aiko、LLP13追加公演完走!1年間のツアーラッシュに幕
2010年7月10日 16:35
7月8日、
オープニングで、壮大なストリングスアレンジの「KissHug」が流れだすと場内にaikoを呼ぶ熱い声がこだまする。ステージを覆う幕にその奥にいるaikoの姿が映し出されると、その声はいっそう大きなものに。1曲目「夏が帰る」のイントロで幕が落ち、爆発の特効が鳴り響くと同時にaikoが登場した。序盤はここから「赤いランプ」「愛の病」とアッパーチューンを連発。全身を使って楽しさを表現するaikoに触発され、バックを固めるバンドの演奏もどんどん激しさを増す。
挨拶代わりのMCを挟んだ後は、「リップ」「鏡」「リズム」とミディアムテンポの楽曲を続けて演奏。ここでaikoは積極的にステージ左右のせり出しへ歩いていき、ファンにギリギリまで近づいて密なコミュニケーションを交わす。そしてライブ前半の核となったのは、この後のバラード2曲。ツアー本編で披露した際、改めてこの曲の持つ力を再認識させられたという「カブトムシ」と、CD音源でも7分近い大作「甘い絨毯」を丁寧に歌い上げ、会場中が大きな感動に包まれた。
ここからライブは次なるパートへ。バンドごとセンターステージへ移動してアコースティックセットにチェンジし、aikoも衣装を替えて再登場した。このステージでは、原曲とは異なるボッサアレンジの「花火」や「私生活」など初期のナンバーもふんだんに盛り込み、MCではまるで友達との会話のようにファンと笑い合う。長いトークタイムの後、アコギ1本で歌う「横顔」から演奏を再開すると再びメインステージからバンドサウンドが鳴り始め、息もつかせぬメドレーが始まった。
このメドレーでは、ライブでしか聴けない幻のナンバー「mix juice」やひさびさにライブで歌ったという2ndシングル「ナキ・ムシ」など、予測できない選曲でファンを喜ばせる。そのまま流れるように最新アルバム「BABY」のリード曲「beat」で、場内はさらにヒートアップ。全長74mの花道を駆け抜けた「カケラを残す」、観客と一緒にジャンプした「milk」と続いても、aikoは息切れした様子も見せず伸びやかな歌声を響かせる。
「どろぼう」の曲間で恒例の爆笑バンド紹介を挟みつつ、ライブはあっという間に本編最後の曲へ。ここで選ばれたのは最新バラードナンバー「戻れない明日」。バンドの力強い演奏とaiko渾身のパフォーマンスで、楽曲の切なく一途なメッセージを余すところなく伝えた。
アンコールでツアーTシャツに着替えたaikoは、花道の端々まで走りながら「キスが巡る」と「向かいあわせ」を披露。天井から金銀の紙吹雪が降る中、ライブはあたたかい雰囲気でフィナーレを迎えようとする。
客席を隅々まで見渡し、何度も深々とお辞儀をして「ありがとう」と声を届けるaiko。そして花道中央のセンターステージに来た彼女は突然、「季節に逆らい想い続けて 今もあなたを好きなままよ」とアカペラで「えりあし」のサビを歌い始めた。その感極まったような表情に、さっきまで歓声で渦巻いていた会場が一瞬のうちに緊張感で張りつめた空気に。すると、ピアノ、バンド、ストリングスと徐々に演奏が広まり、そのまま「えりあし」をフルサイズで披露。終わりかけたアンコールでさらにもう1曲というサプライズな演出、最後の力を振り絞って歌うaikoの姿にすすり泣く人の姿もあちこちに見られた。
そして最終日のこの日は、いつまでも席を立とうとしない観客に応えて、予定になかったトリプルアンコールを実施。最後の最後に夏を盛り上げるライブ定番曲「帽子と水着と水平線」を届け、3時間半におよんだライブに幕を閉じた。
Love Like Pop vol.13 ~とっても嬉しい追加公演。月夜の晩に彼女は現る~
2010年7月8日 大阪城ホール セットリスト
01. 夏が帰る
02. 赤いランプ
03. 愛の病
04. リップ
05. 鏡
06. リズム
07. カブトムシ
08. 甘い絨毯
09. 花火
10. 私生活
11. LLP13 add. メドレー
(横顔~あなたと握手~陽と陰~mix juice~なんて一日~マント~前ならえ。~ナキ・ムシ~シアワセ)
12. beat
13. カケラを残す
14. milk
15. be master of life
16. どろぼう
17. 戻れない明日
<アンコール>
18. キスが巡る
19. 向かいあわせ
<ダブルアンコール>
20. えりあし
<トリプルアンコール>
21. 帽子と水着と水平線
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