3月にリリースされた約3年半ぶりのオリジナルアルバム「発光帯」を携え、鈴木正人(B)、石井マサユキ(G)、坂田学(Dr)、ハタヤテツヤ(Key)を迎えたバンド形式で行われているこのツアー。東京公演に集まったオーディエンスは、序盤では着席したままメンバーたちの芳醇なサウンドを楽しみ、後半では立ち上がって彼らのグルーヴに酔いしれていた。
ライブでは「発光帯」「on & on」といったアルバム収録曲のほか、「家族の風景」「明日天気になれ」などの代表曲も披露。「発光帯」を歌う前、永積崇はコロナ禍の中で発表したこの曲に込めた思いを「こういう時期だからこそ、身近な人がどういうことを考えているのか、光輝く姿が見えてくる」と語った。
中盤では永積が「ここに来る途中に晴海埠頭が見えたので、せっかくだから……」と話したあと、小沢健二の「いちょう並木のセレナーデ」を弾き語りでカバーし、ファンを大喜びさせるひと幕も。永積は昨年2月以来となったワンマンライブ開催の心境を「楽しいなライブって!」と笑顔で明かし、感染拡大防止のために歓声を送ることができない観客に向けて「声がなくても会話できている気がします。こうやって無理なく音楽が続けられたらいいなと思います」と語りかけていた。このツアーは緊急事態宣言により中止となった大阪公演の前、5月27日の愛知・Zepp Nagoyaにてフィナーレを迎える。
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ハナレグミ「ツアー発光帯」でファンとの再会に喜び「声がなくても会話できている」 https://t.co/ffnjF8yJLy