JO1はアルバムリリースに先駆けて、本作より3曲をパフォーマンス。トークセッションやゲームコーナも行い、アルバムの発売を心待ちにしている視聴者を楽しませた。
黒のスーツ風の衣装を身にまとってステージに現れた11人はフューチャーベースの要素を取り入れた新曲「Safety Zone」をつややかに披露。緩急を付けた流麗なダンスとクールな表情で視聴者を魅了した。
イベントの司会は昨年「PRODUCE 101 JAPAN」のメディア向けお披露目会のMCを務めていた山中タイキが担当した。当時と同じように山中が1人ひとりの名前を呼び、メンバーが順番に挨拶していくも後半にいくにつれて豆原一成が「JO1のフルーツバスケット、豆原一成です!」、大平祥生が「JO1のイナズマイレブン、大平祥生です!」、金城碧海が「金城碧海ことJO1です!」と謎のボケを連発。山中は「お披露目会を忘れるぐらい、様変わりしてしまいましたね。お披露目会のときはみんな真面目だったのに。あんなに初々しかった皆さんはどこにいるのでしょうか(笑)」と、伸び伸びと活動するメンバーの姿を微笑ましそうに見ていた。リーダーの與那城奨はアルバム発売にあたって「早くもアルバムをリリースすることになりました。これもすべてJAM(JO1ファンの呼称)の皆さんのおかげです」と感謝を述べた。リード曲「Shine A Light」のMVがすでに再生回数170万回を突破していることについて川西拓実が「まだ公開から1週間も経ってないですよね」と目を丸くすると、河野純喜は「僕はそのうち1万回見まくりましたね」と冗談を飛ばして笑いを誘った。
1曲目に披露した「Safety Zone」について、大平は「『君を守れるのは僕だけ、僕のそばが一番安全だよ』というメッセージを込めた楽曲になっています」とコンセプトを説明。そんなテーマにちなんで司会の山中から最年少の豆原に「JO1の中で一番守ってくれそうな人は?」という質問が飛ぶ。メンバーから「豆、わかってるよね」と熱いアピールが集中する中、豆原は「やっぱり(與那城)奨くんだなと思います。優しいんですよね」と回答すると、與那城は「やっぱり豆はかわいいんですよ。しっかりしてるんですよね、たまんない」と喜びを噛み締めた。さらにこの曲にちなんで「JO1の中でもっとも危険な人物は?」という質問を投げかけられた白岩瑠姫は「金城碧海です。戦闘能力が高いので。そのぶん守ってくれるとも思うんですけど、こっちにも身の危険もあるかなって。カッコいいんですよね」と空手経験のある金城の名前を挙げる。「カッコいい」という言葉を受けて、金城は白岩に指ハートを飛ばし「瑠姫くんに言われるの、うれしいんですよね」とにやけ顔が止まらない様子だった。
一体感のあるハイスキルなパフォーマンスが魅力のJO1は、まず個々に振り付けを練習したのち、ダンスリーダーの川尻蓮から細かいダンスを教えてもらうという。川尻は「ダンス未経験のメンバーもいましたが、特に成長を感じる人はいますか?」という質問に対して「みんな成長してるんですけど、碧海と純喜はすごい伸びてるなと思います。練習の成果が出てるんじゃないかな」と称賛した。一方、リードボーカルの河野がボーカル面で成長したメンバーを尋ねられると、鶴房汐恩を挙げて「自分らしい声が特徴的なんですけど、それをアルバムに生かしつつ、曲調にマッチしたラップやボーカルを見せて輝いているんじゃないかなと思います」と分析。鶴房は「えー! ラップメインだからボーカルのことを言われるとは思ってなかったです。本当にうれしいですよ」と驚きつつも感激した様子だった。
その後、JO1は情緒的なメロディが印象的なR&Bナンバー「MONSTAR」を初披露。一糸乱れぬパフォーマンスと美しいボーカル、ラップで幻想的な世界観を表現した。JO1のモンスターだという鶴房は「セクシーな曲なんですけど、押さえ気味のセクシーと言うか。ダンスに怪物のような振り付けも取り入れているんですよ」と楽曲を紹介。木全翔也が楽曲にちなんで「俺がお前のモンスターさ」と決め台詞を披露するも、照れ隠しで自分で「今モンスターが乗り移ってましたよ」と言ってしまい、川西から「それ言わんほうがよかったわ(笑)」とツッコまれてしまう場面もあった。
アルバムの通常盤にはJO1が誕生したサバイバルオーディション「PRODUCE 101 JAPAN」の課題曲だった「やんちゃBOY やんちゃGIRL」と「Happy Merry Christmas」がJO1バージョンとして収録されている。オーディション時に「Happy Merry Christmas」でセンターを務めていた白岩は、この曲のJO1バージョンの聴きどころについて「オーディションのときと違うのは、JO1が11人ということで人数が多くなっています。ライブで盛り上がると思いますし、構成もちょっと変更したところがあって、誰がどこを歌うのか楽しみにしてもらえたらいいなと思います」と語り、「あと、『ハピメリ』はすごいことがあるんですよ……いずれはわかると思うんですけど。もっと好きになってくれると思います」とほのめかした。
オーディションで「やんちゃBOY やんちゃGIRL」をパフォーマンスした大平は、「やんちゃするうえで大事なことは?」と問われて「オーディション中にずっと言われていたのはともかく“愛嬌”」と愛嬌の大切さを強調。そして「『やんちゃBOY やんちゃGIRL』を使ってしたいことがあるんですけど、いいですか?」と、誰が一番やんちゃなのかを競う持ち込み企画「全力やんちゃボーイ選手権」を提案した。この企画はメンバーが「やんちゃBOY やんちゃGIRL」のサビのメロディに合わせてかわいく愛嬌を振りまき、それを踏まえて大平が独断で一番やんちゃなメンバーを決定するというもの。大平による愛嬌たっぷりのお手本を経て、まずは河野が泣き真似を取り入れた振り付けを披露。「ちっちゃい子供が泣いちゃう感じで、かまいたくなる“やんちゃ”を披露しました」と河野がアピールすると、大平は「けっこう(点数が)高いんじゃないでしょうか」と冷静に評価した。その後も川尻がダブルピースを取り入れた振り付けを見せ、白岩も顔を赤くして恥ずかしがりながら笑顔で愛嬌を振りまく。鶴房も「僕がやったら画面割れますよ」と照れ隠しに述べながらとびっきり愛嬌のあるポーズを披露。與那城は大人っぽさを取り入れた“セクシー愛嬌”でメンバーを沸かせ、佐藤景瑚はプロップチェアを使いながら車のハンドル回しをイメージしたオリジナルの振り付けを見せた。そんな中、金城はあえて真顔で、愛嬌を振りまかないという異色のパフォーマンスを披露。大平は「みんなかわいかったんですけど……」と迷いながらも「あえてやんちゃっぽいことをしないのが新しいなって」と金城を1位に選んだ。
最後にJO1はアルバムのリード曲「Shine A Light」をパフォーマンス。両手を煌く星に見立てた“スターダンス”を披露し、夢と希望に満ちたメッセージをJAMに届けた。メンバー1人ひとりの挨拶を経て、ここでイベントは終わりかと思われたが、與那城が突然「今後ビッグイベントがまだありますよね」と白岩に話を振る。白岩は「12月19日の……」と12月19日に行うオンラインライブの告知をしようとすると、ステージ袖から大きなバースデーケーキが登場。11月19日に23歳の誕生日を迎える白岩のバースデーサプライズが行われた。白岩はケーキに並ぶろうそくの火を消し、「めっちゃうれしいです! ありがとうございます」と感激。「ちょうど1年前には(オーディションの)コンセプトバトルがあったんですよ。そこからたくさんの出会いがあったり経験をさせていただいて、皆さんのおかげでさらに大きくなれて。1人でも多くの人の支えや力になれたらいいなと思うので、これからも生きている限りがんばりたいと思います」とまっすぐに語った。
最後には與那城が「JAMの皆さんがいてくれるおかげでパフォーマスができたり、生き生きとした笑顔を見せられたり、おちゃらけた感じでやれたりしています。これからも僕たちのことをよろしくお願いします!」と挨拶し、イベントを締めくくった。
JO1「JO1 1stアルバム『The STAR』リリース記念 ショーケースオンライン生配信イベント」2020年11月14日 セットリスト
01. Safety Zone
02. MONSTAR
03. Shine A Light
※記事初出時、本文およびキャプションに誤字がありました。お詫びして訂正いたします。
音楽ナタリー @natalie_mu
【イベントレポート】JO1が11人それぞれのやんちゃっぷり披露!白岩瑠姫のバースデーサプライズも(写真13枚)
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