昨日10月17日に
これはaikoにとって2度目となるオンラインライブ。aikoは設楽博臣(G)、佐野康夫(Dr)、須長和広(B)、佐藤達哉(Key)、浜口高知(G)からなるバックバンドと共にライブを行い、その模様がaikoのオフィシャルファンクラブ、LIVEWIRE、LIVE STREAMINGの3媒体で配信された。
開演時刻を迎えると、いきなり「雲は白リンゴは赤」の演奏が始まりライブは幕開け。aikoはバンドメンバーに囲まれながら伸びやかな歌声を響かせる。さらに彼女はツインギターの音が際立つ「あたしの向こう」や「プラマイ」「ドライブモード」をノンストップで披露。髪を振り乱したり軽快なステップを踏んだりしながら、全身を使ってライブを盛り上げていく。その後aikoは「いろんなことを取り返そうとこのライブをやります。なので皆さん最後までよろしくお願いします」という挨拶に続けて、キャリア初期のナンバー「桃色」で力強いロングトーンを聞かせる。佐野のドラムソロから始まった「冷凍便」では、突如ジャジーなパートに突入する奔放かつスリリングな曲展開で視聴者を釘付けにした。
ライブ中盤のアコースティックパートでは、「こいびとどうしに」でバンドメンバー全員が口笛を吹き、和やかな空気を醸し出す。その後演奏されたのは、立川談春35周年記念公演「玉響~Tamayura~」で披露された「夢見る隙間」の特別バージョン。紫を基調とした照明のもと、アコースティックギターを中心としたミニマルな音像が奏でられると、楽曲は洒脱なイメージへと生まれ変わる。さらに「星のない世界」の歌唱時には天から降り注ぐような細かなレーザーの光がaikoを包み込み、幻想的な世界が画面上に広がった。
「皆さんに1日でも早く会えることを願って、たくさん曲を作ってがんばります」という言葉に続けて披露されたのは、10月9日に先行配信されたばかりの新曲「ハニーメモリー」。言葉数の多い歌詞がaiko独自の節回しや切なさをたたえた歌声でメロディに乗せられていく。さらに彼女は今年2月にリリ―スした「青空」を畳みかけ、2020年のaikoのモードを見せつけた。ライブが終盤に差しかかると、aikoは「ハナガサイタ」「be master of life」といったアッパーなポップチューンを連投。曲中には「男子! 女子! そうでない人! 全員!」というおなじみのコールを叫び、ファンを沸かせる。「be master of life」のサビでは金色のテープが勢いよく噴射し、盛り上がりは最高潮に達した。
ライブの最後にaikoは「今日はライブができてとてもよかったです。また皆さんと必ず会える日が来ることを信じて一生懸命がんばるので、みんなも元気に楽しく生きてください」と語りかけ、「約束」を披露。遠く離れたファンと再会の約束を結ぶかのように、「いつかまた逢える日が来るでしょう その日まで必ず元気でいてね」という言葉を、カメラをまっすぐ見据えながら歌いあげる。aikoはこみ上げる感情を押し殺すようにうつむきながら歌唱を終え、バンドメンバーと共にステージをあとにした。その後エンドロールが流れライブが終了したと思いきや、突如エンドロールが巻き戻り、画面には再びステージが映し出される。すかさずアグレッシブなギターの音が鳴り響き、アンコールとして「Loveletter」がプレイされるという、うれしいサプライズが。熱のこもったパフォーマンスの余韻が残る中、最後にaikoは満面の笑みで視聴者に手を振り、朗らかにライブを締めくくった。
なおこの公演は10月24日23:59までアーカイブ映像を公開中。チケットは10月24日18:00まで販売されている。
aiko「Love Like Rock ~別枠ちゃん vol.2~」2020年10月17日セットリスト
01. 雲は白リンゴは赤
02. あたしの向こう
03. プラマイ
04. ドライブモード
05. 桃色
06. 冷凍便
07. 格好いいな
08. こいびとどうしに
09. 夢見る隙間
10. 星のない世界
11. ハニーメモリー
12. 青空
13. 恋の涙
14. 染まる夢
15. クラスメイト
16. ハナガサイタ
17. be master of life
18. 約束
<アンコール>
19. Loveletter
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aiko、画面越しにファンと再会の約束結ぶ「みんなも元気に楽しく生きてください」 https://t.co/3LpxReEBCX