FOMAREがリクエストライブで初期曲連発「Zeppにこの曲を連れて来られて本当にうれしい」

1

339

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 22 300
  • 17 シェア

FOMAREが10月17日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でリクエストライブ「FOMARE THE BEST HITS 20」を開催した。

FOMARE(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

FOMARE(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

大きなサイズで見る(全15件)

「FOMAREの実験」と題した企画を2019年より年に1度行っているFOMARE。初回は東京の渋谷駅地下コンコースで突如新曲を配布し、2回目は東京・TSUTAYA O-WESTでのライブをゲリラ告知し、もっとも早く現れたファン1人に向けてパフォーマンスを行った。バンドは今年も「FOMAREの実験3」を企画し、その一環としてリクエストライブを実施。FOMAREは事前にTwitter公式アカウントにてライブで演奏してほしい20曲のセットリストを募ったが、「楽曲のリクエスト応募方法をアップしました。FOMAREに関わるどこかにあります。探してみてください」とアナウンスし、明確な応募方法を明かさなかった。そしてライブ当日にFOMAREは、謎を解き明かしたファンより届いたセットリストの中から1つを選んで披露。新旧交えた楽曲群をパフォーマンスして観客を熱狂させ、“実験”を成功させた。

FOMARE(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

FOMARE(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

開演時刻を迎えると、ファンファーレのように華やかなSEに乗せてカマタリョウガ(G, Cho)がライブの開幕を告げ、オーディエンスを歓迎。彼の芝居がかった「今夜選ばれるのは、君かもしれない」という言葉をきっかけに、FOMAREはオープニングナンバー「今」でライブをスタートさせた。「今」は2015年5月にリリースされた2ndデモCD「今 / GIFT / 1095」の収録曲。冒頭からのレアな選曲にファンは驚いた表情を浮かべつつも、バンドの気迫に満ちたパフォーマンスに応えるように力強く拳を突き上げた。

アマダシンスケ(B, Vo)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

アマダシンスケ(B, Vo)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

アマダシンスケ(B, Vo)は「FOMAREの実験」について「FOMAREが1年間で一番命を燃やす企画」と説明し、この日のライブのセットリストはあみだくじで選んだことを明かした。さらに彼は「1曲目からデモの曲ですごくいいセットリスト。大事に大事に歌いたいと思います」と語り、2018年12月リリースの音源「スノウドロップ」の収録曲「Can’t help myself」でライブを再開。2019年11月に正式加入したオグラユウタ(Dr, Cho)がタイトなリズムを刻んだ。なおこの曲は現体制で再録したバージョンが昨年12月に配信リリースされた。

3人のグルーヴを感じさせる演奏を経て、この日のハイライトとなった初期曲が続くパートへ。2016年10月リリースのデモ音源の収録曲「恋をする自分が好きなだけだと思う」ではイントロでアマダが「いろんな気持ちがよみがえります」としみじみとひと言。バンドはみずみずしいサウンドを響かせて観客を盛り上げた。さらに2015年2月にリリースされた1stデモ音源に収録されているバラード「黒髪少女」では、アマダが切ないアルペジオに乗せて情感たっぷりに歌い上げる。3人の奏でる繊細な音色が響き渡り、場内にはエモーショナルなムードが漂った。

オグラユウタ(Dr, Cho)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

オグラユウタ(Dr, Cho)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

中盤に披露された「2016」は、オグラとFOMAREの出会いの曲だという。群馬県出身のアマダは「慣れない東京という地で抱いた不安を歌った曲で、かきぴー(オグラ)さんとの出会いの曲でもあります。デモ音源をかきぴーさんが叩いてくれました」と振り返る。そして彼は当時に思いを馳せるように物憂げな表情で歌唱。その後も、透明感のあるギターサウンドが冴えるミドルバラード「libido」、ノスタルジーな「夕暮れ」とFOMAREの持ち味のひとつであるビターな雰囲気のナンバーが続いた。

カマタリョウガ(G, Cho)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])

カマタリョウガ(G, Cho)(Photo by RUI HASHIMOTO [SOUND SHOOTER])[拡大]

カマタは初期曲を披露したことについて「Zeppにこの曲を連れて来られたことが本当にうれしいです!」と噛み締める。続いてアマダが「求められたら再録しようと思ってます。俺たち求められると弱いんで。求めてください!」とファンに呼びかけた。終盤のセットリストはsmall indies table所属後に発表された楽曲やメジャー1st音源「Grey」の収録曲も織り交ぜた構成に。バンドは人気曲「Lani」や磐石のバンドアンサンブルが響く「fall」などを畳み掛け、最後にショートチューン「Continue」を披露。アマダは楽曲タイトルになぞらえるように「絶対次につなげましょう!」と力強く言い放ってライブを締めくくった。

この記事の画像・SNS投稿(全15件)

FOMARE「FOMARE THE BEST HITS 20」2021年10月17日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. 今
02. Frozen
03. humanism
04. 雨の日も風の日も
05. Can’t help myself
06. 恋をする自分が好きなだけだと思う
07. 黒髪少女
08. 生まれ変わっても
09. stay with me
10. 悲しいハッピーエンド
11. 2016
12. libido
13. 夕暮れ
14. Lani
15. fall
16. 秋の夜
17. 風
18. 君と夜明け
19. 新しい歌
20. Continue

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】FOMAREがリクエストライブで初期曲連発「Zeppにこの曲を連れて来られて本当にうれしい」(写真14枚)
https://t.co/f7sMi91vZs

#FOMARE #FOMAREの実験3 https://t.co/2AqzqSW1CS

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 FOMARE の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。