ZAZEN BOYSとNUMBER GIRLが“異常空間Z”で激突!「忘れられないの」カバーも披露

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ZAZEN BOYSNUMBER GIRLのツーマンライブ「THE MATSURI SESSION」が5月4日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で無観客ライブとして行われ、スペースシャワーがプロデュースするLIVEWIREを通じて生配信された。

ZAZEN BOYS(撮影:菊池茂夫[DYNASTY])

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「THE MATSURI SESSION」は当初、昨年5月に同会場で開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期に。さらにこのたびの緊急事態宣言発令に伴う政府からの要請および方針を受けて有観客ライブは中止され、無観客配信ライブとして実施された。ZAZEN BOYSとNUMBER GIRLが競演するのは今回が初めてのことだ。

NUMBER GIRL(撮影:菊池茂夫[DYNASTY])

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先攻を務めたのはNUMBER GIRL。まだ空が明るい17:00過ぎに黒一色の服をまとってステージに現れた向井秀徳(G, Vo)、田渕ひさ子(G)、中尾憲太郎 46才(B)、アヒト・イナザワ(Dr)の4人は、息を合わせて轟音を響かせたのち、「日常に生きる少女」でライブをスタートさせた。

「福岡市博多区からやってまいりました、NUMBER GIRLです」という向井のお決まりの挨拶を挟み、「鉄風鋭くなって」では中尾が頭を激しく振りダウンピッキングを繰り出す。そして「タッチ」「ZEGEN VS UNDERCOVER」が立て続けに放たれ、向井の「もし透明少女に会ったら伝えてくれ。必ず、迎えに行くって」の一言で「透明少女」に突入した。そして続くは「夕暮までどれくらい? 空の色は」のフレーズで始まる「YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING」。タイムリーに日が傾き始め、茜色に染まり始めた空が、曲の世界観をさらに引き立てていた。

NUMBER GIRL(撮影:菊池茂夫[DYNASTY])

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「私の映画の師匠と勝手に個人的に決めております、塩田明彦監督が新作を作りました」という向井のMCを経て披露されたのは、これが初公開となる未発表曲。ミドルテンポに乗せたどこか切なげなメロディが印象的な1曲で、配信画面のコメント欄は大いに沸き立った。そして後半戦では田渕がジャズマスターを熱くかき鳴らす長尺のギターソロで魅せる「TATTOOあり」、お約束の向井の一言「ドラムス、アヒト・イナザワ」で始まる「OMOIDE IN MY HEAD」と人気曲が続き、ラストを飾ったのは「I don't know」。これはNUMBER GIRLが塩田監督作品「害虫」に提供した楽曲だが、先述の未発表曲と塩田監督との間にも何か関連性があるのかは明らかにされていない。NUMBER GIRLは疾走感あふれるビートと向井のシャウトでがらんどうの野音を包んで視聴者の熱狂を誘い、深々と礼をしてステージをあとにした。

なお向井はこの日、ZAZEN BOYSのMCに至るまでたびたび「異常空間Z」というフレーズを連発。この言葉は昨年3月にNUMBER GIRLが東京・Zepp Tokyoで無観客配信ライブを行った際にも使われていた。無観客のガランとした客席を指すものなのかははっきりしないが、コメント欄の視聴者は「異常空間Z、最高!」と盛り上がり、一時はTwitterのトレンド欄にもこのフレーズが上がる賑わいを見せた。

ZAZEN BOYS(撮影:菊池茂夫[DYNASTY])

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すっかり日が落ちた頃、ZAZEN BOYSの向井秀徳(Vo, G, Key)、吉兼聡(G)、MIYA(B)、松下敦(Dr)が登場。「自問自答」で向井は、NUMBER GIRLで1時間にわたる熱いステージを繰り広げた直後とは思えぬ熱量で念仏を唱えるように歌詞を畳みかける。そして続いてはメンバー4人が向き合って視線を送り合い、呼吸の合った緻密なユニゾンを披露したライブの定番曲「COLD BEAT」。ブレイクでMIYAと松下は声を出して拍をカウントし、鋭くグルーヴを作り上げる。さらに「Weekend」では吉兼が妖しく体を揺らして奏でるギターソロで視聴者を魅了した。

「ポテトサラダ」では向井がギターを置き、序盤はポケットに手を突っ込んでスタンドマイクで歌唱。一転して終盤では「ハイハイ!」と両手を頭上に掲げ、そのコントラストで魅せる。続く「はあとぶれいく」で向井はイントロの間優しい微笑みをたたえてステージ後方のカメラを見つめ、終盤では両手でマイクをしっかりと握りまっすぐ前を見て歌い上げるなど、多彩な表情で視聴者を楽しませた。再び向井がギターを抱えて演奏された「杉並の少年」では、コメント欄に音源化を望む声が次々に現れる。そして「Asobi」で本編を終えると、ZAZEN BOYSはステージを去って行った。

アンコールで再び姿を現したのは、サングラスを掛けた向井のみ。向井は「フィッシュアンドチップスってバンドの『忘れられんっちゃんね』っていう曲をやります」と案内したのち、サカナクション「忘れられないの」のカバーを弾き語りで披露した。そして吉兼、MIYA、松下もステージに上がり、最後の楽曲「KIMOCHI」へ。向井が「俺の友達LEO今井 ドゥイット!!!」と呼びかけ、Kimonosで向井と活動を共にしているLEO今井が登場した。LEO今井は向井との「伝えたい!」の掛け合いや「K・I・M・O・C・H・I」のハーモニーで視聴者を魅了し、ライブの終わりに華を添えた。

NUMBER GIRLとZAZEN BOYS。(撮影:菊池茂夫[DYNASTY])

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視聴チケットは5月17日21:00まで販売されており、チケットの購入者は同日23:59までアーカイブ映像を楽しむことができる。なお向井がデザインした「THE MATSURI SESSION」のオリジナルTシャツが、スペシャストアにて期間限定で販売中だ。

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「THE MATSURI SESSION」2021年5月4日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) セットリスト

NUMBER GIRL

01. 日常に生きる少女
02. 鉄風鋭くなって
03. タッチ
04. ZEGEN VS UNDERCOVER
05. 透明少女
06. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
07. 水色革命
08. 排水管
09. TATTOOあり
10. OMOIDE IN MY HEAD
11. I don't know

ZAZEN BOYS

01. 自問自答
02. Honnoji
03. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
04. COLD BEAT
05. Weekend
06. ポテトサラダ
07. はあとぶれいく
08. 杉並の少年
09. 破裂音の朝
10. Asobi
<アンコール>
11. 忘れられないの
12. KIMOCHI

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