BBHFが全国ツアーを行うのは、2019年開催の「ONE MAN TOUR "FAM! FAM! FAM!"」以来で約2年ぶり。彼らは11月から今月にかけて福岡・DRUM Be-1、大阪・BIGCAT、北海道・cube garden、愛知・ElectricLadyLandを回り、バンド史上最大規模の会場となるZepp DiverCity(TOKYO)にたどり着いた。
月をイメージしたツアーのロゴが背面のスクリーンに表示された薄暗い舞台。そこへ「鳥と熊と野兎と魚」を入場曲としてメンバーが静かに現れる。今回のライブはサポートメンバーの岡崎真輝(B)、岩井郁人(Key, etc)を加えた5人編成で行われ、ステージ左端に尾崎和樹(Dr)、中央にDAIKI(G)、右端に尾崎雄貴(Vo, G)がスタンバイすると演奏がスタート。ステージには光が差し込み、回転する大きな地球のグラフィックが投影される。この背景映像は和樹がツアーのために制作したもの。楽曲に応じて映像や照明が変化する中、BBHFは最新曲「ホームラン」をはじめ、「シンプル」や「1988」などストレートなロックナンバーを中心に披露し、観客を一気にライブに没入させていった。
6曲を一気に演奏し終えたところで、雄貴は「2年ぶりのツアーですごい楽しかったんですけど、今日がついにファイナルになります」と挨拶し、「たくさんの人に観てもらえていること、つながれていることがすごくうれしいです」と思いを伝える。ライブアレンジした「真夜中のダンス」で静かに演奏を再開した彼らは、コロナ禍の中で発表した「かけあがって」など、穏やかなナンバーを披露。ゆったりしたサウンドに乗せて雄貴が伸びやかな歌声を響かせ、心地よい空間を作り上げていく。
中盤のMCで雄貴はメンバーを改めて紹介。メンバーそれぞれにコメントを促したあと、「このメンバーで演奏するのが、歌うのがすごく楽しくて仕方がなくて。緊張はするんですけど、喜びとか昂りが緊張を超えてくる。そんな素敵な状態をひさしぶりのツアーで観てもらえるのがすごくうれしいです」と語った。
また雄貴はBBHFのファンについても言及。さまざまな関係者からファンの雰囲気のよさを褒められることが誇らしいと語り、「そんな気持ちを伝えることができたらなと思って精一杯演奏するので、ここからもよろしくお願いします」と呼びかけた。そしてライブ終盤、BBHFはその言葉通りエネルギッシュな演奏を展開し、「Torch」ではそのパフォーマンスに呼応するように燃えたぎる炎の映像が熱狂的なムードを演出。さらにスケール感あふれる「なにもしらない」でクライマックスを作り上げた彼らは、ラストナンバーとして「君はさせてくれる」を演奏し、温かい空気の中、ステージをあとにした。
鳴り止まない拍手に応じて、再登場したBBHFは、現体制初の楽曲「黒い翼の間を」でアンコールを開始。
なおPIA LIVE STREAM、Streaming+、FAVERでは、本公演の配信チケットが12月17日22:00まで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できる。詳細はバンドのオフィシャルサイトで確認しよう。
BBHF「SUPER MOON TOUR 2021」2021年12月10日 Zepp DiverCity(TOKYO)セットリスト
01. ホームラン
02. シンプル
03. 僕らの生活
04. だいすき
05. 1988
06. 黄金
07. 真夜中のダンス
08. かけあがって
09. 涙の階段
10. リビドー
11. バック
12. Torch
13. なにもしらない
14. 君はさせてくれる
<アンコール>
15. 黒い翼の間を
16. 恋の寿命(オリジナル:
17. 死神
18. 愛を忘れないで
BBHF TOUR 2022
2022年6月10日(金)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2022年6月12日(日)大阪府 なんばHatch
2022年6月18日(土)宮城県 darwin
2022年6月25日(土)福岡県 DRUM LOGOS
2022年6月26日(日)広島県 LIVE VANQUISH
2022年7月1日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2022年7月9日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】BBHFが2年ぶり全国ツアーで伝えた演奏する喜び、来年は大きく動く1年に(写真12枚)
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