YOSHIKI、セイント・ヴィンセントと完全オンラインで制作したコラボ曲を今夜緊急配信

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YOSHIKIX JAPAN)が本日8月27日にオンラインで緊急記者会見を行った。

YOSHIKIとは?

X JAPANおよびTHE LAST ROCKSTARSのリーダー、ドラムとピアノを担当。ボーイズ・バンドXYのプロデューサー。音楽以外に慈善活動にも携わっており2010年に基金「Yoshiki Foundation America」を設立。最近ではウクライナおよび周辺国避難民支援したほか、遺児救済や災害支援などを積極的に行っている。また着物ブランド「YOSHIKIMONO」や、ワイン・シャンパーニュのブランド「Y by YOSHIKI」などをプロデュース。2023年7月には新たなファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」をフランスに設立し、「YOSHIKIMONO」はこのブランドの一部門となった。また日本コカ・コーラとビジネスパートナーとしてタッグを組み、清涼飲料水「リアルゴールド X」「リアルゴールド Y」を発表。2022年11月にYOSHIKI(Dr, Piano)、HYDE(Vo / L'Arc-en-Ciel、VAMPS)、SUGIZO(G / LUNA SEA、X JAPAN)、MIYAVI(G)からなるTHE LAST ROCKSTARSを結成し、2023年1、2月に東京、ニューヨーク、ロサンゼルスの3都市を回る初ツアーを行った。10月にはクラシックコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 10TH ANNIVERSARY - World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」を東京・東京ガーデンシアター、イギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホール、アメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアター、そしてアメリカ・ニューヨークにあるカーネギーホールの4会場で開催。イギリスとアメリカの歴史ある3会場を制覇するのは、日本人ではYOSHIKIが初となる。

X JAPANとは?

1982年にYOSHIKI(Dr, Piano)とToshl(Vo)を中心に結成される。インディーズで絶大な人気を誇り、1989年にアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーシーンに進出する。派手なメイクと衣装に代表される独特のスタイルが大きく注目される一方で、ハイクオリティなヘヴィメタルサウンドと確かな演奏力が高評価を獲得。攻撃的なメタルナンバーとドラマチックなバラードの双方に定評があり、ヴィジュアル系バンドの先駆者的存在としても認知されている。人気絶頂の1997年、ToshIの脱退宣言を機に解散。再結成が熱望されるも翌1998年にHIDEが急逝し復活は絶望視される。しかし2007年10月に突然活動再開を宣言し、復活第1弾となった新曲「I.V.」はハリウッド映画「SAW4」のメインテーマソングに採用された。2008年3月には復活の東京ドームライブを3日間にわたり開催。2009年5月にはSUGIZO(G)が新メンバーとして正式加入した。2010年8月には米の大型ロックフェス「ロラパルーザ」に出演し初の全米ツアーを行ったほか、日産スタジアムでの2DAYSライブも開催。2011年にはヨーロッパ、日本、南米、アジアを回るワールドツアーを、2014年10月にはアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでのワンマンライブを成功に収めた。2015年には宮城・石巻 BLUE RESISTANCEで東日本大震災の復興支援チャリティライブを行い、2800万円を超える寄付金を集めた。2017年3月にイギリス・The SSE Arena, Wembley公演を開催し、それと同時にドキュメンタリー映画「We Are X」を公開。5月にYOSHIKIが人工椎間板置換手術を受けたため、7月の日本国内ツアーを急遽アコースティック編成で行った。2018年9月に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールでワンマンライブ「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~ Makuhari Messe 3Days」を開催。3日目公演では台風の影響により“無観客ライブ”を敢行し、世界に向けてその模様を生中継した。

YOSHIKI(X JAPAN)

YOSHIKI(X JAPAN)

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YOSHIKIはこの会見でアメリカ・ニューヨークを拠点とするシンガーソングライターのセイント・ヴィンセントとコラボレーションしたSt.Vincent feat. Yoshiki名義の楽曲「New York [Feat. Yoshiki]」を明日8月28日0:00に配信リリースすることを発表した。このコラボレーションはYOSHIKIが共通の友人を通じてセイント・ヴィンセントにオファーしたことをきっかけに実現したもの。YOSHIKIは、セイント・ヴィンセントと知り合ってから楽曲の完成まですべてオンライン上で完結させ、実際に対面したのは作品の完成後だと明かした。「New York」はセイント・ヴィンセントが2017年にリリースした楽曲で、今回YOSHIKIはこの曲にピアノとストリングスを加えたオーケストラアレンジを施した。ピアノの演奏はYOSHIKI自身が担当しており、「心に染み入るようなアプローチの曲」になったとコメント。「ものすごく大きなスタジオを借りて、ソーシャルディスタンスを保ちながらオーケストラ編成の録音を行った。本来なら60人必要なところを10~20人に減らして、その分音を重ねたりと工夫をしました」と語った。

セイント・ヴィンセント

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また曲が完成するまでの日数について彼は「YOSHIKIにしては早くてですね、アレンジとレコーディングに1週間、トータルで1カ月弱かな」と語ると、会見に参加した記者からX JAPANの新作アルバムの制作状況を尋ねられる場面も。アルバムに関する質問が来ることを想定していたYOSHIKIは「くるよね(笑)」と苦笑いし、「僕が世界で一番出したいと思っている。いろんな意味でね。ベストなタイミングを見計らってると思っていただければ」と答えた。

このほかYOSHIKIはアメリカでの近況を報告。約半年ほど基本的に1人で過ごしており、外食も控え「3食1人で食べる寂しい生活です」と吐露。しかし最近は新型コロナウイルスと共存していくことを考え、“静”から“動”へとシフトしたと発言。先週行われたとある撮影のために、自身とスタッフ数百名でPCR検査を受け、万全の態勢で仕事に臨んだと語った。また最後にYOSHIKIは自身が携わっているプロジェクトが約10件ほど進行していると明かし、「これから音楽やフィルム関係のニュースが毎週発表されると思う」と告知。「僕はエンタテイナーとして皆さんに希望を与える立場に徹したいと思っています。ある種の挑戦で、成功すれば(エンタテインメイントの現状に)風穴を開けられる。これからわくわくする発表が目白押しなので、楽しみにしていてください」と述べた。

なお今回YOSHIKIがコラボしたセイント・ヴィンセントはThe Polyphonic Spreeやスフィアン・スティーヴンスのツアーメンバーとして活動を開始し、2007年にアルバム「Marry Me」でデビュー。ワイルドなギタープレイが特徴で、2017年10月にリリースした5thアルバム「Masseduction」が「第61回グラミー賞」で「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」にノミネートされ、「最優秀録音パッケージ」「最優秀ロック楽曲賞」を受賞した。

YOSHIKI コメント

アーティストとして革新的かつ勇敢にアプローチするST. VINCENTのジャンルの境界を打ち破る音楽性は、大変素晴らしいと思っています。X JAPANがコーチェラフェスティバルに参加した2018年にST.VINCENTも参加しており、今年共通の友人からお互いを紹介されて出会いました。「NEW YORK」はオリジナルが既に名曲ですが、彼女が僕のクラシカルなアプローチで曲を完全にリアレンジすることを任せてくれて、大変感謝しています。ST.VINCENTのファンの皆さんに喜んでいただけることを願うと共に、僕のファンの皆さんにも喜んでいただければ嬉しいです。

セイント・ヴィンセント コメント

リワーク作の「NEW YORK」でYOSHIKIとコラボレーションできたことはとても光栄でした。YOSHIKIとは出会ってから日が浅く、お互いに離れた場所にいましたが、すぐに打ち解けることができ、オリジナルの魅力を保ちながら繊細かつ大胆にリアレンジすることができました。

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ふくりゅう@音楽コンシェルジュ @fukuryu_76

【会見レポート】YOSHIKI、セイント・ヴィンセントと完全オンラインで制作したコラボ曲を今夜緊急配信(コメントあり) https://t.co/hgayFYFJzv

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