このライブは毎年冬に行われている新潟・苗場プリンスホテル公演の中止を受け、東京都内のライブハウスで無観客にて行われたもの。当日は苗場公演で披露される予定だった、ファンから寄せられたカップリング曲のリクエスト投票結果ベスト10を中心としたセットリストが展開された。
5人は配信開始とともに、「皆さんこんばんは、ゴスペラーズです!」と手を振りながら挨拶。今回のライブでは投票企画のベスト10を順番に発表しながら楽曲を歌唱していくことを説明した。早速ランキングの発表に移ると、バンドが奏でるジングルに合わせて、10位は2018年にリリースされた「まっすぐな橋」、9位は2015年リリースの「星降る夜のシンフォニー」であることを発表。彼らは、「映画しまじろう『まほうのしまの だいぼうけん』」のテーマソングに使用され、旅立つ我が子を見守る親の気持ちを歌った「まっすぐな橋」と、壮大なサウンドに5人の美しいハーモニーが響く「星降る夜のシンフォニー」を披露した。続いてゴスペラーズは、8位として1998年発表の「愛の歌」、7位として2003年発表の「冬物語」をパフォーマンス。「愛の歌」は安岡優が大学卒業後に初めて作詞に挑んだ楽曲だったというエピソードや、「冬物語」に関連してメンバーの大学時代の卒業論文についての思い出話などが合わせて披露された。
その後、苗場公演ではおなじみのピアニストで作曲家の妹尾武が登場。自身オリジナルのピアノ曲「サクラ咲ク」を演奏したり、ゴスペラーズの5人と苗場での思い出を語り合ったりしたほか、開催延期となったゴスペラーズのファンクラブツアー「GOSMANIAファンの集い2021」で披露する予定だった「Simple Words」をメンバーと一緒に響かせた。ライブ中盤に差し掛かると、5人は3月10日にリリースされる新作アルバム「アカペラ2」についてトーク。2002年12月に発表された「アカペラ」以来約18年3カ月ぶりのアカペラアルバムとなる今作から、「誰かのシャツ」「風が聴こえる」の2曲を続けて初パフォーマンスした。
ライブ後半、ゴスペラーズはリクエスト曲のランキング発表を再開し、5位にランクインした2000年リリースの「Beginning」、4位に入った1996年リリースの「AIR MAIL」を歌唱。続いて惜しくもベスト10入りを逃したランキング11位から15位までの楽曲を発表したあと、3位である1999年発表の「シークレット」、2位である2016年発表の「PRINCESS☆HUG」といったアップテンポなナンバーを軽快なダンスを交えて披露した。そして最後に、1位は2001年にリリースされたシングル「ひとり」のカップリング曲である「東京スヰート」であることを発表。長年ファンから愛される人気曲であることから同曲のデモ音源が初めてオンエアされた。デモ音源の情熱的な歌声と「痛い……痛くない……」という衝撃的な歌詞に、メンバーが抱腹絶倒する一幕も。5人は和やかな雰囲気に包まれたステージに妹尾を再び迎え入れ、情感豊かに「東京スヰート」を歌い上げライブを締めくくった。
「ゴスペラーズ LIVE #ライブハウスからハーモニーを 2 ~今夜はカップリング三昧~」2021年2月27日 セットリスト
01. まっすぐな橋
02. 星降る夜のシンフォニー
03. 愛の歌
04. 冬物語
05. 砂時計
06. サクラ咲ク
07. Simple Words
08. 誰かのシャツ
09. 風が聴こえる
10. Beginning
11. AIR MAIL
12. シークレット
13. PRINCESS☆HUG
14. 東京スヰート
関連商品
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】ゴスペラーズがファンに愛されるカップリング曲ベスト10を披露、苗場に思いを馳せながら歌い上げた夜(写真9枚)
https://t.co/dKelPi09EK
#ゴスペラーズ https://t.co/9IxuBVyBXZ