ようなぴ笑顔で引退試合、ゆるめるモ!ツアーファイナルで祝福浴びながら新たな道へ

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ゆるめるモ!の東名阪ツアー「ゆるめるモ! サプライザーツアー」のファイナルが10月20日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催され、ようなぴがこの日をもってグループから引退した。

「なつ おん ぶる ー」のパフォーマンスの様子。(撮影:曽我美芽)

「なつ おん ぶる ー」のパフォーマンスの様子。(撮影:曽我美芽)

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「ゆるめるモ! サプライザーツアー」は2月にリリースされた最新アルバム「サプライザー」を携えて、当初は2月から3月にかけて行われる予定だったツアー。ようなぴは3月27日のZepp DiverCity TOKYO公演をもって引退する予定だったが、初日の大阪公演を終えたところで新型コロナウィルス感染拡大の影響でツアーが中断してしまい、ようなぴの引退も延期となっていた。そうしてついに迎えたこの日のライブは、ソーシャルディスタンスを確保するために定員を減らして開催。観客はマスクとフェイスシールドを両方着用することが義務付けられて、公演中の発声は禁止された。

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)

ゆるめるモ!(撮影:曽我美芽)[拡大]

おなじみのオープニング曲「ゆるトロ(slo-モ!)」で5人がステージに登場すると、観客は声を出すことはできないが、サイリウムを持った腕を5人に向けて力強く振っていた。ライブ序盤は「WOW WOW WAR ~スカ・チャンポン斉唱戦線~」「ダリア」「令和ワンダー」「ゴーアウト」と、最新アルバム「サプライザー」からの曲を中心にパフォーマンスを展開。ようなぴはゆるめるモ!としての最後のステージを存分に楽しむべく、精一杯フロアを煽った。

ようなぴ(撮影:曽我美芽)

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「ナイトハイキング」ではようなぴが歌う落ちサビで、彼女のイメージカラーである白のアイリウムの光でフロアがいっぱいに。この曲を皮切りに彼女たちは、感情を揺さぶるようなキラキラしたサウンドの楽曲を連発していく。ようなぴは観客に向けて「私たちゆるめるモ!は8年間、ぐちゃぐちゃな中やってきました。傷付けられて、追い詰められて、つらい時間も楽しい時間もいっぱいあったんですけど、その先にある言葉にできない本当のものが愛しいなと思っています」と語り、そんな思いを込めて5人は観客に手を振りながら「永遠の瞬間」を歌唱。その後も「もっとも美しいもの」「ガチャガキ」「私の話、これでおしまい」と、スペーシーでロマンティックなダンスチューンが次々と繰り出された。

「ゆるめるモ! サプライザーツアー」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:曽我美芽)

「ゆるめるモ! サプライザーツアー」東京・Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:曽我美芽)[拡大]

その後、ようなぴが振り付けを担当したハヤシヒロユキ(POLYSICS)提供曲「Here!」で雰囲気が一転。にぎやかなサウンドと共にステージ上でお祭り騒ぎが繰り広げられた。「NEW WAVE STAR」ではしふぉんが「声は出せないけど、みんな横に動くことはできると思う!」と呼びかけ、オーディエンスは両手を広げてその場でダンス。「サマーボカン」ではメンバーの動きに合わせて観客が一斉に飛び上がり、発声を禁じられていながらもフロアは大いに盛り上がっていた。

「Only You」でのようなぴ。(撮影:曽我美芽)

「Only You」でのようなぴ。(撮影:曽我美芽)[拡大]

さらに「Youとピアザ」「Hamidasumo!」「サプライザー!」とアッパーチューンを畳み掛けたのち、しふぉんの「Zepp全員来い!」という咆哮を合図に「Only You」がスタート。ステージ中央で脚立の上に登ったようなぴが、目の前で声を出さずに観ているオーディエンスやカメラの向こうの配信視聴者に向けて、「言葉にしなくてもいい! 動きにしなくてもいい! 気持ちをちゃんと揺れ動かしていこうぜ音に乗せて!」と力の限り叫びながら訴えた。そしてようなぴが落ちサビを歌い始めると、ようなぴの顔写真と共に「YONAPI THANK YOU!!!!!」「WHITE FLAME FOREVER」というメッセージが書かれたバックドロップがメンバーの背後に登場。曲のアウトロでようなぴは「君の世界の正解は誰も作れない。誰も教えてくれない。だから自分で作るんだよ。私はこれから自分で作っていくって決めたから。みんなも自分の人生、自分で決めて歩いていこうぜ」と語りかけた。最後に彼女たちは「ミュージック 3、4分で終わっちまうよね」「あ!世界は広いすごい」を歌ってステージをあとにした。

左からようなぴ、しふぉん。(撮影:曽我美芽)

左からようなぴ、しふぉん。(撮影:曽我美芽)[拡大]

左から田家大知プロデューサー、ようなぴ。(撮影:曽我美芽)

左から田家大知プロデューサー、ようなぴ。(撮影:曽我美芽)[拡大]

ツアーTシャツに着替えて再びステージに姿を現した5人は、アンコールとして「manual of 東京 girl 現代史」と「逃げろ!!」を続けざまに歌唱。「逃げろ!!」でしふぉんは落ちサビを歌いながら、ようなぴと握手してハイタッチした。その後、メンバー4人と田家大知プロデューサーがようなぴに白い花束を手渡し、しふぉんが「おめでとうだよね?」と聞くと、ようなぴは「そうそう。今日はおめでたい日だと思ってもらって。本当だったらご祝儀いただきたいくらいの気持ちです」と答えて笑った。

最後にしふぉんは「辞めると言ってから早7カ月、本当に一緒にいるのが当たり前すぎて実感がなかったけど、今日やった曲は一緒に歌うのがラストだって考えると感慨深い。7年間続けるって本当にすごいことだと思ってるんで、共に闘ってくれてありがとうございます」とようなぴに語りかけ、なには涙をこらえながら「一緒に過ごした時間は短いんですけど、いろいろ教えてもらったので、いなくなっちゃうのがすごく寂しい」と話した。けちょんは「いっぱい一緒にいる時間があったから、当たり前に思ってたことが当たり前じゃなかったって感じる日でしたね」とこの日の出来事を回想。加入前はゆるめるモ!のファンだったねるんは「私はもしこっち側にいなかったら、そっち側でライブを観に来てたと思うんです。2つの立場を味わって思ったことは、“ようなぴさん”も“ようなぴちゃん”も大好きだなってことです」とようなぴに思いを告げた。

左からけちょん、ようなぴ。(撮影:曽我美芽)

左からけちょん、ようなぴ。(撮影:曽我美芽)[拡大]

そしてようなぴは「この5人で過ごす時間が長くなったのは想定してなかったんですけど、今までになかったような楽しい時間を過ごさせていただきました。この5人での時間がなくなるのが寂しいとは思いますけど、一度決めたことなので、私はこれをいいきっかけだと思って、新しい道に進もうと決めました」と、ファンに向けて感謝の言葉を送った。彼女たちは最後に「逃げない!!」「なつ おん ぶる ー」を歌い、前向きな気持ちをオーディエンスと共有。一般的な卒業公演からイメージするようなしんみりした雰囲気は一切ないまま、ようなぴらしさを最後まで貫いてライブの幕を下ろした。

アンコールで撮影した記念写真。(撮影:曽我美芽)

アンコールで撮影した記念写真。(撮影:曽我美芽)[拡大]

終演後、ようなぴによる影ナレが会場に流れ、松永天馬(アーバンギャルド)とRAM RIDERの共作による彼女のソロ曲「たいむかぷせるたいむ」が当日深夜に配信リリースされることが明かされた。そしてメンバーが去った無人のステージに「たいむかぷせるたいむ」が流れ、観客はライブの余韻に浸りながらじっくりと曲に聴き入っていた。

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「ゆるめるモ! サプライザーツアー」2020年10月20日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. ゆるトロ(slo-モ!)
02. WOW WOW WAR ~スカ・チャンポン斉唱戦線~
03. ダリア
04. 令和ワンダー
05. ゴーアウト
06. ぺけぺけ
07. ナイトハイキング
08. うた
09. 永遠の瞬間
10. もっとも美しいもの
11. ガチャガキ
12. 私の話、これでおしまい
13. Here!
14. NEW WAVE STAR
15. サマーボカン
16. Youとピアザ
17. Hamidasumo!
18. サプライザー!
19. Only You
20. ミュージック 3、4分で終わっちまうよね
21. あ!世界は広いすごい
<アンコール>
22. manual of 東京 girl 現代史
23. 逃げろ!!
24. 逃げない!!
25. なつ おん ぶる ー

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