HiGE企画イベント最終回はNICO対馬との“髭”対決に

1

35

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 4 6
  • 0 シェア

HiGEが主催する対バン企画「9mmのとNICOのASSHOLE」第3回が、6月30日に東京・赤坂BLITZで開催された。

「イカしてる俺は×××」を熱唱する須藤(写真右から2番目)とフィリポ(写真左)。まさかのツインボーカルにオーディエンスがどよめく場面も。

「イカしてる俺は×××」を熱唱する須藤(写真右から2番目)とフィリポ(写真左)。まさかのツインボーカルにオーディエンスがどよめく場面も。

大きなサイズで見る(全2件)

HiGEは7月14日にニューアルバム「サンシャイン」をリリース。秋からはアルバムのレコ発ツアーを21都市で行う。

HiGEは7月14日にニューアルバム「サンシャイン」をリリース。秋からはアルバムのレコ発ツアーを21都市で行う。

大きなサイズで見る(全2件)

HiGEが各月ごとに若手バンドとツーマンライブを実施した「9mmの髭とNICOのASSHOLE」。最終回となった6月の公演では、ワンマンツアーを終えたばかりのNICO Touches the Wallsがゲストとして登場した。

客電が静かに落ち、先攻のNICO Touches the Wallsがステージに現れると歓声と拍手が沸き起こる。1曲目として届けられたのは、古村大介(G)のブルースギターが光る「THE BUNGY」。続けて「ホログラム」でみずみずしい音をオーディエンスに届けると、光村龍哉(Vo,G)が会場に挨拶をした。

光村はライブ前日に行われた「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」の決勝トーナメントで日本代表が負けてしまったことを受け、「さぞ傷心深いとは思いますが、今日はその傷をロックで洗い流そうじゃないか」と意気込みを明かした。そこから続いたのは「武家諸法度」「そのTAXI,160km/h」という攻撃的なロックナンバー2曲。「武家諸法度」の間奏では対馬祥太郎(Dr)が「俺も髭だー!!」とHiGEにアピールするように絶叫。続けて光村が「落ち込んでる場合じゃないぞ!」と煽ると、場内は急速に一体感を増していった。

「君だけ」「波」としっとりしたナンバーが続いた後で、光村と対馬を中心にトークがスタート。光村が「今回はHiGEさんに呼んでいただけてうれしいです。髭縛りだと思ってたらそうでもなくて……。対馬は(HiGEメンバーに)毛ガニって言われてましたけど」と冗談めかして言うと、対馬が「毛ガニはないよ! ま、出汁は美味しいんだけどね」とユーモアたっぷりに返す。結局MCの半分が髭と毛ネタで占められ、会場は何度も笑いで包まれた。

後半は光村の「ズバズバいきたいと思います」という宣言から幕開け、「Broken Youth」「サドンデスゲーム」を続けて熱演したNICOの4人。ラストの「泥んこドビー」では、光村がオーディエンスとコール&レスポンスを繰り広げ会場を熱狂させた。

約30分の転換を経て登場したHiGEは、前回の「9mmの髭とNICOのASSHOLE」とは異なるセットリストを用意。序盤は「青空」「ランチ」とミディアムナンバーが連発され、ドープなサウンドがフロアに広がる。会場の空気を一変させたのは4曲目の「ロックンロールと五人の囚人」。須藤寿(Vo,G)の咆哮するようなボーカルにあわせて、フロアが上下に揺れる。その後、川崎"フィリポ"裕利(Dr,Per)がスティック両手に持って踊った「D.I.Y.H.i.G.E.」、佐藤"コテイスイ"康一(Dr,Per)が拡声器を手に客席を挑発する「溺れる猿が藁をもつかむ」とアッパーなナンバーが続き、会場のボルテージはピークに達した。

「魅惑の深海パーティー」で再びまったりとした雰囲気になるが、「イカしてる俺は×××」で再び場内の熱気が上昇。フィリポと須藤がステージの中央で「イカしてる俺はスーパースター」とエキセントリックに連呼する中、會田“アイゴン”茂一(G)と斉藤祐樹(G)が並んでギターをかき鳴らす。さらに曲の途中で須藤が持ち込んだブブセラをフィリポがヘタレ気味に奏でるなど、次から次へと繰り広げられる奔放なパフォーマンスに、フロアは終始盛り上がりっぱなしだった。

「NICOには本当に感謝してます」という斉藤の言葉から始まったMC。須藤は「なにせタイトルが『9mmの髭とNICOのASSHOLE』だからね。9mmはいいよ。ASSHOLEも自分で言ってるし。でもNICOはたまったもんじゃないよね?」と謝罪。続けて「(NICO Touches the Wallsは)ずっと大好きなバンドです」と告白し、喝采を浴びた。

後半戦は再びアグレッシブなモードで攻めたHiGE。「黒にそめろ」に続いて本編のラストナンバー「髭よさらば」が始まると、須藤は付け髭を手にステージを縦横無尽に駆けまわる。一方で他の5人は強靭なアンサンブルを奏で、フロントマンの自由すぎるパフォーマンスをバックアップしていた。

アンコールでは「世界で一番髭が似合う男を紹介していいかな? というか、毛に愛されてる男、ツッシー!」という須藤の紹介で、HiGEのTシャツを着用した対馬がブブセラを手に登場。「ライブ前にNICOの楽屋に行ったんだけど、そのときはあんまり話さなくて、後で俺らの楽屋に入ってきたと思ったら、ずっとブブセラ吹いてるんだよ」と須藤に暴露された対馬。それに対して彼は、照れ笑いを浮かべながら「いやぁブブセラ、いいっすね」と高らかにブブセラを鳴らした。

すると、HiGE屈指の髭の持ち主であるフィリポがブブセラに再挑戦。1回目こそ失敗したが、2回目で対馬に匹敵するような音色を奏でると、オーディエンスはあたたかい拍手を贈った。その後、対馬とフィリポを中心に、話は機材トークに流れるも、いまいち話が噛みあっていない2人。それを観た斉藤が「話が噛みあってない……。ドラマーヤバいっすよ」とつぶやく。さらに対馬がステージを去ると須藤は「(対馬は)本当に毛に愛されてるよね。でも将来嫌われたりして……」とニヤリ。毒の効いた発言にフロアから笑いが起こった。

ほどよく盛り上がったところでライブが再開。ライブ映えする「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」「MR.アメリカ」の2連発で会場をヒートアップさせると、最後はサイケデリックかつまったりとした「ミスター・タンブリンマン」を熱演。オーディエンスの興奮を落ち着かせるような1曲で、「9mmの髭とNICOのASSHOLE」の最終回は終幕した。

第3回目「9mmの髭とNICOのASSHOLE」セットリスト

NICO Touches the Wall
01. THE BUNGY
02. ホログラム
03. 武家諸法度
04. そのTAXI,160km/h
05. 君だけ
06. 波
07. Broken Youth
08. サドンデスゲーム
09. 泥んこドビー

HiGE
01. 青空
02. ランチ
03. GOO
04. ロックンロールと五人の囚人
05. B級プロパガンダ
06. D.I.Y.H.i.G.E.
07. 溺れる猿が藁をもつかむ
08. 魅惑の深海パーティー
09. サンシャイン
10. 虹
11. イカしてる俺は×××
12. テキーラ!テキーラ!
13. ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク
14. 黒にそめろ
15. 髭よさらば
<アンコール>
16. ブラッディ・マリー、気をつけろ!
17. MR.アメリカ
18. ミスター・タンブリンマン

この記事の画像(全2件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

HiGE企画イベント最終回はNICO対馬との“髭”対決に http://natalie.mu/music/news/34459

コメントを読む(1件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 / NICO Touches the Walls の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。