和楽器バンドが横アリで5000人の観客と作り上げた新しいライブの形、2日間で3万5000人が配信視聴

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和楽器バンドが8月15日、16日に神奈川・横浜アリーナでワンマンライブ「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」を行った。

鈴華ゆう子(Vo)(Photo by KEIKO TANABE)

鈴華ゆう子(Vo)(Photo by KEIKO TANABE)

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会場で講じられた感染症対策の様子。(Photo by KEIKO TANABE)

会場で講じられた感染症対策の様子。(Photo by KEIKO TANABE)[拡大]

「大新年会」は2014年の初開催以来、会場を変えて毎年行われてきた和楽器バンドの恒例ライブイベント。今年は2月29日と3月1日に東京・両国国技館で開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、日程と会場を変更して行われることとなった。感染拡大対策が厳重に講じられた会場には、収容人数の50%以下である5000人の観客が入場。ライブの模様は世界30カ国に配信され、2日間でのべ3万5000人が視聴した。またコロナ禍で苦境に立つ日本の伝統芸能文化をサポートする活動“たる募金”をスタートさせた和楽器バンドは、会場および配信サイトにて募金を受け付けた。この記事では2日間の公演のうち16日公演の模様をレポートする。

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)

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「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)[拡大]

開演時刻の16:00を迎えると、観客が紫色のペンライトを点灯させ、幻想的なムードがあふれる中、オープニング映像がスタート。雄大な自然の映像と共にメンバーの黒流(和太鼓)、山葵(Dr)、亜沙(B)、いぶくろ聖志(箏)、町屋(G, Vo)、蜷川べに(津軽三味線)、神永大輔(尺八)、鈴華ゆう子(Vo)が1人ひとり紹介される。音楽の盛り上がりに合わせてステージを覆っていた幕が落ちると、逆光の中に8人が姿を現す。壮大なバラード「IZANA」で観客をその世界観に引き込んだ和楽器バンドは、黒流の「真夏の大新年会、行くぞ!」というかけ声から「Ignite」に突入。ギターを弾きながら気迫みなぎるラップを繰り出す町屋をはじめ、メンバーそれぞれが熱演を繰り広げ、レーザーが飛び交う会場のスクリーンには燃え盛る炎の映像が映し出される。さらに鈴華が「ペンライトとみんなのクラップ、気持ちで最高の1日を作ろう!」と呼びかけると、8人は「Valkyrie-戦乙女-」「いろは唄」を畳みかけた。

左から神永大輔(尺八)、鈴華ゆう子(Vo)、町屋(G, Vo)。(Photo by KEIKO TANABE)

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鈴華ゆう子(Vo)(Photo by KEIKO TANABE)

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MCで鈴華が会場に足を運んだファンや配信の視聴者に感謝しつつ、新しい楽しみ方のライブを一緒に作り上げていきたいと伝えると、星空の映像をバックに町屋、いぶくろ、蜷川がセッションを展開。3人それぞれが華麗なソロプレイを見せる。その後「World domination」「起死回生」とアグレッシブなナンバーを続けて披露した和楽器バンドは、メンバー1人ひとりの挨拶を経て、和テイストのバラード「オキノタユウ」を披露。このメンバーで演奏できる瞬間を噛み締めるように、じっくりと8人の音を聴かせていく。

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)[拡大]

神永のソロ演奏後は、鈴華、町屋、黒流の3人がセッションを繰り広げ、鈴華は和傘や刀剣を用いた演舞で観客を魅了。そこから勢いあふれる「Break Out」につなげた和楽器バンドは、MCを挟んで「シンクロニシティ」「ワタシ・至上主義」をエネルギッシュにパフォーマンスした。ライブ終盤には、黒流と山葵が恒例の“和太鼓ドラムバトル”を展開。このバトルのみ撮影が許可され、火花が飛び散るステージで激しい演奏を繰り広げる2人の様子を観客はしっかりとカメラに収めた。その勢いのまま「雪影ぼうし」「地球最後の告白を」でラストスパートをかけた和楽器バンドは、観客の手拍子に乗せて「情景エフェクター」を演奏。余韻を残してステージをあとにした。

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)

「和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~」の様子。(Photo by KEIKO TANABE)[拡大]

和楽器バンドのライブでは、アンコール前に観客が「暁ノ糸」を合唱することが恒例となっているが、今回は声を出せないため、観客は拍手でライブの再開を求める。するとモニターが点灯し、映像の上映が始まる。それは事前募集されていたファンの歌唱映像を組み合わせたもので、これまでとは異なる環境ながらも、過去のライブと同じように「暁ノ糸」の大合唱が横浜アリーナに響きわたった。そして再びステージに集結した8人は「暁ノ糸」でライブを再開。10月14日にリリースするニューアルバム「TOKYO SINGING」からリード曲「Singin’ for...」を初披露すると、「千本桜」でパワフルにライブを締めくくった。配信チケット購入者は本日8月17日19:00まで15日公演、明日18日18:00まで16日公演のアーカイブを視聴できる。

なお和楽器バンドは10月から11月にかけて東京、大阪、愛知の3カ所を回るライブツアー「JAPAN TOUR 2020 TOKYO SINGING」を行うことを発表。オフィシャルファンクラブ「真・八重流PREMIUM」では、本日8月17日10:00よりチケットの予約を受け付ける。

※初出時より本文を変更しました。

この記事の画像・動画(全15件)

和楽器バンド 真夏の大新年会2020 ~天球の架け橋~
2020年8月16日 横浜アリーナ セットリスト

01. IZANA
02. Ignite
03. Valkyrie-戦乙女-
04. いろは唄
セッション1
05. World domination
06. 起死回生
07. オキノタユウ
セッション2
08. Break Out
09. シンクロニシティ
10. ワタシ・至上主義
和太鼓ドラムバトル
11. 雪影ぼうし
12. 地球最後の告白を
13. 情景エフェクター
<アンコール>
14. 暁ノ糸
15. Singin’ for...
16. 千本桜

和楽器バンド JAPAN TOUR 2020 TOKYO SINGING

2020年10月24日(土)東京都 東京ガーデンシアター
OPEN 16:00 / START 17:00

2020年10月25日(日)東京都 東京ガーデンシアター
OPEN 15:00 / START 16:00

2020年11月14日(土)大阪府 大阪城ホール
OPEN 16:00 / START 17:00

2020年11月28日(土)愛知県 日本ガイシホール
OPEN 16:00 / START 17:00

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