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「これからもONE OK ROCKをあきらめません!」集大成ライブで観客を圧倒した千秋楽

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「ONE OK ROCK 2019 - 2020 "Eye of the Storm" JAPAN TOUR」東京・国立代々木競技場第一体育館公演の様子。(Photo by Rui Hashimoto [SOUND SHOOTER])

「ONE OK ROCK 2019 - 2020 "Eye of the Storm" JAPAN TOUR」東京・国立代々木競技場第一体育館公演の様子。(Photo by Rui Hashimoto [SOUND SHOOTER])

ONE OK ROCKのアリーナツアー「ONE OK ROCK 2019 - 2020 "Eye of the Storm" JAPAN TOUR」の最終公演が1月30日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。

2019年2月リリースの最新アルバム「Eye of the Storm」を携えて世界各国を巡り、9月に国内でのアリーナツアーをスタートさせたONE OK ROCK。1月29日と30日の2日間にわたって開催された東京公演にはのべ2万4000人が集まり、ロングツアーによって鍛え上げられた4人のパフォーマンスを堪能した。

雷鳴の音が轟く中、ステージ前面を覆う紗幕に3D化したTaka(Vo)の歌う姿が投影されライブがスタートした。最新アルバムの世界への呼び水となるようなオープニングを経て、4人はアルバムの1曲目でもある「Eye of the Storm」をパワフルにプレイ。曲の終盤では紗幕に嵐の中を飛ぶ龍が映し出され、雷鳴と共にツアータイトルが浮かぶと会場に大歓声が沸いた。「今日はお前らに集大成を見せてやる!」とTakaが叫んだのを合図に始まった「Take me to the top」では、Toru(G)とRyota(B)がステージ前方に飛び出し豪快なプレイでオーディエンスを圧倒。Tomoya(Dr)はフロントの3人を後押しするように、タイトかつ激しいドラミングでビートを刻んだ。

ライブは、メンバー曰く「ONE OK ROCKの第2章の幕開け」となるアルバム「Eye of the Storm」を軸に据えつつ、代表曲とも言える楽曲を盛り込んだ内容に。「We are」では大きなシンガロングが起き、ステージ上の4人とオーディエンスの間に一体感が生まれる。「Re:make」ではToruとRyotaがじゃれ合うように楽器を奏で観客を沸かせるなど、序盤から会場が熱気で充満するほどの盛り上がりを見せた。ツアーファイナル故の気合いと観客の熱狂ぶりの影響か、「Clock Strikes」ではTakaが歌詞を飛ばしてしまう場面も。しかし、彼は曲のラストで伸びやかなロングトーンをアリーナ中に響かせ大喝采を浴びた。4人は過去の楽曲のみならず最新アルバムの収録曲までも音源とは異なるアレンジを加え、「Head High」ではぐっとテンポを落としてTakaの歌とToruのギターのみによるシンプルな演奏を披露。2人が向かい合いじっくりと曲の世界を描き出したのち、RyotaとTomoyaが加わりダイナミックなアンサンブルを響かせた。

ライブの中盤には4人がランウェイの先でトークするコーナーが設けられ、Ryotaが「ファイナル、緊張する!」と心情を明かせば、Takaも「緊張してる。さっきは(イヤモニ)音がよすぎて戸惑った!」と歌詞が飛んだ理由を告白。Tomoyaは2人の発言を受けて、「後ろから見ていて、緊張してる感じがわかるからほほえましい」と笑った。そのままツアーのほぼ全公演で行っていたという観客をステージに上げてトークをする企画へ。メンバーは子供から大人まで幅広い層のファンと会話を交わし、ハートフルな時間を作り出した。

「Be the light」では観客がスマートフォンのライトを灯して満点の星空のような景色を作り出し、キアーラとのコラボが話題となった「In the Stars」ではTomoyaが丁寧に奏でるピアノの旋律にTakaが穏やかな声を重ねる。息遣いまでもが聞こえるような生々しく繊細な歌声にオーディエンスは酔いしれ、4人が演奏の手を止めると割れんばかりの拍手を送った。Toru、Ryota、Tomoyaがそれぞれのプレイスタイルを存分にアピールしたセッションを挟み、後半戦の幕開けを告げるようにTakaがアリーナエリアの後方に設置されたステージに登場。「Push Back」の出だしを歌うと客席を駆け抜け、メインステージに移動していく。Toru、Ryota、Tomoyaと合流すると「もっと声出して!」と煽り、拳を突き上げながら熱唱。さらにToruと共にランウェイを歩き、その先端で肩を組みながら伸びやかに歌い上げる。そして曲の最後にToruの頬にキスをし黄色い悲鳴を巻き起こした。

「キミシダイ列車」「じぶんROCK」という懐かしい楽曲をフルスロットルで届けたTakaは「エグい! エグいわ! 楽しいわ!」と破顔する。続けてバンドとしての第2章を示した「Eye of the Storm」に対する見解やリリースして再発見したロックの魅力、“宝物”であるファンへの思いを1人ひとりに語りかけるように熱弁。「(ファンが)ずっと待ってくれるというのは、ミュージシャンとしてはこのうえない喜びと幸せだと思います。ミュージシャン人生としてはもういつ死んでも悔いはないというところまできてる」と語りつつ、「でも、まだまだやらなきゃいけないことがあって。Toru、Ryota、Tomoyaと一緒に『俺ら世界行こうぜ』と作った約束は果たさないとなと。それを強く思ってます」と世界進出を続ける意欲を明かす。彼は「なんでそれができるかというと、俺らにはこれだけ大事なファンが付いてきてくれているから。同じ気持ちをシェアできなかったらそんな関係にはなれないだろうし、いつも俺らを支えてくれているんだろうし、俺らは変わらずスタイルを貫き通してこれからも進んでいけたら」とバンドとしてのスタンスを語り、「第2章が幕を開けていろんな困難が待ってるだろうけど、その困難に負けずに日本の既存のシステムを全部ぶっ壊して、新しい世界を作りたいと思います。これからもONE OK ROCKをよろしくお願いします」と観客に呼びかけた。そんなMCを経ての最終ブロックでは4人はさらにギアを上げ、「Giants」を筆頭にスケール感のあるナンバーを演奏。「Wasted Nights」ではTakaは「今日の夜が皆さんにとって素晴らしい夜だったと思ってもらえるように」と語り、最後にアカペラのロングトーンを聴かせてステージをあとにした。

アンコールで披露されたのは、「はみ出してなじめ」というメッセージが込められた「Stand Out Fit In」と、ライブの定番曲である「完全感覚Dreamer」の2曲。「完全感覚Dreamer」を歌う前にTakaは「この曲が生まれたとき、ONE OK ROCKは5人から4人になりました。周りには『ONE OK ROCK終わったな』って言われてました」「でも俺らはあきらめなかった。『見てろよ、お前ら、ふざけんなよ、俺を誰だと思ってる! どんだけすげえDNAもらってこの世に生まれてきたと思ってんだよ!』と。それをこいつらはずっと信じてくれた」とToru、Ryota、Tomoyaを見つめ、「これからもONE OK ROCKをあきらめません!」と高らかに宣言した。そして4人は1万2000人のコールが巻き起こる中で「完全感覚Dreamer」を全身全霊でパフォーマンス。4人は満身創痍になりながらもファンに挨拶し、Toruの「また会おうや!」という言葉を最後にステージをあとにした。

このあとONE OK ROCKは中止となった愛知・ポートメッセなごや公演の振替公演を、3月31日と4月1日に開催。その後、再び海外ツアーへと乗り出す。

ONE OK ROCK「ONE OK ROCK 2019 - 2020 "Eye of the Storm" JAPAN TOUR」2020年1月30日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. Eye of the Storm
02. Take me to the top
03. We are
04. Taking Off
05. Re:make
06. Can't Wait
07. Clock Strikes
08. Head High
09. Grow Old Die Young
10. Change
11. Worst in Me
12. Be the light
13. In the Stars
14. Instrumental
15. Push Back
16. キミシダイ列車
17. じぶんROCK
18. Giants
19. The Beginning
20. Mighty Long Fall
21. Wasted Nights
<アンコール>
22. Stand Out Fit In
23. 完全感覚Dreamer

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