今からおよそ7年前となる2012年4月、同会場で行われた企画「オールナイト異種格闘歌謡! 心は時代錯誤、気持ちは鳳凰…編」が“おギグバージン”となったベッド・イン。そんな“性地”が舞台の本公演は2回構成で行われ、各回とも大勢の性徒諸クン(ベッド・インのファンの呼称)が会場に集まった。
開演前、ステージ前方に設置されたスクリーンには「ギルガメッシュないと」のランジェリー紹介コーナーのほか、細川ふみえや飯島愛らが音楽番組に出演した際の映像など、中尊寺まい(Vo, G)が学生時代から「シコシコと集め編集した」という貴重な“バブル映像集”を上映。7年前の初おギグと同じ演出で性徒諸クンを歓迎した。開演時刻になりスクリーンが収納されると、バックバンド・パートタイムラバーズが一足お先にスタンバイ。そしておなじみの入場SEに乗せ、まいと益子寺かおり(Vo)は久々に“手刀ドーム”のステージに立った。
第1回はデビューシングルの収録曲「POISON~プワゾン~」で“開膜”し、2ndアルバム「TOKYO」の1曲目を飾る「Kiss Me Kiss Me」、おギグ定番曲「♂×♀×ポーカーゲーム」と新旧織り交ぜたセットリストでパフォーマンスを展開した。この3曲を終えると、まいとかおりは「手刀ドーム、ただいまー!」「家族のようなFCの性徒諸クンたちと、この性地に一緒に帰ってこれてマンモスうれPです!」と感慨深そうに述懐。この日は2014年の1stシングル発表時に制作した、初衣装の赤、青のボディコンスーツに身を包んで登場したが、「よくズッポシ入ったわ、この衣装……く、苦しい……」「正直ウチらと一緒でキツキツー……とりあえず脱いでもいい?」と現在ではサイズが合わなくなり、つらそうな様子を見せていた。またパートタイムラバーズは「♂×♀×ポーカーゲーム」のミュージックビデオ出演時の服装で登場。「実家に衣装を送ってしまった」という舐める派JAPAN(Key)は、代わりにグループ加入直後によく使用していたスーツを着て演奏に臨んだ。
中盤では事前にFC会員の性徒諸クンから募ったリクエストの中から、ランキング上位3曲にランクインした「劇場の恋」「消えちゃうパープルバタフライ」「ZIG ZAG ハートブレイク」を立て続けに披露。この3曲はすべてシングルのB面曲にあたり、まいとかおりは「通好みですね皆さん」「でもB面曲を愛してくれてるなんて、本当にマンモスうれPよねー!」と語り合った。さらに2人は写真集や1stシングル発売記念イベント、かつてまいが所属していた例のKのメンバー、ムチオによる1人X JAPANカバーユニット・ム JAPANについてなど、数々の思い出話で当時を振り返る。そして終盤では、初おギグからレパートリーに含まれていたSHOW-YA「私は嵐」「限界LOVERS」のカバーを届け、手刀ドームのオーディエンスを大いに沸かせた。
“マンコール”に入ると、ステージにはベッド・イン、パートタイムラバーズの全メンバーがパートチェンジを行った“完全プロ志向バンド”下の口唇が登場し、GLAYの「誘惑」をカバーした。メンバーは全員GLAYが大好きだったが、バブル時代以降に活躍したバンドであるため普段のおギグではカバーできず、今回は特別に披露したとのこと。思わぬサプライズにフロアは性徒諸クンの歓声に包まれ、第1回はにぎやかに締めくくられた。
第2回はデビューシングル曲「ワケあり DANCE たてついて」でスタートを切ったのち、久宝留理子「『男』」、中原めいこ「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」とカバー曲が続けて演奏された。MCではベッド・インの“バブル語“を駆使したトークやツイートが話題に挙がり、2人は手刀ドームのスタッフでもある加納摩天楼(MUNIMUNI)から影響を受けたことを回想。「…††」と語尾に十字架を付けるメール、「チケット残-ZAN-少」「ドリンクンニチケット」「HOW EVERは突然に……」といったテキストや発言など、彼の独特な言語感覚がうかがえるエピソードを紹介したほか、「下の口唇」というバンド名も、おギグ当日に加納が命名したことを明かした。
さらに中盤に入ると、ベッド・インは性徒諸クンから質問を募集。その中でまい、かおり以外では唯一結成時からのメンバーであるスローセックス石島(Dr)のいいところを聞かれるが、2人は「嫌いなところならいっぱい思いつくんだけどなあー!まいっちんぐう!」「なんでこんなに長く一緒にいるのかわからない(笑)」とコメント。あまりに辛辣な意見が続き、客席からは「ようたん(石島)かわいそう!」という悲鳴と笑いが漏れた。
再び“マンコール”で現れた下の口唇は「HOWEVER」をカバー。あまりに熱い声援に応え再度「誘惑」を演奏したのち、6人はやりきった表情を浮かべてステージ前方に整列する。2SEIちゃん(ポリネシアン・キヨII世 / Key)が涙を浮かべる中、KERU(アダムタッチ高橋 / Vo)は「また手刀ドームに戻ってきます」「お前たちと過ごした時間、忘れないよ」と力強く宣言。そしてTOSHI KAORI(益子寺かおり / Dr)は「俺たちの伝説はここじゃ終わらない……ありがとよ……!」とキザに語り、性徒諸クンとの再会を誓った。
ベッド・インは10月から11月にかけてツーマンおギグ企画「炎のねるとん4本勝負~東名阪の巻~」を開催。現在オフィシャルファンクラブ「チェック・イン」およびモバイルサイト「性徒会」、イープラスでは9月8日23:59まで、パー券の先行予約を受け付けている。
※「†」は十字架マークが正式表記。
ベッド・イン「性地凱旋おギグ in 池袋手刀ドーム」2019年9月1日 音処 手刀 セットリスト
第1回
01. POISON~プワゾン~
02. Kiss Me Kiss Me
03. ♂×♀×ポーカーゲーム
04. 劇場の恋
05. 消えちゃうパープルバタフライ
06. ZIG ZAG ハートブレイク
07. 私は嵐(オリジナル:SHOW-YA)
08. 限界LOVERS(オリジナル:SHOW-YA)
09. 男はアイツだけじゃない
<マンコール(下の口唇)>
10. 誘惑(オリジナル:GLAY)
第2回
01. ワケあり DANCE たてついて
02. 「男」(オリジナル:久宝留理子)
03. 君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。(オリジナル:中原めいこ)
04. 劇場の恋
05. 消えちゃうパープルバタフライ
06. ZIG ZAG ハートブレイク
07. 私は嵐(オリジナル:SHOW-YA)
08. 限界LOVERS(オリジナル:SHOW-YA)
09. C調び~なす!
<マンコール(下の口唇)>
10. HOWEVER(オリジナル:GLAY)
11. 誘惑(オリジナル:GLAY)
※下の口唇 メンバー編成
KERU(アダムタッチ高橋 / Vo) / JAPASHI(舐める派JAPAN / G) / ISHIRO(スローセックス石島 / G) / CHIRO(中尊寺まい / B) / 2SEIちゃん(ポリネシアン・キヨII世 / Key) / TOSHI KAORI(益子寺かおり / Dr)
ベッド・イン2マンシリーズ 2019「炎のねるとん4本勝負~東名阪の巻~」
2019年10月13日(日)東京都 赤羽ReNY alpha
<出演者>
2019年11月6日(水)大阪府 umeda TRAD
<出演者>
ベッド・イン / BILLIE IDLE
2019年11月7日(木)愛知県 SPADE BOX
<出演者>
ベッド・イン / モーモールルギャバン
2019年11月11日(月)東京都 KOENJI HIGH
<出演者>
ベッド・イン / SCOOBIE DO
関連商品
リンク
- ベッド・イン - OFFICIAL WEBSITE -
- ベッド・イン(地下セクシーアイドル)Bed In (@bed_in1919) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
発達の凸凹道を行く人生(乗っ取り回復) @Mia56007
ベッド・イン性地帰還!手刀ドームおギグに“完全プロ志向バンド”下の口唇も登場 - 音楽ナタリー
#マイナタリー
ニコあたりで配信希望 https://t.co/sUd8cCskkA