TAWINGS×WWW共催、OOIOOやYohei Kunitomoとジャンルレスな音楽届けた「Pyrite」

12月27日に東京・WWWでライブイベント「Pyrite」が開催された。

TAWINGSとWWWの共催イベントとして企画された「Pyrite」。この公演にはTAWINGSと、彼女たちがリスペクトを寄せるOOIOOがライブアクトとして出演した。開場時間と転換時にはレコードショップ「pianola records」やレーベル・conatalaのオーナーであるYohei KunitomoがDJを担当。インダストリアル、コラージュ、アヴァンギャルドなどジャンルレスな楽曲群を複雑に組み合わせてパフォーマンスを繰り広げた。

先攻を務めたTAWINGSは、PEARL CENTERのinui（G, Key）をサポートメンバーに迎えた4人体制で登場。ドラムビートとコーラスをメインに、極力音数を減らした「POODLES」、テンポを落とすことでよりダークなムードを強めた「Hamburg」と、既発曲は大きくアレンジを変えてプレイされた。2つの新曲ではノイジーなギターフレーズをふんだんに取り入れ、TAWINGSにとって新境地とも言えるサイケサウンドを展開。その一方で「水仙」ではまどろむような音色で、フロアを心地よく包み込んだ。

後攻アクトのOOIOOはまず「horizon」でkAyAn（G, Cho）、AyA（B, Cho）、Mishina（Dr）の奏でるミニマルなフレーズに、YoshimiO（Vo, G, Tp）のホーミーを彷彿とさせるスクリーミングを重ねてプリミティブな音像を作り出していく。ライブが進行していくうち、ジャズセッションのようにフリーキーな演奏が行われ、どんどんと曲展開が複雑化していった。さらにYoshimiOは「Bulun」ではギターのタッピング奏法、「Tisou」ではスキャット風の歌唱法を取り入れ、バラエティ豊かなスタイルを披露。アンコールの「Kecupat Aneh」まで、オーディエンスをハイテンションに楽しませた。