小栗旬映画イベントにトータス、手嶌葵、菅野よう子登場

7月11日に東京国際フォーラム ホールCにて、小栗旬の初監督映画「シュアリー・サムデイ」の公開直前イベント「シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー」が開催。小栗監督や小出恵介ら主要キャストのほか、トータス松本、手嶌葵、菅野よう子がシークレットゲストとして出演した。

イベントには1200人の観客が招待され、まずは「シュアリー・サムデイ」本編を上映。約2時間の上映が終了し、MCのLiLiCoが「皆さん映画はいかがでしたか？ 実は今日皆さんといっしょに小栗監督も映画を観ていたんですよ。小栗監督どこですか～？」と呼びかけると、客席後方から小栗監督がすっくと立ち上がる。場内に悲鳴のような歓声が沸き立つ中、小栗監督は舞台に上がり、1人目のシークレットゲストであるトータス松本を呼び込んだ。

小栗と固い握手を交わしたトータスは「すごい前に小栗くんと酒飲んでたときに『俺、映画つくりたいんですよ。監督やります』って話を聞かされて。『もしその映画の話が進んだらトータスさんに曲を書いてもらいたいんだけど、書いてくれますか？』って言われたんですよ。そのときは酔った勢いで『うん』って言って。でも、本当にやるとは思っていなくて。それからしばらくして本当に映画を撮ることになって、『小栗やるな～』と思いました。それで、約束どおり曲を書いたんです」と、主題歌「シュアリー・サムデイ」を書き下ろしたいきさつを話した。

そしてトータスは「主人公達がバンドを始めるってなったときに、俺だったらどういう曲を書くかなと想像して書いた曲です。では、聴いてください」と弾き語りで「シュアリー・サムデイ」を披露。アコースティックギター1本で熱い歌声を届けた。

続いてキャストからのビデオメッセージやメイキング映像が上映されたあと、ステージ上の幕が開くと、今度は2組目のゲスト、菅野よう子と手嶌葵が登場。映画のために書き下ろされた楽曲「Because」と「シュアリー・サムデイ」のストリングス＆ピアノバージョンを披露した。花束を持ってステージに駆け上がった小栗監督だったが、菅野と手嶌、ストリングスのWカルテットはクラッカーと「初監督おめでとう」と書かれたくす玉をサプライズプレゼント。

もともと菅野の大ファンだったという小栗監督は「夢のような作業でした」と振り返り、「シーンごとに音楽を作ってもらったんですけど、どの曲も合っていてビックリしました。音楽のおかげで映画は200倍ぐらいよくなりました。手嶌さんの歌もやばかったです。グッときました。素晴らしいです。なんであんなにキレイな声をしているんだろう。エンドロールはあの曲（「Because」）のおかげで500倍よくなりましたね。僕には音楽の才能が1個もないので……」とよろこびを語った。

ラストは主要キャスト5人による劇中バンド「巧（小出恵介）withシュアリー・スターズ」が、劇中の衣装を着て登場。小出恵介、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、そしてイベントに参加できなかった勝地涼の等身大パネルがステージに並び、生演奏で「シュアリー・サムデイ」を熱唱した。ライブ終了後はヒロイン小西真奈美も合流し、撮影時のエピソードをたっぷりと語り合った。

小出恵介は「今の僕らにしかできないことをやったことが素晴らしいと思います。贅沢ですよね。撮影中の彼の背中に突き動かされました。僕らも『大変、大変』言ってましたが、たぶん彼（小栗）が一番大変だったと思うんですよ。でも、自分の大変さを見せないで。それが全部残るのがうれしいです」とコメント。小栗監督は最後に昔親戚のおじさんにした『“いつか、きっと”って、英語でなんて言うの？』っていう質問がこんな形になるとは思いませんでした。僕らのできることはやってきたと思うので、あとはお客さんにこの映画を育ててほしいと思います。今日は素晴らしい時間を共有できてうれしいです。本当にありがとうございました」という感謝の言葉でイベントを締めくくった。

映画「シュアリー・サムデイ」は今週末7月17日より全国の映画館にて上映開始。