松尾太陽、ソロデビュー後初ライブで届けた明るい未来つかむための歌声「これからも見ていて」

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松尾太陽が昨日9月16日に配信ライブ「ソロアルバム発売記念配信ライブ『うたうたい』」を実施した。

松尾太陽(撮影:米山三郎)

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松尾太陽(撮影:米山三郎)

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この配信ライブは、松尾が9月2日にリリースしたソロデビュー作のミニアルバム「うたうたい」の初回限定盤購入者に向けて行われたもの。昨年行われた松尾のソロライブと同じ、山口寛雄(B)、黒田晃年(G)、皆川真人(Key)、よっち(Dr)というメンバーによるバンド編成で、「うたうたい」収録曲を中心とした楽曲が披露された。また、配信視聴には超特急のメンバーもコメントで参加。ライブスタート前からコメント欄でファンと盛り上がり、超特急の末っ子の晴れ舞台を見守っていた。

松尾太陽(撮影:米山三郎)

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19時ぴったりにスタートした配信ライブは、Vaundy提供によるアルバムのリード曲「Sorrow」で幕を開けた。バンドメンバーがセッションを展開するステージにさっそうと現れた松尾はアーティストビジュアルと同じ黒のオールインワン姿。「Sorrow」のミュージックビデオで彼が空になびかせたカラフルなテキスタイルが下げられたマイクスタンド、色彩豊かにゆらめく照明の光など、MVの世界観を再現したようなステージの上で、さわやかに弾けるバンドサウンドを背中で受け止めた松尾は冒頭から抜けのいいハイトーンを響かせる。ひさびさのライブパフォーマンスに生き生きとした表情を浮かべる彼はその喜びを全身で表現するように、曲終わりには両手でピースサインを掲げた。続く「mellow.P」は大塚愛が松尾のために書き下ろした甘く浮遊感のあるダンスナンバー。歌詞のストーリーをなぞるように両手で目を覆って瞳を閉じたり、扉を開くしぐさを見せながら音に乗る松尾は「クラップ!」とカメラの向こうへ呼びかけて視聴者を自身のステージへと引き込んでいった。

松尾太陽の配信ライブの様子。(撮影:米山三郎)

松尾太陽の配信ライブの様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

2曲を終えてのMCでは「やっと開催できた。ライブできた! それだけで僕は本当にうれしいです!」と感情を爆発させるように口にした松尾。ファンの姿がない客席を見つめながら、彼は「当たり前のことが当たり前じゃなくなってしまった世の中かもしれないけど、『なにくそ』と反骨心だけで生きているような僕なので、今を全力で楽しめるようなことをしていきたい。ネガティブなことだったり楽しいことないなって思うことあるかもしれないけど、今のこの時間は楽しんで。最後まで何も考えず音楽を楽しむ、そんな時間にしてください」と視聴者に語りかけた。

3曲目の「掌」のイントロが響くと、コメント欄には「掌きたああああああああ」というタクヤの書き込みも見られた。松尾が作詞作曲を手がけたこの曲は、彼自身の上京時の心情や情景を描きつつ、聴く者の背中を押すような言葉がつづられた温かなミドルバラード。松尾は時に優しく、時に感情的に力を込めながら丁寧に言葉を紡いでいく。曲紹介の際に「誰か1人でも2人でも、この言葉が刺さってくれたらうれしいなって思います」と思いを語っていた通り、聴く者に強く訴えかけるような歌声を響かせる中、「太陽が味方だから」というフレーズでは優しい表情で宙を指差す姿も。カメラの向こう側を見つめる視線は力強く、彼がこの楽曲に注いだ思いの大きさを表していた。

松尾太陽(撮影:米山三郎)

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オリジナルバージョンとは異なり、流麗なキーボードソロから展開した「The Brand New Way」は、シティポップへの憧憬を公言してやまない松尾自身も「まさにこの曲がシティポップ!と言えるような曲」と語る、清涼感あふれるポップソング。バンドセッションの間にモスグリーンのゆったりとしたセットアップスタイルに早着替えして視聴者を驚かせた松尾は軽快なステップを踏みながら楽しげに歌声を響かせる。時折バンドメンバーに目をやり、楽しさを全身で表現する松尾のパフォーマンスに触発されるように舞台上の5人が奏でる音はぐんぐんと熱を帯びていき、曲を終えると松尾は「ライブって楽しいですね。ありがとうございます!」と笑顔で口にしていた。

「僕の憧れのお兄さんたち」とリスペクトを伝え、ニックネームで人懐っこく1人ひとりの名前を呼んだバンドメンバー紹介ののち、「本当に、こんなに素敵なライブができることがありがたいなって思います」とつぶやいた松尾。「直接会える機会が少なくて、ファンのみんなとしっかり目が合わせられるライブが恋しい今日この頃」と抱く思いを素直に吐露しながらも「ポジティブな活動を続けていけば、明るい未来につながると僕は信じているので。これからも僕は超特急と松尾太陽、両方の活動をがんばっていきます。だからこれからも見ていてくれるとうれしいな」と前を向いた。

松尾太陽(撮影:米山三郎)

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高田漣が超特急に提供したフォーキーなミドルナンバー「ソレイユ」を松尾が豊かにゆったりと歌い上げると、ラストナンバーの「Hello」へ。「うたうたい」でも最後を飾るこの曲について、松尾は「これから歩む新しい道……紆余曲折があるかもしれないけど、僕は見えない明日へ突き進んでいくんだという思いが込められています」と語った。アコースティックギターの繊細な音がこの曲に込められた感情の機微を描き出す中、曇りのない瞳でカメラを見つめ、まっすぐな歌声を聴き手へと届けた松尾。全6曲の披露を終えると彼は「皆さん今日はありがとうございました。素敵な時間になりました。また会いましょう。本当に幸せな時間でした!」と思いを叫び、大きく手を振りながら視聴者に別れを告げていた。

松尾太陽「ソロアルバム発売記念配信ライブ『うたうたい』」2020年9月16日 セットリスト

01. Sorrow
02. mellow.P
03. 掌
04. The Brand New Way
05. ソレイユ
06. Hello

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