王国中の歌自慢が一挙集結!コラボも続々飛び出した「ヤノフェス 歌う王国」

「YANO MUSIC FESTIVAL 2021 ~ヤノフェス 歌う王国~」が9月20日にZepp Tokyoにて開催された。

「YANO MUSIC FESTIVAL 2021 ~ヤノフェス 歌う王国~」の様子。

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物販コーナーで観客を出迎えた呼び込み君。

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「YANO MUSIC FESTIVAL」通称“矢野フェス”は、矢野と親交の深いアーティストが集う音楽フェスとして2010年より不定期で行われているライブイベントだ。1月にナタリーのオンライン企画「マツリー」の一環として行われた「YANO MUSIC FESTIVAL 2021 ~ヤノフェス 歌うスタジオ~」に続く2021年2回目の開催となる今回は、常連の堂島孝平土岐麻子南波志帆堀込泰行に加え、2度目の出演となるNONA REEVESBEYOOOOONDS、初出演の星屑スキャット眉村ちあき南佳孝が出演。小松シゲル(Dr / NONA REEVES)、村田シゲ(B / □□□)、sugarbeans(Key)、八橋義幸(G)、大井'スパム'洋輔(Manipulator)からなるバンドメンバーとともに、3時間半にわたりステージを盛り上げた。

岩瀬賢明(とけた電球)

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ベッドに横たわる王。

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開場時刻も間もなくという頃合いに、とけた電球の岩瀬賢明がオープニングアクトとして舞台に登場。「ご機嫌な平日」「覚えてないや」「焦がれる」の3曲をアコースティックギターで弾き語り、会場の空気を温める。ほどなくして、荘厳な音楽とともに舞台は暗転。再びステージの明かりが灯ると、そこには医者に扮した南波と西尾季隆 (X-GUN)、お姫様を演じる山崎エリイ、家来役のさがね正裕(X-GUN)、そして国王に扮しベッドに横たわる矢野の姿が。舞台にはレッドカーペットが敷かれ、王冠を被った矢野の肖像画が高く掲げられている。そう、ここは音楽を愛する国・ヤノの国。どうやら国王が病に冒されているらしく、そんな王を元気付けるために国中の音楽家が集められることとなったようだ。

音楽の力で息を吹き返す王。

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まず初めにBEYOOOOONDSの小林萌花がピアノでショパンの「華麗なる大円舞曲」を演奏し、清野桃々姫が得意のボイスパーカッションを披露。さらに一岡伶奈、江口紗耶、島倉りか、西田汐里からなるCHICA#TETSUが「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」を歌唱すると、王の状態はみるみるうちに回復していく。「シティポップが得意な者はおらぬか!」という家来の呼びかけに答えた眉村ちあきが竹内まりや「プラスティック・ラブ」の一節を披露すると、王はたちまちノリノリに。さらに島倉による「スローなブギにしてくれ(I want you)」を聴くと王は完全回復する。そんな王の回復を祝して、国中の歌自慢を集めた宴「ヤノフェス」が幕を開けた。

マイクリレーで歌をつないだ参加メンバー。

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ライブは恒例のマイクリレーメドレーからスタート。このメドレーでは往年の音楽番組「夜のヒットスタジオ」のように、出演者が次の出演者の楽曲を歌いながら登場する。矢野は国王の格好のまま、堀込のキリンジ時代のナンバー「エイリアンズ」をしっとり歌い上げる。そして堀込がBEYOOOOONDSの「ビタミンME」、BEYOOOOONDSが堂島の「PERFECT LOVE」、堂島が眉村の「ピッコロ虫」、眉村がノーナの「ガリレオ・ガール」と、次々と出演者の楽曲を歌い継いでいく。ノーナの西寺郷太と奥田健介は2人で星屑スキャットの「コスメティック・サイレン」を歌い、最後には星屑スキャットが「Gift ~あなたはマドンナ~」で土岐本人へとバトンをつないだ。

土岐麻子

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堀込泰行

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トップバッターとして登場した土岐は、疾走感のあるシティポップナンバー「トーキョー・ドライブ」で手拍子を煽り、会場を盛り上げる。続けて8月にリリースされた新曲「NEON FISH」を歌唱し、さらに2013年の矢野フェスで共演したバカリズムとのコラボ曲「Rendez-vous in '58」を披露。バカリズムのパートは堀込が担い、矢野フェスならではのデュエットがさっそく繰り広げられた。続く堀込のパートは最新アルバム「FRUITFUL」の収録曲「光線」でスタート。さらにスカートとのコラボ曲「サンシャインガール」を軽やかに歌い上げる。また堀込は「今年のうちにやっておきたい曲が間に合ってよかった」と、夏の終わりを描いた「クレイジー・サマー」を披露。やわらかい歌声が9月のZepp Tokyoに満ちていった。

眉村ちあき

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BEYOOOOONDS

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「矢野フェス」初登場の眉村はまず、ハードなラップから始まる「東京留守番電話ップ」をパフォーマンス。「矢野を生み出した人の生き様なんて 知ったこっちゃないけど 矢野が矢野になるまでの矢野の生き様を」と一部歌詞を改変して歌う場面も。続けてエレキギターを片手に「シュビデュバ・オブ・クラティー」、髪を大きく振り乱しながら「悪役」を歌い、BEYOOOOONDSへバトンを渡した。この日唯一のアイドルグループとなるBEYOOOOONDSは、「こんなハズジャナカッター!」「元年バンジージャンプ」を一糸乱れぬダンスとともに歌唱する。さらに初めて生バンドを従えて歌うという彼女たちはブラストビートのハードなナンバー「アツイ!」を全力でパフォーマンス。バンドが奏でる轟音に負けじと、12人で力強い歌声を響かせた。

トークを回す堀込泰行(中央)。

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星屑スキャット

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続けてライブは「堀込泰行のお嬢さんいらっしゃい!」のコーナーに突入。堀込と山崎が、眉村、BEYOOOOONDSの高瀬くるみ、前田こころ、岡村美波とともにトークを展開。「好きな果物は何か」「さんまは、はらわたまで食べるタイプか」といった、とりとめのない会話がまったりと続いた。その後MCも務める南波が「月曜9時のおままごと」を歌い上げ、土岐が作詞、奥田が作曲を手がけたミドルバラード「セプテンバー」を披露。医者と家来を演じたX-GUNによるトークとネタを挟み、ライブはミッツ・マングローブ、ギャランティーク和恵、メイリー・ムーからなる星屑スキャットのパートへ。3人は「星屑スキャットのテーマ」「半蔵門シェリ」と、1980年代の歌謡曲を彷彿とさせるオリジナルナンバー2曲を立て続けにパフォーマンス。さらに少年隊「仮面舞踏会」、岩崎宏美「聖母たちのララバイ」と、1980年代の名曲2曲を堂々とカバーした。

南佳孝

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レジェンド級のミュージシャンをゲストに迎えるコーナー「VIP☆POPマエストロ」には、今年デビュー48周年の大ベテラン・南佳孝が登場。マニピュレーターの大井もステージに姿を現し、パーカッションとサックスでパフォーマンスに参加する。南はアコギを片手に「君の笑顔」を歌い、ムーディーな「日付変更線」につなげる。「モンロー・ウォーク」では星屑スキャットが再び登場し、コーラスと妖艶なダンスで南のパフォーマンスに彩りを添えた。さらに南は代表曲「スローなブギにしてくれ(I want you)」で、71歳とは思えない張りのある伸びやかな歌声を聴かせた。

南波志帆(左)をゲストに迎えて歌うZEUS(右)。

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NONA REEVES

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堂島孝平

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ドラムを叩く矢野博康。

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イベントも終盤に差しかかったところで、NONA REEVESのライブパートに。まずは奥田が登場し、今年ZEUS名義でリリースしたソロ曲「ホライズン」を、コーラスに南波を迎えて披露。さらに西寺も同じくソロ曲「Funkvision」を歌唱する。最後には9月8日にリリースされたばかりのノーナの最新アルバム「Discography」より、歌謡ディスコ「Disco Amigo」が歌われ、会場はミラーボールが照らす目映い光に包まれた。そしていよいよ、「YANO MUSIC FESTIVAL 2011」以降毎回トリを務めている堂島が登場。観客に手拍子、バンドメンバーに堂島コールを促し、会場のボルテージを高めると、堂島はその勢いのまま「あのコ猫かいな」をパフォーマンス。アウトロでは堂島のアドリブで13回もの曲締めが行われ、バンドメンバーと息の合ったコンビネーションを見せつけた。続けて堂島は「果実」を歌唱し、ラストに矢野をドラムに迎えて「きみのため」をパフォーマンス。歌い出し直後にスポットライトで照らされた矢野の肖像画を見て「『矢野のため』じゃないんだけど」と曲を一時中断するも、その後「矢野のため 矢野のために ふと考える 僕はそれで幸せ」と替え歌を披露。自然と拍手が湧き起こる会場に、矢野の激しいドラムプレイが鳴り響く。堂島は最後まで舞台を所狭しと動き回るエネルギッシュなステージを見せ、3時間半におよぶライブを締めくくった。

矢野博康

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改めてこの日の全出演者が登壇した後に、矢野は「大変な時期ですが、少しでも笑顔になってくださったらやった甲斐があったなと思います。これからもこんな形でイベントやライブをやっていこうと思いますので、これからも音楽の灯を絶やさないように、みなさんで支えていってくださったらうれしいです。ありがとうございました」と観客に感謝の気持ちを述べ、イベントの幕を下ろした。

YANO MUSIC FESTIVAL 「歌う王国」ヤノフェスTシャツ

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YANO MUSIC FESTIVAL 「歌う王国」アクリルキーホルダー&ステッカーセット

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YANO MUSIC FESTIVAL 「歌う王国」アルコールスプレー

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なおこのイベントの模様は、10月2日(土)に「uP!!!オンラインライブ」にて配信される。配信チケットはuP!!!にて販売中で、購入者は10月17日23:59までアーカイブ映像を視聴可能。

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「YANO MUSIC FESTIVAL 2021 ~ヤノフェス 歌う王国~」2021年9月20日 Zepp Tokyo セットリスト

岩瀬賢明(オープニングアクト)

01. ご機嫌な平日
02. 覚えてないや
03. 焦がれる

オープニングメドレー

01. エイリアンズ / 矢野博康
02. ビタミンME / 堀込泰行
03. PERFECT LOVE / BEYOOOOONDS
04. ピッコロ虫 / 堂島孝平
05. ガリレオ・ガール / 眉村ちあき
06. コスメティック・サイレン / NONA REEVES feat.西寺郷太 & ZEUS
07. Gift ~あなたはマドンナ~ / 星屑スキャット&土岐麻子

土岐麻子

01. トーキョー・ドライブ
02. NEON FISH
03. Rendez-vous in '58(土岐麻子&堀込泰行)

堀込泰行

01. 光線
02. サンシャインガール
03. クレイジー・サマー

眉村ちあき

01. 東京留守番電話ップ
02. シュビデュバ・オブ・クラティー
03. 悪役

BEYOOOOONDS

01. こんなハズジャナカッター!
02. 元年バンジージャンプ
03. アツイ!

南波志帆

01. 月曜9時のおままごと
02. セプテンバー

星屑スキャット

01. 星屑スキャットのテーマ
02. 半蔵門シェリ
03. 仮面舞踏会(オリジナル:少年隊)
04. 聖母たちのララバイ(オリジナル:岩崎宏美)

南佳孝

01. 君の笑顔
02. 日付変更線
03. モンロー・ウォーク(南佳孝&星屑スキャット)
04. スローなブギにしてくれ(I want you)

NONA REEVES feat.西寺郷太&ZEUS

01. ホライズン(ZEUS)
02. Funkvision(西寺郷太)
03. Disco Amigo

堂島孝平

01. あのコ猫かいな
02. 果実
03. きみのため

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