「Continue」は、ホムカミが5月にリリースしたメジャーデビューアルバム「Moving Days」の収録曲。このたび公開されたMVは全編アニメーション仕立てとなっており、アニメーション作家でイラストレーターの大桃洋祐がディレクションを手がけた。
福富優樹(G)はこのMVについて、「今回アニメーションでMVを作ってくださった大桃さんのことはベースのほなちゃん(福田穂那美)から教えてもらって知りました」「大桃さんの作品はどれも本当に素敵なのですが、『ぼくの街においでよ』という作品集が特に大好きで、この絵の世界のなかで『Continue』という曲がどんなふうに響くのだろうか、と想像しただけでとてもワクワクしました」とコメントしている。
福富優樹(G) コメント
「Continue」は3年前の夏、漫画家のさくらももこさんが亡くなったときに書いた曲です。その年の春にちびまる子ちゃんの配信がNetflixで始まり、さくらももこさんの漫画やエッセイなんかを読み返していたタイミングだったので、とても寂しく思ったことを覚えています。歌詞は当時住んでいたアパートのそばのスピッツという素敵すぎる名前の喫茶店で、夕方にミックスジュースを飲みながら書きました。難しいことは考えずにその時浮かんだ言葉や風景を一筆書きのようにして並べていき、途中で書き直すようなこともありませんでした。夢中で書いていたのでジュースが入ったグラスが汗をかいて、当時付き合っていた恋人の部屋から借りてきていた、ちびまる子ちゃんの「わたしの好きな歌」という映画の原作のコミックスの縁が濡れてしまい、こりゃ怒られるな、と思ったのを覚えています。曲ができた背景があまり明るいことじゃないこともあってしばらくライブでもあまり演奏されない曲だったのですが、「Moving Days」に収録されることになりようやくちゃんと形にすることができました。とても思い入れのある大切な曲です。
今回アニメーションでMVを作ってくださった大桃さんのことはベースのほなちゃん(福田穂那美)から教えてもらって知りました。今住んでいる部屋からバスに乗ってぶらぶらしにいくお気に入りの町があって、このあいだまでそこにあった海外の絵本を専門に扱っていた小さな本屋さんが本当に大好きだったのですが、大桃さんの描く絵やアニメーションにはあのお店に並んでいた絵本たちのような暖かさがあって、すぐに夢中になりました。大桃さんの作品はどれも本当に素敵なのですが、「ぼくの街においでよ」という作品集が特に大好きで、この絵の世界のなかで「Continue」という曲がどんなふうに響くのだろうか、と想像しただけでとてもワクワクしました。実際に完成したアニメーションはそんなふうに想像していたものよりずっと素晴らしくて、この曲を書くきっかけになったことや閉店してしまったあの本屋さんのことをいつまでも忘れないでいられるような、一生大事にできる宝物をいただけたような気持ちになりました。これからの寒くて騒がしい季節を、だれかと一緒に過ごす方にも、ひとりで過ごす方にも、ほっと息をつけるようなそんな4分間になればうれしいです。
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