Rei、心が通じ合う親友・藤原さくらとコラボ満喫した「Reiny Friday Vol.12」

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Reiの主催イベント「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」が10月15日に東京・ヒューリックホール東京、22日に大阪・梅田CLUB QUATTROにて行われた。

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

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左から藤原さくら、Rei。(撮影:上飯坂一)

左から藤原さくら、Rei。(撮影:上飯坂一)[拡大]

「Reiny Friday」は2015年より開催されているReiの自主企画イベント。毎回彼女がリスペクトするミュージシャンが招かれており、今回はこれまで築いてきた音楽仲間たちとのつながりを具現化するプロジェクト「QUILT」第1弾のコラボレーション相手で、Reiとプライベートでも親交がある藤原さくらがゲスト出演した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

Rei(撮影:上飯坂一)

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開演時刻になると、無数の傘が飾り付けられたステージが雨の音で包まれる。そして青いワンピースに身を包み、赤い傘とギターケースを手に持ったReiが観客の前に登場。ケースからアコースティックギターを取り出してステージの端に座り、「Reiny Friday」のテーマソング「Rainy Monday Blues」をおもむろに弾き語り始めた。次に彼女は山口美代子(Dr / BimBamBoom、THE LIPSMAX)と真船勝博(B / FLOWER FLOWER)による強靭なリズムに合わせて「Connection」をプレイし、スライドギターの音色をブルージーに響かせる。赤のストラトキャスターに持ち替えたあとは、タンバリンや笛の演奏も交えながら「JUMP」「Love Sick」の2曲を軽快にパフォーマンスした。

藤原さくら(撮影:上飯坂一)

藤原さくら(撮影:上飯坂一)[拡大]

続いてReiは「Reiny Friday」恒例のThe Beatles「Birthday」のカバーを披露。パワフルな演奏で会場を盛り上げたのち、鮮やかなピンクの衣装に身を包んだ藤原をステージに呼び込んだ。ここから2人はReiがセレクトした藤原の楽曲をセッション。Reiの「さくらちゃんの日本語での景色や情景の描き方が好きで。まるで自分が経験したかのように感情移入してしまったので、よかったら一緒に歌いませんか?」という呼びかけに「歌いましょう」と笑顔で応えた藤原は、最新アルバム「SUPERMARKET」の収録曲「ゆめのなか」を歌い始める。Reiもメロウなギターを奏でつつ、曲の途中から歌唱し、楽曲に新たな魅力を加えてみせた。さらに2人は知り合ってからの6年間の思い出を語り合ったあと、Reiがレゲエ調にリアレンジした「Waver」を演奏し、会場全体に心地よい空気を充満させた。

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

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次に披露された2人のコラボ曲は、「QUILT」の第1弾楽曲としてこの日に配信リリースされたポップチューン「Smile!」。作詞作曲を担当したReiの「この曲は主人公が雨の中を歩いていて、寂しいなとか、悲しいなと思っていたところ、リトルエンジェル、私にとってのさくらちゃんに出会って。それで世界が華やいでいくという曲なんです」「笑顔でいることの大切さや、大切な人に幸せにいてほしいなという思いを込めて作りました」という曲紹介を経て、絶妙なコントラストのボーカルが響き渡った。また、今年5月のABEMA「メトロック2021@ABEMA “Keep on METROCK” 8時間緊急生放送」に引き続き披露された竹内まりや「元気を出して」のカバーでは、リズム隊を抜いた2人の歌声とギターだけのパフォーマンスにオーディエンスが酔いしれた。

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

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「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

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計4曲にわたるコラボが終わると、藤原は盛大な拍手を浴びながら退場。再びReiによる単独のステージが展開され、真船が奏でるウッドベースの音色とともにジャジーな楽曲が畳みかけられる。まず「Tōfu Blues」を演奏し、スライドホイッスルなどさまざま楽器を駆使してムーディな世界観を作り上げたReiは、2ndアルバム「HONEY」の収録曲である「ORIGINALS」「Lonely Dance Club」や、Original Love「JUMPIN' JACK JIVE」のカバーを次々にプレイ。そのままの勢いで「COCOA」「What Do You Want?」の2曲を熱量高くパフォーマンスし、場内を高揚感で満たしてステージをあとにした。

アンコールを求める拍手に応え、再び観客の前に姿を現したReiは「私は幼い頃から音楽家を志していたということもあって、学生時代もそういう思い出しかないというか。『私にはこれがあるから、ほかはいらない』と強がっていた部分があったんですよ。東京に出てきてからも同世代のミュージシャンとの交流があまりなくて、音楽と関係ないことをお話ししたり、気兼ねなく会える相手がいなかった中でさくらちゃんに出会って。もちろんさくらちゃんはシンガーソングライターとしてすごく尊敬しているし、彼女の音楽に触れられることがうれしいんだけど、プライベートで会ってなんでもないような話をしているときに、~本やドラマの中で見た物語を自分が体験しているような不思議な気持ちになりました」と藤原に対する思いを言葉に。「さくらちゃんに感謝の気持ちを伝えたいという思いもあったし、『心が通じ合える人なんて一生出会えない』とすねていた私だってさくらちゃんに出会えたから、同じように何かに没頭していることによって人との関わりが苦手になってしまった人も、一生懸命生きていたら、いつかそういう人と出会えるんじゃないかなって、私の実体験をもとにしたのが『Smile!』という曲です」と改めて「Smile!」の歌詞に込めた思いを説明した。

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)

「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

そしてReiは「Categorizing Me」をじっくりと歌い上げたのち、ラストナンバーとしてライブの定番曲「BLACK BANANA」を披露する。オーディエンスを煽って席から立たせた彼女は再び藤原をステージに迎え入れ、ハイテンションなプレイを展開。客席から一斉に手拍子が沸き起こる中、親友とのコラボセッションを思う存分楽しんだ。

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Rei「Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.12」2021年10月15日 ヒューリックホール東京 セットリスト

01. Rainy Monday Blues
02. Connection
03. JUMP
04. Love Sick
05. Birthday
06. ゆめのなか
07. Waver
08. Smile!
09. 元気を出して
10. Tōfu Blues
11. ORIGINALS
12. Lonely Dance Club
13. JUMPIN' JACK JIVE
14. COCOA
15. What Do You Want?
<アンコール>
16. Categorizing Me
17. BLACK BANANA

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音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】Rei、心が通じ合う親友・藤原さくらとコラボ満喫した「Reiny Friday Vol.12」(写真32枚 / 動画あり)
https://t.co/t34xyKiDWU

#Rei #藤原さくら https://t.co/614D34dD71

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