会場でも配信でも「秘密の接触777」！大森靖子、新宿LOFTでライブができる喜び満喫

大森靖子の配信ライブ企画「秘密の接触777 vol.2」が11月20日（金）に開催された。

今年は「秘密の接触SSS vol.1」「大森靖子生誕祭 2020」と配信ライブを中心にパフォーマンスを繰り広げてきた大森。今回の企画は「秘密の接触SSS」と同じく東京・新宿LOFTが舞台に選ばれ、オーディエンスを迎えての公演となった。

ステージの幕が上がるとゆるナナちゃんが待ち構え、道重さゆみの「ラララのピピピ」に合わせてキュートにダンス。それに合わせて大森やバンド・シンガイアズも舞台に登場し、ライブは「7:77」でスタートを切った。「大森靖子生誕祭 2020」でこの曲が演奏された際はsugarbeans（Key）がご機嫌に動き回る姿が映し出されたが、今回彼はダンスのみならずノリノリでコーラスを重ねたりタンバリンを叩いたりと、よりハイテンションな様子となっていた。前半では大森が激しく踊りながら歌う「JUSTadICE」、畠山健嗣（G）の早弾きが炸裂する「draw (A) drow」とアッパーチューンが次々と用意され、ライブの定番曲「イミテーションガール」「非国民的ヒーロー」「ミッドナイト清純異性交遊」はメドレー形式にアレンジしてのプレイとなった。

大森は盛り上がる客席を見て「私がどれほどライブをやりたかったのかわかるかと思いますが、皆さんがどれほどライブを観たかったのかも伝わってくる！」とうれしそうにコメント。そんなオーディエンスの期待に応えるように、大森はノンストップで演奏を行っていった。あーちゃん（G）と畠山による息ぴったりのコーラスが織り交ぜられた「Re: Re: Love」、ハードなバンドサウンドが特徴的な「VOID」を挟み、中盤からは余命二年の人物の心情をドリーミーなサウンドに乗せて歌う「S.O.S.F. 余命二年」、“心を殺すこと”や“生きる意味”を優しく語りかけるバラード「rude」といった新曲も用意された。カメダタク（Key）がピアニカでノスタルジックな雰囲気を演出した「ノスタルジックJ-pop」では客電が点けられ、大森は優しく微笑みながらオーディエンスを一望。「えちえちDELETE」はsugarbeansのピアノとあーちゃんのコーラスのみをバックにしたアレンジが施され、“好きじゃないみたく好きをする”複雑な恋心を伸びやかな歌声で表現した。

穏やかなムードが生み出されたところで、大森たちは「君に届くな」「死神」と繊細な心情を描いた楽曲を次々披露。「流星ヘブン」演奏前には「歌があるのは、命が消えるための可能性じゃないだろう？」と大森が歌に込めた思いを告げた。そして「TOKYO BLACK HOLE」で本編が締めくくられると、BGMとして「オリオン座」が流れ出し、大森はオフマイクで熱唱。改めて集まった観客たちに感謝の思いを表してステージを去った。アンコールの「絶対彼女」「アナログシンコペーション」の演奏を終えると大森はシンガイアズの面々と共にトークを行い、名残惜しそうな様子を見せつつ、オーディエンスを迎えてライブができる喜びを満喫した。

ZAIKOでは11月23日21:30まで「秘密の接触777 vol.2」のアーカイブが公開中。さらに12月31日には毎年恒例のカウントダウンライブ「ひっそりカウントダウン～2021TOKYO～」が行われることも決まった。現在ZAIKOでは配信視聴チケットを販売されているほか、ファンクラブ「実験現場」では入場チケットの抽選予約を11月30日12:00から12月6日23:59まで受け付ける。