あらき、ひさびさ有観客ライブで“PARADOX”を直接ぶつける

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あらきが6月12日に東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「UNPARADOXA」を開催した。

あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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あらき本人による影アナでライブ観覧の注意事項がアナウンスされたのち、バンドメンバーが定位置に付き「DOXA」を演奏し始める。バンドメンバーの演奏でフロアのテンションに火が点いたところで、あらきが登場。ステージ中央に堂々と立った彼は6月16日発売の最新アルバムの表題曲「UNKNOWN PARADOX」を力強く歌い、ライブの口火を切った。あらきが手を上げて合図を送るとオーディエンスは彼のイメージカラーである赤に灯ったペンライトを振り上げ、フロアを真っ赤に染めた。続いてあらきは「UNKNOWN PARADOX」と同じくDECO*27の提供曲である「サイレーション」を熱唱。ライブ序盤からロックなナンバーを立て続けに披露して会場の熱気を一気に上昇させた。

あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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3曲歌い、ひと呼吸置いたあらきは「皆さん、おひさしぶりです!」とオーディエンスに挨拶。彼はライブ冒頭に演奏された「DOXA」という曲が「意見」を意味することに触れ「今日は歌で皆さんに意見を物申しますから、皆さんは声を出さず手を振り上げたり、ペンライトを振ったりして意見をぶつけてください」と、オーディエンスもライブに積極的に参加するように呼びかけた。あらきがアコースティックギターを手にすると、会場内にストリングスの音色が流れ始め、「Ark -strings arrange ver.-」の演奏がスタート。シンガロングを繰り広げるパートでは声を出せないオーディエンスに代わってバンドメンバーが声を張り、会場内に心地よいハーモニーが響き渡った。

あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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ここまでオリジナル曲中心のセットリストで自らの楽曲を届けてきたあらきだが、ライブ中盤には「テレキャスタービーボーイ」「スロウダウナー」といったボカロ曲のカバーを歌唱。スタンドからマイクを引っこ抜いた彼は身振り手振りを交えながらヒット曲を連発してオーディエンスを盛り上げていく。MCで最新アルバム「UNKNOWN PARADOX」の発売を告知した彼は「知らなくてもノれる曲を持ってきた」とアナウンスし、かいりきベア提供の新曲「トーロン」、すりぃ提供の「拡声ノイジー」をパフォーマンス。さらに新世代のボカロP・Kanariaによる「KING」、柊マグネタイト「旧約汎化街」のカバーへとつなぎ、オリジナル曲、カバーともに新しめのナンバーでオーディエンスを沸かせた。

あらき「UNPARADOXA」の様子。(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

あらき「UNPARADOXA」の様子。(撮影:小松陽祐[ODD JOB])[拡大]

あらきは「普段はあまりMCをしない」と切り出しながらも、ひさびさの有観客ライブであることを受けてバンドメンバーとトークを展開することに。あらきは「UNKNOWN PARADOX」というアルバムのテーマに沿って、「日常で感じるもやもやすること、即ち“PARADOX”をここでぶちまけよう」とバンドメンバーに促すが、あまりにも“日常的なもやもや”が続いてしまい、あらきは思わず「PARADOX感がない!」とツッコんでしまう。各自がもやもやを吐き出してスッキリしたところで、あらきは「逆夢ランデヴー」で演奏を再開させた。

あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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「まさにカラーコピーのように、僕はこの景色を鮮明に切り取って忘れないようにします」と、来場したオーディエンスに感謝を述べたあらきは、アコースティックギターを持ち「カラーコピー」を弾き語り始める。歌と演奏にじっと耳を傾けるオーディエンスの姿を目にしてアコースティックギターを高く掲げたあらきは、「ありがとうございました」という言葉を残してステージをあとにした。

あらき(撮影:小松陽祐[ODD JOB])

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アンコールで再びステージに登場したあらきは最新アルバム「UNKNOWN PARADOX」より、自ら作詞を手がけた「イスカノサイ」を歌い、彼自身の“意見”を直接オーディエンスにぶつける。すでにミュージックビデオでフルサイズが公開されているこの曲はファンの間に定着しており、オーディエンスはバンドが織り成すサウンドに合わせてヘッドバンギングをしたり、ペンライトを振り上げて新曲の演奏を楽しんでいた。ライブ本編を終えてリラックスした表情のあらきは、セットの椅子に腰かけながら小道具としてステージに置かれていたウイスキーに思いを馳せる。その後、彼はsyudou作曲の“お酒”まつわるボカロ曲「コールボーイ」を熱唱した。最後に彼は“再び火を点ける”という意味の新曲「Relight」に込めた思いを語り始め、あらきの新境地を感じさせるサウンドのこの曲をエモーショナルに歌い上げた。最後の挨拶を終えても鳴り止まない拍手を受け、あらきはフロアのオーディエンス1人ひとりを見渡して感謝の言葉を述べて、ワンマンライブ「UNPARADOXA」をフィナーレに導いた。

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あらき「UNPARADOXA」2021年6月12日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. DOXA
02. UNKNOWN PARADOX
03. サイレーション
04. Ark -strings arrange ver.-
05. テレキャスタービーボーイ
06. スロウダウナー
07. トーロン
08. 拡声ノイジー
09. KING
10. 旧約汎化街
11. 逆夢ランデヴー
12. シニカルナイトプラン
13. カラーコピー
<アンコール>
14. イスカノサイ
15. コールボーイ
16. About me
17. Relight

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