新曲も新衣装もかっこいいじゃん!SAKA-SAMA、今できるすべてを詰め込んだ史上最長ワンマンライブ

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SAKA-SAMAが12月8日に東京・WWWでワンマンライブ「君が一番かっこいいじゃん」を開催した。

バックダンサーと共に新曲「君が一番かっこいいじゃん」を披露する新衣装のSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

バックダンサーと共に新曲「君が一番かっこいいじゃん」を披露する新衣装のSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

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SAKA-SAMA「君が一番かっこいいじゃん」ジャケット

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君が一番かっこいいじゃん

SAKA-SAMA「君が一番かっこいいじゃん」
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このワンマンライブは12月16日にニューアルバム「君が一番かっこいいじゃん」が発売されることを記念して行われたもの。会場のWWWは、SAKA-SAMAが5月に現体制初のワンマンライブを無観客で行ったライブハウスであり、本来は3月にレーベルメイトのカイと一緒に全国ツアー「たのしい生活ツアー」の東京公演を行うはずだった場所だ。コロナ禍に見舞われ、決して明るいことばかりではなかった2020年。その終わりにSAKA-SAMAができる素敵なこととして考えられたのが、アルバムの発売とワンマンライブの開催だった。アルバムは2枚組の28曲入りという大ボリュームで、寿々木ここねと朝倉みずほによる現体制SAKA-SAMAのすべてが詰まったような作品となっている。2人はこのアルバムに収録された新曲5曲を含む26曲にアルバム未収録曲1曲を加えた27曲を今回のワンマンライブで披露。YouTubeで無料配信も行われたライブの公演時間は、SAKA-SAMA史上最長となり、アルバム同様、現体制の総決算的な内容となった。

MC中のSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

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当日のWWWには、コロナ対策でソーシャルディスタンスの確保が求められる現状の限界に近い100人ほどのファンが来場。ロビーではアルバムが先行販売され、開演前から会場はにぎわいを見せる。そんな中、ブラスロックの出囃子が流れると、バックドロップが飾られたステージにSAKA-SAMAが登場。アルバムのオープニングナンバーでもある「to the stars」で元気いっぱいにライブを開始した寿々木と朝倉は、ステージに立つうれしさを隠しきれない様子で笑みを浮かべ、ファン1人ひとりに視線を配りながら力強く歌い踊る。続けて佐々木喫茶提供の「わたしたちの地図」を披露し、会場のムードを明るく染め上げた2人は、来場者と配信の視聴者に改めて挨拶したあと、顔を見合わせてニコッと笑うと、アルバム発売とワンマンライブ開催の喜びを語り合った。

SAKA-SAMA(撮影:畔柳純子)

SAKA-SAMA(撮影:畔柳純子)[拡大]

その後「夏休み縦断の恋」でパフォーマンスを再開した寿々木と朝倉は、ここからノンストップでライブを展開。昨年8月の現体制始動から2人で覚えてきた幅広いジャンルの楽曲の数々を畳みかけるように披露していく。2人は牧歌的な「パルピテーション・パルプフィクション」で夢見心地なムードを生み出したかと思えば、ステージから飛び出しそうな勢いでパンクソング「マサカサカサマ」をパフォーマンスし、続く「可能性」では轟音ギターの中で声を振り絞って懸命に歌う。現体制のお披露目ライブで朝倉は「これから新曲を“新”じゃなくしていく」と語っていたが、当時新曲だった「タイミング」「空耳かもしれない」「おやすみジュディ」は今やすっかりファンにおなじみの人気曲。曲が始まった瞬間、フロアから喜びの声が漏れる場面もあった。

グループの多彩さが存分に感じられる10曲が連続で披露されたところで、悲しげなピアノの旋律が響くと、ここで初披露となる新曲「抱えきれないわ」が始まる。この曲はmekakusheが作詞作曲を手がけ、tofubeatsのオフィシャルリミックスなども発表しているKabanaguが編曲を担当した楽曲で、これまでのSAKA-SAMAにはないような静謐な世界観にフロアは釘付けとなる。そして、そのドラマチックな展開に観客がすっかり圧倒されると、寿々木と朝倉はステージを去り、会場に深い余韻を残して第1部は終了した。

新曲「君が一番かっこいいじゃん」パフォーマンス中のSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

新曲「君が一番かっこいいじゃん」パフォーマンス中のSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)[拡大]

換気時間を経て、会場が暗転する中、寿々木と朝倉は再びステージへ。アルバムおよびライブのタイトルとなった新曲「君が一番かっこいいじゃん」が始まると、照明を浴びた2人の新衣装があらわになり、フロアにどよめきが起こる。そこへ振り付けを担当するナンシーらバックダンサーたちが登場して、ステージはパッと華やかに。どついたるねんのうーちゃんが提供した底抜けにポジティブなテクノチューンに乗って、SAKA-SAMAと黄色いTシャツのダンサーたちは陽気に踊り、会場の盛り上がりは一気に最高潮となった。

マイクスタンドを使って新曲「朝も夜もおなじ」を披露したSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

マイクスタンドを使って新曲「朝も夜もおなじ」を披露したSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)[拡大]

にぎやかに第2部をスタートさせた寿々木と朝倉は、その勢いのままジュリアナ東京を彷彿とさせるバブリーなディスコ歌謡「Ex/cla/ma/tion/!!」、凶暴なデジタルハードコアチューン「ライト・ナウ!!」を連続でパフォーマンス。TELEPATHYが手がけた新衣装を紹介したMC後には、マイクスタンドをステージ袖から持ち出して新曲「朝も夜もおなじ」を初披露した。“昭和歌謡を轟音ノイズバンドがカバーしたら”というコンセプトのこの曲では朝倉がメインボーカルを務め、寿々木はコーラスを担当。観客がじっと観入る中、2人はマイクスタンドを使ってクールなキメポーズを披露した。

SAKA-SAMA(撮影:畔柳純子)

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ライブ後半には皮茶パパ提供のニューウェイブソング「SAMA-DREAMING」も現体制で初お披露目。エキセントリックなサウンドに乗せてSAKA-SAMAは「ミンミン! ゼミゼミ!」と歌い、観客はそのユニークな振り付けを真似して踊った。アッパーなファンクチューン「ダンスを止めるな」に続いて披露されたのは、アルバムには収録されていないHALCALI「ストロベリーチップス」のカバー。オリジナルのダンスを踊りながら、寿々木と朝倉はその声を生かしてキュートにラップし、一足早いクリスマスムードを届ける。そして「うぃんたー・まりん・すのー」「真夜中のスケッチ」でゆったりとした時間を生み出した2人は、アルバムの最後に収録されているフォークソング「たんぽぽ」を伸び伸びと歌って、ステージをあとにした。

SAKA-SAMA(撮影:畔柳純子)

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その後、アンコールに応えてステージに戻ったSAKA-SAMAは、逆光の中で力強いポーズを取ると旧体制からの代表曲「朝日のようにさわやかに」でライブを再開。同時にファンは赤いサイリウムを点灯させ、腕を振り上げて盛り上がる。さらにSAKA-SAMAは、D-DAYの楽曲をBorisの演奏でカバーした新曲「HEAVENLY BLUE ~ずっと傍にいたい~」を初披露。歪んだギターの音に包まれながら2人はささやくような歌声を響かせた。

4周年記念ライブの開催を発表するSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)

4周年記念ライブの開催を発表するSAKA-SAMA。(撮影:畔柳純子)[拡大]

寿々木と朝倉が締めのMCを始めようとすると、ファンからの花束がスタッフを通して届けられる。ラメ付きの花を見た朝倉は「顔に付けたい!」と言い出し、花束に顔を突っ込む。金のラメで顔をキラキラと輝かせながら笑う朝倉を見て、寿々木も「いい感じ! みずほが一番かっこよくなった」と笑った。ここで2人は12月26日に東京・WWW Xでグループの4周年ライブを行うことを発表したあと、今回のワンマンライブの感想を語る。ワンマンライブの開催を知らされてから当日を迎えるまであっという間だったと朝倉が振り返ると、寿々木も同感の様子で「受験の日みたいな気持ちだった。もうやるしかないなみたいな」とライブ前の心境をコメント。すると朝倉は「かっこいいじゃん! あ、『君が一番かっこいいじゃん』じゃん!」と合いの手を入れた。

寿々木ここね(撮影:畔柳純子)

寿々木ここね(撮影:畔柳純子)[拡大]

朝倉みずほ(撮影:畔柳純子)

朝倉みずほ(撮影:畔柳純子)[拡大]

2人だからこそ成立するゆるいMCで会場がハッピーなムードでいっぱいになる中、寿々木が「では本当に本当に最後の曲! やっちゃいましょう!」と呼びかけると、ラストナンバー「ひとりぼっちの地球人」へ。この曲は9月にアイドルを卒業したカイの「遊星よりアイをこめて」も手がけた佐藤優介提供のテクノポップで、楽曲の後半では別々の歌詞を歌う2人の声が絡み合い、観客に不思議な感覚を呼び起こした。パフォーマンスを終えた寿々木と朝倉は一礼すると、「本当に本当にありがとー!」と挨拶。2時間を超えるライブのあとでも笑顔を絶やすことなく、トコトコと元気に走り去った。

なおYouTubeでは、無料生配信されたライブ映像のアーカイブを明日12月11日まで公開中。また12月26日に行われる4周年記念ライブのチケットは12月15日10:00にイープラスで発売される。

※動画は現在非公開です。

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SAKA-SAMAニューアルバム発売記念ワンマン・ライブ「君が一番かっこいいじゃん」2020年12月8日 WWW セットリスト

01. to the stars
02. わたしたちの地図
03. 夏休み縦断の恋
04. 或る日の出来事
05. パルピテーション・パルプフィクション
06. マサカサカサマ
07. 可能性
08. 変身
09. タイミング
10. 空耳かもしれない
11. おやすみジュディ
12. Melody
13. 抱えきれないわ
14. 君が一番かっこいいじゃん
15. Ex/cla/ma/tion/!!
16. ライト・ナウ!!
17. 朝も夜もおなじ
18. ネズミの生活
19. SAMA-DREAMING
20. ダンスを止めるな
21. ストロベリーチップス
22. うぃんたー・まりん・すのー
23. 真夜中のスケッチ
24. たんぽぽ
<アンコール>
25. 朝日のようにさわやかに
26. HEAVENLY BLUE ~ずっと傍にいたい~
27. ひとりぼっちの地球人

TRASH-UP!! RECORDS 冬の感謝祭 & SAKA-SAMA 4周年記念

2020年12月26日(土)東京都 WWW X
OPEN 16:00 / START 17:00
<出演者>
SAKA-SAMA / and more

チケット販売URL(※12月15日(火)10:00発売):https://eplus.jp/trash-up-sakasama/

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たくてぃ @taquty

まいど丁寧な記事。
【ライブレポート】新曲も新衣装もかっこいいじゃん!SAKA-SAMA、今できるすべてを詰め込んだ史上最長ワンマンライブ(動画あり / 写真18枚) https://t.co/aLvTLVJQRG

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