KREVA主催クレフェス配信でスペシャルコラボ連発、会えない今を歌った三浦大知との新曲も初披露

1583

KREVAが主催する無観客配信ライブイベント「908 FESTIVAL ONLINE 2020」が9月8日に開催された。

左から三浦大知、ZORN、PUNPEE、JQ(Nulbarich)、KREVA、tofubeats、MIYAVI、AKLO。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

左から三浦大知、ZORN、PUNPEE、JQ(Nulbarich)、KREVA、tofubeats、MIYAVI、AKLO。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

大きなサイズで見る(全35件)

2012年にスタートした「908 FESTIVAL」は、KREVAが「クレバ(908)の日」にちなんで9月8日に行う恒例ライブイベント。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、無観客の神奈川・ぴあアリーナMMで実施された今回は、コメント機能の活用などオンラインならではの試みも取り入れつつ、KREVAがトークを交えながらゲストと共にこの日限りの特別なパフォーマンスを繰り広げ、1万人を超える視聴者を開演から終演まで沸かせ続けた。

左からAKLO、ZORN、MIYAVI、KREVA、三浦大知、JQ(Nulbarich)、PUNPEE、tofubeats。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

左からAKLO、ZORN、MIYAVI、KREVA、三浦大知、JQ(Nulbarich)、PUNPEE、tofubeats。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

KREVA(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

KREVA(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

イベントは「908FES 音楽の祭り ONLINE」と歌うKREVAの声が流れるオープニング映像でスタート。徐々に画面が切り替わると、白を基調とする衣装でそろえたKREVAとゲストの三浦大知MIYAVI、JQ(Nulbarich)、AKLOPUNPEEtofubeatsZORNが並び立つ形で現れる。レッドカーペットを堂々と歩き、KREBandメンバーの柿崎洋一郎(Key)、白根佳尚(Dr)、近田潔人(G)、大神田智彦(B)、熊井吾郎(MPC+DJ)、SONOMI(Cho, Key)が待つステージに到着したKREVAは「イッサイガッサイ ~2019 ver.~」を心地よさそうにパフォーマンス。曲中でゲスト出演者を紹介してステージに迎え入れると「今年の夏が終わって 何もしないようで何かしてた なんだかんだクレフェス観れば 実際やっぱり楽しめた そろそろライブがしたくて 毎日俺らはソワソワしてる この身も心も焦がしてる イッサイガッサイのみこんで」と歌い、華やかにライブの幕を開けた。

JQ(Nulbarich)とKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

JQ(Nulbarich)とKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

ほかの出演者が退場する中、KREVAに一番手を任されたJQはKREBandと共に「Sweet and Sour」を歌唱。盤石な演奏に支えられながら甘く伸びやかな歌声を聴かせ、2曲目にはゴスペルを取り入れた「Look Up」を歌い上げる。続けてJQが「One」を歌い始めると、ペイズリー柄の衣装に着替えたKREVAが登場。JQの穏やかな歌とは対照的な力強いラップを繰り出しつつ、視聴者を煽って配信のコメント欄を盛り上げた。コラボパフォーマンスを終えたKREVAとJQは、ステージからトーク用のスペースに移動。「908 FESTIVAL 2018」での共演がきっかけで生まれたコラボ曲「One」の制作を振り返り、“1+1=2ではなく、1+1=大きい1(One)になろう”というメッセージが込められた歌詞について語った。

「RUN REMIX」をパフォーマンスするKREVA、tofubeats、VaVa。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「RUN REMIX」をパフォーマンスするKREVA、tofubeats、VaVa。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

JQに続いて登場したtofubeatsは、コロナ前のライブでは観客の合唱が恒例となっていたクラブアンセム「LONELY NIGHTS」を1曲目に披露。DJブースで自ら機材を操作しながらパフォーマンスし、エフェクトをかけた歌声を聴かせる。「皆さん手挙げれますか?」と呼びかけたtofubeatsが「Virtual Luv」のパフォーマンスを開始すると、視聴者の期待通りVaVaが登場。2人がリリースされたばかりの「RUN REMIX」を歌い始めれば、“オートチューン界の先輩”であるKREVAも現れ、後輩を食う勢いでパワフルにヴァースを蹴った。さらにtofubeatsとKREVAはバンドと共に「Too Many Girls」を披露。「デートしたい 付き合いたい 飛び込んでくるまるでFREE Wi-Fi」とモテアピールするKREVAと「FREE Wi-Fiさえ飛んで来ないから イーモバ3台持ってるらしい」と歌うtofubeatsのギャップで視聴者を楽しませた。

「夢追人」でコラボしたPUNPEEとKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「夢追人」でコラボしたPUNPEEとKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

tofubeatsのパフォーマンスが終わると、すぐにPUNPEEのライブが始まる。原島“ど真ん中”宙芳とDJ ZAI(SIMI LAB)をバックDJとして従え、「Renaissance」を1曲目に披露したPUNPEEは、続いて「お隣さんより凡人」をパフォーマンス。この曲は2008年に発売されたミックスCD「CONCRETE GREEN 7」に収録されている楽曲で、KREVAはこの曲を聴いた頃からPUNPEEをチェックしていたという。現状を踏まえ、「彼女の実家にも行けません」というリリックを「奥さんの実家にはちゃんと行ったよ」と変えてラップしたPUNPEEは、そこからフリースタイルのパフォーマンスを開始。過去を振り返りながらKREVAとの共演を果たした喜びを言葉にして「タイムマシーンにのって」につなげた。フェス出演のきっかけとなった曲「夢追人」では、PUNPEEが2階席を移動する中、1階のゲートからKREVAが威厳たっぷりに登場。公開時に大きな話題を集めたミュージックビデオを再現した。

「Rain Dance」をパフォーマンスする三浦大知、MIYAVI、KREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「Rain Dance」をパフォーマンスする三浦大知、MIYAVI、KREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

パフォーマンスを終えたKREVAとPUNPEEがtofubeatsとトークスペースで合流し、楽曲制作の話で盛り上がったあと、ステージにはMIYAVIが登場した。得意のスラップ奏法を挨拶代わりに見せつけたMIYAVIは、ドラマーのBOBOと共に「Flashback」「In Crowd」「Fire Bird」の3曲をすさまじい熱量でパフォーマンス。レーザーが飛び交うステージで熱唱しつつ、鋭いギターの音を響かせる。コメント欄も大盛り上がりの中、「ステージがある限り、全力で音を鳴らしたい」と熱く語ったMIYAVIは、最後に「Rain Dance」をフル尺でライブ初披露。爆炎が上がる中、登場した三浦と真っ赤な衣装のKREVAは、MIYAVIと激しく個性をぶつけ合った。パフォーマンス後は、3人で「Rain Dance」についてトーク。MIYAVIは「コロナもそうですけど、雨って降るじゃないですか。それをぶっ飛ばして生きていけるかっていう。そういうスタンスを出したかった」と楽曲に込めた思いを説明しつつ、「全身で表現している俺たち3人が雨の中で踊ってるイメージがありましたね。908FESで」とうまくイベントにつなげてトークを締めた。

「RGTO」をパフォーマンスするAKLO、KREVA、ZORN。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「RGTO」をパフォーマンスするAKLO、KREVA、ZORN。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

続くアクトは、トリリンガルのAKLOと固すぎる押韻で知られるZORNのスキルフルなラッパーコンビ。新型コロナウイルス感染拡大の影響がなければ、3月にツーマンライブ「AtoZ 2020」を行う予定だった2人は、攻撃的な「カマす or Die」で口火を切ると、タイトル通りカマしまくる。2人が「Fuego」「Have A Good Time」「Count On me」「百千万 Remix」で絶え間なくパンチラインを炸裂させる中、コメント欄は炎の絵文字でいっぱいに。さらに「Walk This Way」をエモーショナルに歌った2人が「ラッパーが受けなきゃいけないテストがある」と語ると“ラップ・ゲーム・トライアウト”こと「RGTO」が始まる。この曲はAKLO、SALU、鋼田テフロン、Kダブシャインのコラボ曲だが、今回はAKLO、ZORN、そして飛び込んできたKREVAがそれぞれラップ。KREVAは「2人とも合格!」とAKLOとZORNのラップスキルに太鼓判を押した。

「One Mic」をパフォーマンスするKREVAとZORN。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「One Mic」をパフォーマンスするKREVAとZORN。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

その後、ZORNがKREVAを客演に迎え、AKLOのスタジオで制作したという楽曲「One Mic」の制作エピソードについて、3人でじっくり語ると、ステージに戻ったZORNとKREVAが「One Mic」を実演。BACHLOGICプロデュースのゆったりしたビートに乗せて「アメリカ 並び替えたら 亀有」「両さんチャリで中川フェラーリ」と掛け合いを繰り広げ、「俺等はHip Hopが移動手段 だからマイク離せない」と力強く歌った。

「Your Love」を歌う三浦大知とKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

「Your Love」を歌う三浦大知とKREVA。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

KREVAとZORNの紹介からダンサーと共に登場した三浦は、スポットライトを浴びながら「Yours」を歌い始めると、命を燃やして人生に立ち向かうことを歌った楽曲のメッセージを渾身のダンスで表現。SONOMIのコーラスが華を添えた「Blizzard」では、炎が上がるステージで三浦が激しく歌い踊り、パフォーマンスのボルテージをさらに引き上げていく。続く「(RE) PLAY」「I'm Here」でもキレのあるダンスを見せ、汗をにじませた三浦は、ここでスローナンバー「世界」を披露し、表情豊かな歌声で視聴者を圧倒。最後はKREVAと「Your Love」でコラボし、主催者にバトンをつないだ。

KREVA(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

KREVA(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

左からKREVA、石川さゆり、MIYAVI。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

左からKREVA、石川さゆり、MIYAVI。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

イベントのトリを務めるKREVAが、1曲目に披露したのは「素敵な時を重ねましょう feat. SONOMI」。この曲は無期限延期となっている全国ツアー「敵がいない国」ホール&アリーナ編のために書き下ろされた楽曲で、この日に配信がスタートしたバラードナンバーだ。そこからアグレシッブな「基準 ~2019 Ver.~」でムードを一変させたKREVAは、「ストロングスタイル ~2019 Ver.~」から「STRONG MIYAVI vs KREVA」につなげ、MIYAVIとスリリングなセッションを展開。さらに「908FESのカロリーこんなもんじゃねえぞ。やんなきゃいけない曲があるだろ」とMIYAVIを引き止めたKREVAは、スペシャルゲストの石川さゆりを迎え入れて異色コラボ曲「火事と喧嘩は江戸の華」を披露した。

左からKREVA、SONOMI。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

左からKREVA、SONOMI。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

新しいことにチャレンジしながら長く活動を続ける秘訣を石川に聞いたKREVAは「1個成果を出すと、ずっとそれを求められる。昔の自分でいてくださいと言われる」と嘆き、未来に進み続ける意志を示す「想い出の向こう側」を歌唱。この曲では「全部難問 そう思えても 一つ一つ見捨てない 千手観音像」と歌うKREVAの背後でAKLOが踊って千手観音を表現し、続く「瞬間speechless」ではMVを再現する形でゲスト出演者が静止した映像が視聴者を楽しませた。そしてバンドメンバーを1人ずつ紹介したKREVAは、9月8日が誕生日のSONOMIと「ひとりじゃないのよ」をデュエットしたのち、「音色 ~2019 Ver.~」をしっかりと歌い上げてステージを降りた。

新曲「Fall in Love Again」を披露するKREVA、三浦大知。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)

新曲「Fall in Love Again」を披露するKREVA、三浦大知。(Photo by Teppei Kishida、Riei Nakagawara)[拡大]

ここでライブは終わりかと思いきや、KREVAはイベントの常連ゲストである三浦とトークをし始め、2人で新たなコラボ曲を制作中であることを明かす。コロナ禍により通常のライブができない状況が続く中、三浦と連絡を取り合っていたKREVAは、会えない今を恋愛に例えて歌う曲を作りたいと思ったという。KREVAはここ数カ月の間に発表したPUNPEE、ZORN、tofubeatsとのコラボ曲と同じようなエナジーを新曲のラップに込めたと語ると、三浦と共に新曲「Fall in Love Again」をパフォーマンス。「必ずまた愛し合える」というメッセージをファンに送ってライブを締めくくった。ライブ後、KREVAと出演者は打ち上げを開始し、その様子も配信。視聴者と共に特別な1日を心ゆくまで堪能した。

なおチケットぴあ、Thumva、U-NEXTでは、9月22日21:08まで一部の内容を除き今回の公演をアーカイブ配信中。見逃した人はアーカイブをチェックしよう。

この記事の画像(全35件)

KREVA主催の“音楽の祭り”「908 FESTIVAL ONLINE 2020」
2020年9月8日 ぴあアリーナMM セットリスト

01. イッサイガッサイ ~2019 ver.~

JQ from Nulbarich

02. Sweet and Sour
03. Look Up
04. One feat. JQ from Nulbarich

tofubeats

05. LONELY NIGHTS
06. Virtual Luv(ft. VaVa
07. RUN REMIX feat. KREVA & VaVa
08. Too Many Girls feat. KREVA

PUNPEE

09. Renaissance
10. タイムマシーンにのって
11. 夢追人 feat. KREVA

MIYAVI

12. Flashback
13. In Crowd
14. Fire Bird
15. Rain Dance feat. KREVA, 三浦大知

AKLO & ZORN

16. カマす or Die(AKLO feat. ZORN
17. Fuego(AKLO feat. ZORN)
18. Have A Good Time(ZORN feat. AKLO)
19. Count On Me(AKLO feat. ZORN)
20. 百千万 Remix(AKLO feat. ZORN)
21. Walk This Way(ZORN feat. AKLO)
22. RGTO(REMIX) AKLO, ZORN, KREVA

ZORN

23. One Mic feat. KREVA

三浦大知

24. Yours
25. Blizzard
26. (RE)PLAY
27. I'm Here
28. 世界
29. Your Love feat. KREVA

KREVA

30. 素敵な時を重ねましょう feat. SONOMI
31. 基準 ~2019 Ver.~
32. ストロングスタイル ~2019 Ver.~
33. STRONG MIYAVI vs KREVA
34. 火事と喧嘩は江戸の華 feat. KREVA, MIYAVI ※SPECIAL GUEST:石川さゆり
35. 想い出の向こう側 feat. AKLO
36. 瞬間speechless
37. Dolphin's Dream(Mid Night Cruising ver)
38. ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
39. 音色 ~2019 Ver.~
40. Fall in Love Again feat. 三浦大知

全文を表示

関連記事

KREVAのほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 KREVA / Nulbarich / tofubeats / VaVa / PUNPEE / MIYAVI / AKLO / ZORN / 三浦大知 / 石川さゆり の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。