7月にメジャーデビューアルバム「Castle in Madness」をビクターエンタテインメント内のレーベル・SPEEDSTAR RECORDSよりリリースし、8月に「FUJI ROCK FESTIVAL '21」への出演を果たした4s4ki。初の東名阪ツアーでは12月に配信リリースした最新作「Here or Heaven」の楽曲を披露しつつ、“HYPER NEW-PUNK”というキャッチフレーズが示すような音楽性の広がりを見せた。
4s4kiが東京でワンマンライブを行うのは、彼女の誕生日である3月11日に開催されたワンマンライブ以来で約9カ月ぶり。チケットはソールドアウトし、フロアはグッズを身に付けたファンで埋め尽くされた。背面のLEDビジョンに魔法陣が浮かび上がる中、大量のスモークで包まれたステージにバックDJのGigandectとともに姿を現した4s4kiは、開演前にイントロのループが流れ続けていた新曲「新世界」でライブを開始。「ようやく新世界にdive 縛るものはもうない!」という言葉を合図に前方に走り出て観客を熱狂させた。
新曲「space coaster」で攻撃的なエレクトロサウンドを観客に浴びせ、3曲目の「SUCK MY LIFE」のパフォーマンスを絶叫で終えた4s4ki。「UNICORN」「ラベンダー」では一転して優しい歌声を聴かせつつ、「Sugar Junky」で再びテンションを高めると、人気曲「I LOVE ME」につなげた。「gemstone」ではLEDビジョンにミュージックビデオの映像が投影され、客演のPuppetの姿が大写しに。この曲でエレキギターを手にした4s4kiは、ギターをトラックメイクに取り入れた新境地の楽曲「孤独のメリーゴーラウンド」「ブラックホール」をエネルギッシュにパフォーマンスした。
キーボードの前に腰かけて浮遊感あふれる「moonlake」を歌い、ムードを切り替えた4s4kiは、ライブだけで披露している未発表曲を交えつつ、「砂漠」「escape from」「クロニクル」を弾き語りでパフォーマンス。繊細なピアノの音色に乗せて、オートチューンなしの生の歌声を観客に届け、その心を揺さぶる。そしてライブ終盤、トラップナンバー「m e l t」で狂気的なパフォーマンスを繰り広げた4s4kiは「FAIRYTALE feat. Zheani」「35.5」「OBON」と凶悪なサウンドの楽曲を連発。熱狂的な空気が生まれる中、4s4kiは宇宙をイメージさせる映像をバックに「STAR PLAYER」を歌い上げ、彼女の頭上ではミラーボールが星のように光を放った。
4s4ki退場後、ビジョンには「GAME OVER」と表示されるが、観客が拍手でアンコールを求めると「DO YOU WANT TO CONTINUE?」の文字が映し出される。ファンが歓喜する中、「生き返ってきました」という言葉とともに再び現れた4s4kiは「おまえのドリームランド」でライブを再開し、「超破滅的思考」を続けてパフォーマンス。「みんな愛してます!」と思いを伝えた彼女は最後に初期曲「Gender(ANIMAL HACK Remix)」を情感豊かに歌い、「ありがとう。またどこかで会いましょう」という言葉とともにステージを去った。
なお4s4kiは2月16日に新作「Here or Hell」を配信リリース。3月11日には東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「4444年;C2」を開催する。ローチケでは1月10日23:59までチケットの抽選予約を受け付けている。
「4s4ki TOUR 2021 “HYPER NEW-PUNK LAND”」2021年12月23日 Spotify O-EAST セットリスト
01. 新世界
02. space coaster
03. SUCK MY LIFE
04. UNICORN
05. ラベンダー
06. Sugar Junky
07. I LOVE ME
08. gemstone feat. Puppet
09. 孤独のメリーゴーラウンド
10. ブラックホール
11. moonlake
12. 未発表曲
13. 砂漠
14. escape from
15. クロニクル
16. m e l t
17. FAIRYTALE feat. Zheani
18. 35.5
19. OBON
20. STAR PLAYER
<アンコール>
21. おまえのドリームランド
22. 超破滅的思考
23. Gender(ANIMAL HACK Remix)
4s4kiのTV・ラジオ出演情報
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