ライブの本数が多すぎた?デモ音源はなぜ売れた?東京オルタナシーンの10年をバンドマンが振り返り
2020年10月29日 17:51
4 音楽ナタリー編集部
ライブナタリー主催のオンライントークイベント「2010年代の東京インディーズシーン~ライブハウスが持つ"偶然の可能性"~」が、昨日10月28日に開催された。
音楽ナタリーで連載されているコラム「2010年代の東京インディーズシーン」の第1回から派生したこのイベント。東京・秋葉原CLUB GOODMANと東京・新宿Motionを中心として賑わいを見せたオルタナティブシーンをテーマに、当事者のバンドマンたちが年表を見ながら10年間のシーンの変遷を語り合った。イベントは張江浩司(ハリエンタル / 来来来チーム)がMCを務め、3部構成で展開。第1部には石原正晴(SuiseiNoboAz)、タカハシヒョウリ(オワリカラ)、夏目知幸(ex.シャムキャッツ)の3名が登場した。
たびたび共演し、タカハシが企画して2010年にリリースされたコンピレーションアルバム「TOKYO NEW WAVE 2010」に全員が参加しているほか、同じ大学出身と、実は共通点も多い3人。それぞれの駆け出しの頃の記憶や、当時のバンドが過剰なほどライブの本数をこなしていた話、SuiseiNoboAzの1stアルバムのエンジニア&プロデューサーを務めた向井秀徳が初めてボアズのライブを観に来た際のエピソードなど、多彩な話題が展開された。
そして第2部には、カシマエスヒロ(CLUB GOODMAN / bossston cruizing mania)、かわむら(THIS IS JAPAN / ポップしなないで)、花房真也(Far France / YAR)が出演。結成年がbossston cruizing maniaは1993年、Far Franceは2003年、THIS IS JAPANは2010年と世代の異なる3バンドの代表が、それぞれのオルタナティブシーンの記憶を持ち寄った。今年THIS IS JAPANでメジャーデビューを果たしたかわむらは、第1部の出演者たちのバンドの背中をずっと追いかけてきたといい、「想定外のことが起こるほうがカッコいいという価値観に憧れてきた。自分たちの下にはこのオルタナティブシーンの系譜に連なる存在がいない気がする」という実感を語る。またカシマはライブハウスについて「ここ数年でライブハウスの敷居を下げてクリーンな存在に、という風潮が強くなり、そこからいろんなことが変わってきた」と分析した。そのほか話題はライブ終演後のバンドマンのフライヤー配りや、バンド公式サイトのBBSにおけるライブ告知、バンドマンの交流に使われていたSNS・Myspace、インディーズ試聴サイトのAudioleafなど当時のバンド活動の細部にもおよんだ。
最後の第3部には、大垣翔(トリプルファイヤー)、Junya Kishino(the mornings / HOPI)、中川真吾(ex.the mornings)、そしてかつて新宿Motionの店長を務めていた早瀬雅之(うみのて)が飛び入り参加。早瀬が持参した当時のバンドたちのデモCD-Rの現物を見つつ、当時のデモ音源にまつわる話に花を咲かせる。また第1部、第2部の参加者も次々に出入りし、ライブハウスへのアイドルの進出や、バンドの価値観の変化などについて語り合った。
このトークイベントのアーカイブ映像は、ライブナタリーにて11月10日(火)18:00まで公開中。リアルタイムで視聴できなかった人も、貴重なトークをお見逃しなく。
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