1月22日に1stアルバム「White White」をリリースしたXIIX。バンドにとって記念すべき初ライブとなったこの日、彼らの貴重なパフォーマンスを見届けようと、会場には多数のオーディエンスが集結した。
開演時刻を迎えたステージに斎藤と須藤、そしてサポートメンバーの山本健太(Key)、河村吉宏(Dr)が登場し、観客の声援に応える。一瞬の静寂のあと、1曲目として「E△7」が披露された。ゆったりとしたリズムに乗せて涼やかな声を響かせた斎藤は、曲を終えると「こんばんは、XIIXです!」と挨拶。ミラーボールがきらめく中で奏でられたダンスチューン「LIFE IS MUSIC!!!!!」、一転してスリリングな「XXXXX」と、XIIXの幅広い音楽性をアピールする楽曲が次々と演奏された。
斎藤はライブのオープニングを振り返り、若干緊張した様子を見せていたオーディエンスに向けて「誰1人動いてないから、嫌われてるのかなって……(笑)」と苦笑いを浮かべ、須藤も「(自分たちのこと)知らないのかな、って」と同調した。フロアの空気が若干和むと、斎藤は「お披露目ライブですので、気楽に好きなように楽しんでもらえれば。不束者ですけどよろしくお願いします」と呼びかけていた。
山本のエレピのイントロから始まった「Fantome」の柔らかなアンサンブルで観客を魅了したあとは、須藤によるベースインスト「4:43 AM」から「曙空をみつけて」へ。ベースとボーカルのみのシンプルなサウンドで会場を幻想的な空間へと導いた。その後、斎藤がループマシンでギターを重ねた「5:03 PM」と「夕映えに紛れて」から続けて「Saturdays」に突入。後半にかけての壮大な展開でオーディエンスを魅了した。
斎藤は今回のライブのチケットが、XIIXとしての音源が世に出る前から発売されたことに触れて「感謝半分、申し訳なさ半分です(笑)」と語る。そんな斎藤から“相方”として紹介された須藤は、アルバム「White White」について「ライブを想定しないで作っていたんですけど、今日はなんか楽しいですね」と、実際にステージで演奏しての思いを明かし、「XIIXというバンドは初めはどうなるかと思っていたんですが、お互いのいいところを引き出せる関係性になっています」と斎藤との相性を語った。
「アルバムの曲はあと3曲しかないんですけど、僕たちのあふれ出る制作意欲が新曲を書かせています」という斎藤の言葉のあとは、アルバムに入っていない未発表の新曲を初披露。斎藤の鋭いギターが印象的な、スケールの大きいロックチューンでフロアを盛り上げた。4人は最後に「Stay Mellow」を披露し、初のワンマンライブを締めくくった。
アンコールに応えて再びステージに現れた斎藤は、1時間強で終わった本編を振り返り「また来てよ、そのときは曲も増えてるから!」とオーディエンスに呼びかける。そしてサポートメンバーの山本と河村、さらにマニュピレーター&DJのHIRORONを紹介し、「僕らはまだスタート地点に立ったばかりです。このメンバーで1段ずつ階段を登りながら、長く続けていきたいです」とXIIXの今後のさらなる活躍を誓った。
最後にメンバーはもう1曲、未発表の新曲を披露。須藤のグルーヴィなベースラインが力強く響くポップなナンバーでXIIXの新たな道筋を示し、笑顔でステージをあとにした。
初ワンマンライブを終えたXIIXは、6月に東名阪3会場を巡るツアー「XIIX LIVE 2020」を開催する。チケット一般発売は4月19日スタート。
XIIX「White White」2020年1月27日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト
01. E△7
02. LIFE IS MUSIC!!!!!
03. XXXXX
04. Light & Shadow
05. Fantome
06. 4:43 AM
07. 曙空をみつけて
08. 5:03 PM
09. 夕映えに紛れて
10. Saturdays
11. 新曲
12. ilaksa
13. Answer5
14. Stay Mellow
<アンコール>
15. 新曲
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斎藤宏介&須藤優、XIIX初ライブは大成功「お互いのいいところを引き出せる」 https://t.co/0mAlVf8hx9