YOSHIKIはこの会見でアメリカ・ニューヨークを拠点とするシンガーソングライターのセイント・ヴィンセントとコラボレーションしたSt.Vincent feat. Yoshiki名義の楽曲「New York [Feat. Yoshiki]」を明日8月28日0:00に配信リリースすることを発表した。このコラボレーションはYOSHIKIが共通の友人を通じてセイント・ヴィンセントにオファーしたことをきっかけに実現したもの。YOSHIKIは、セイント・ヴィンセントと知り合ってから楽曲の完成まですべてオンライン上で完結させ、実際に対面したのは作品の完成後だと明かした。「New York」はセイント・ヴィンセントが2017年にリリースした楽曲で、今回YOSHIKIはこの曲にピアノとストリングスを加えたオーケストラアレンジを施した。ピアノの演奏はYOSHIKI自身が担当しており、「心に染み入るようなアプローチの曲」になったとコメント。「ものすごく大きなスタジオを借りて、ソーシャルディスタンスを保ちながらオーケストラ編成の録音を行った。本来なら60人必要なところを10~20人に減らして、その分音を重ねたりと工夫をしました」と語った。
また曲が完成するまでの日数について彼は「YOSHIKIにしては早くてですね、アレンジとレコーディングに1週間、トータルで1カ月弱かな」と語ると、会見に参加した記者からX JAPANの新作アルバムの制作状況を尋ねられる場面も。アルバムに関する質問が来ることを想定していたYOSHIKIは「くるよね(笑)」と苦笑いし、「僕が世界で一番出したいと思っている。いろんな意味でね。ベストなタイミングを見計らってると思っていただければ」と答えた。
このほかYOSHIKIはアメリカでの近況を報告。約半年ほど基本的に1人で過ごしており、外食も控え「3食1人で食べる寂しい生活です」と吐露。しかし最近は新型コロナウイルスと共存していくことを考え、“静”から“動”へとシフトしたと発言。先週行われたとある撮影のために、自身とスタッフ数百名でPCR検査を受け、万全の態勢で仕事に臨んだと語った。また最後にYOSHIKIは自身が携わっているプロジェクトが約10件ほど進行していると明かし、「これから音楽やフィルム関係のニュースが毎週発表されると思う」と告知。「僕はエンタテイナーとして皆さんに希望を与える立場に徹したいと思っています。ある種の挑戦で、成功すれば(エンタテインメイントの現状に)風穴を開けられる。これからわくわくする発表が目白押しなので、楽しみにしていてください」と述べた。
なお今回YOSHIKIがコラボしたセイント・ヴィンセントはThe Polyphonic Spreeやスフィアン・スティーヴンスのツアーメンバーとして活動を開始し、2007年にアルバム「Marry Me」でデビュー。ワイルドなギタープレイが特徴で、2017年10月にリリースした5thアルバム「Masseduction」が「第61回グラミー賞」で「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」にノミネートされ、「最優秀録音パッケージ」「最優秀ロック楽曲賞」を受賞した。
YOSHIKI コメント
アーティストとして革新的かつ勇敢にアプローチするST. VINCENTのジャンルの境界を打ち破る音楽性は、大変素晴らしいと思っています。X JAPANがコーチェラフェスティバルに参加した2018年にST.VINCENTも参加しており、今年共通の友人からお互いを紹介されて出会いました。「NEW YORK」はオリジナルが既に名曲ですが、彼女が僕のクラシカルなアプローチで曲を完全にリアレンジすることを任せてくれて、大変感謝しています。ST.VINCENTのファンの皆さんに喜んでいただけることを願うと共に、僕のファンの皆さんにも喜んでいただければ嬉しいです。
セイント・ヴィンセント コメント
リワーク作の「NEW YORK」でYOSHIKIとコラボレーションできたことはとても光栄でした。YOSHIKIとは出会ってから日が浅く、お互いに離れた場所にいましたが、すぐに打ち解けることができ、オリジナルの魅力を保ちながら繊細かつ大胆にリアレンジすることができました。
ふくりゅう@音楽コンシェルジュ @fukuryu_76
【会見レポート】YOSHIKI、セイント・ヴィンセントと完全オンラインで制作したコラボ曲を今夜緊急配信(コメントあり) https://t.co/hgayFYFJzv