フレデリック、バーチャル空間で世界観を示した配信ライブ「これからも面白いことを提供し続けたい」

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フレデリックが昨日9月27日にオンラインライブ「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」を開催した。

フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。

フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。

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フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。(撮影:ハタサトシ)

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フレデリックがオンラインでワンマンライブを行うのは、7月の「FREDERHYTHM ONLINE『FABO!!~Frederic Acoustic Band Online~』」以来2度目。前回はアコースティック形式でのライブだったが、今回はフルバンド編成での公演となった。またこのライブはフレデリックがバンドのYouTube公式チャンネルで立ち上げた、音楽を通してアートと向き合うプロジェクト・ASOVISIONの一環として開催され、2月の神奈川・横浜アリーナ公演をはじめとする彼らのライブの映像演出を手がけてきたクリエイティブディビジョン・INTとのコラボレーションが展開された。昨日の公演でINTはクロマキー合成技術などを取り入れた映像演出でバンドの世界観を表現。フレデリックは緻密なアレンジを施した既発曲や新曲を披露し、視聴者を視覚と聴覚の両方で楽しませた。

開場から開演までは三原健司(Vo, G)が制作した映像が配信された。レコードプレイヤーや椅子が置かれた部屋の中央にスマートフォンのような画面が配置され、この画面内で「FABO!!」の映像や、9月22日にリリースされた新作音源「ASOVIVA」の収録曲「Wake Me Up」のミュージックビデオが届けられた。また開演間近には「Wake Me Up」のMVにも出演しているキャラクター・ワケメが新グッズの告知などを行った。

フレデリック(撮影:ハタサトシ)

フレデリック(撮影:ハタサトシ)[拡大]

開演時間を迎えると、画面に「ASOVIVA」のジャケット写真を想起させるステージバックと4人の姿が映し出される。彼らはオープニングナンバーとしてダンサブルなサウンドの「KITAKU BEATS」をセレクトし、序盤から熱量の高いパフォーマンスを届けた。メンバーは2曲目の「シンセンス」から4曲目の「かなしいうれしい」まで、各曲のイントロやアウトロをアレンジして、まるで1つの楽曲のように演奏。健司と三原康司(B, Vo)は盤石のバンドサウンドに乗せて、気持ちよさそうに歌い上げた。

フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。

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フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。

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この公演のハイライトとなったのは、「最後までフレデリックの世界観に浸ってください。よろしくお願いします」という健司の前振りから始まったINTとのコラボレーションパート。浮遊感のあるサウンドの「真っ赤なCAR」ではメンバーやステージにネオンカラーのエフェクト加工が施され、「Wake Me Up」では画面にカラフルな立方体が多数出現。図形の中にメンバーのパフォーマンスの模様が映し出されたほか、ワケメが登場して曲に合わせてキュートなダンスを披露した。続く「ひっくりかえす」や「SENTIMENTAL SUMMER」では歌詞が画面に現れ4人のパフォーマンスに彩りを添えていた。それまでもバンドはオンラインライブならではのステージでチャット欄やSNSを沸かせていたが、ここからさらにエンタテイメント性の高い映像演出を届けて視聴者を驚かせた。画面が暗転した後、4人はバーチャル空間へ移動。周りに謎の飛行物体が浮かぶ、フレデリックの最新のアーティスト写真を彷彿とさせる天空要塞のような場所で、テンポに緩急のある「バジルの宴」を演奏した。「アウトサイドの海」では楽曲名になぞらえた深海のような空間で、ゆったりとたゆたうようなメロディが奏でられた。

三原健司(Vo, G)(撮影:ハタサトシ)

三原健司(Vo, G)(撮影:ハタサトシ)[拡大]

バーチャル空間からもとのステージに戻ったあと、アッパーな「リリリピート」の演奏によって直前までの穏やかな雰囲気は一変。さらにバンドは2014年9月リリースのアルバム「oddloop」に収録されている人気曲「オドループ」を畳みかける。演奏冒頭で赤頭隆児(G)の笑顔がアップで抜かれたり、彼のユーモアあふれるパフォーマンスを見た健司が歌唱中につい笑ってしまったりするなど、メンバーの楽しそうな様子が届けられた。また健司は演奏中に「メジャーデビュー6周年、7年目を迎えます。そして色褪せないこの曲。まだ遊び足りひんやんな? 遊ぼうやまだまだ!」と叫んで画面越しに視聴者を煽った。

フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。(撮影:ハタサトシ)

フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」の様子。(撮影:ハタサトシ)[拡大]

MCで健司は「『フレデリックの音楽ってこういう表現も合うよな』と思って、初ライブで紙芝居しとったんやん。そのときからやってること変わってないなって思った。フレデリックはいろんな遊びを取り入れてより面白くなるバンドやなっていう考えはずっと変わってない」「映像観てる皆さんは楽しかったですか? 俺らもこのあとアーカイブ観るのがめちゃくちゃ楽しみで。いつまでもフレデリックというバンドにワクワクし続けられる人生でうれしいです。バンドに関わるすべての人や観てくれたあなたにも感謝してます。これからもいろんな人の力を借りて、面白いことを提供し続けたいと思ってますのでよろしくお願いします」と語った。彼による「2020年の今伝えたい曲です」という前振りから、4人は「されどBGM」を披露。健司が「本日はどうもありがとうございました。また遊ぼうな」と感謝を述べてこのオンラインライブを締めくくった。

なお本公演は本日9月28日(月)18:00から10月4日(日)23:59までアーカイブが配信される。イープラスでは10月4日21:00まで視聴チケットを販売している。

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フレデリック「FREDERHYTHM ONLINE『ASOVISION~FRDC × INT~』」2020年9月27日 セットリスト

01. KITAKU BEATS
02. シンセンス
03. 逃避行
04. かなしいうれしい
05. 真っ赤なCAR
06. Wake Me Up
07. ひっくりかえす
08. SENTIMENTAL SUMMER
09. バジルの宴
10. アウトサイドの海
11. リリリピート
12. オドループ
13. されどBGM

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