名曲&ヒット曲だらけの2時間半!GLAY、3万人を興奮させた“良いGLAY”ライブ

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GLAYがデビュー25周年記念ライブ「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」を、8月17日と18日に埼玉・メットライフドームにて開催した。この記事では初日公演の模様をレポートする。

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)

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(撮影:田辺佳子)

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サポートメンバーにTOSHI(Dr)と斎藤有太(Key)を迎え、初日を「良いGLAY」、2日目を 「悪いGLAY」と銘打ち2日間のライブに臨んだメンバー。初日公演は建設中の「HOTEL GLAY」を模したステージに設置されたLEDスクリーンに、過去のGLAYのライブ映像と30年にわたった平成時代を象徴する映像を交互に映し出すオープニング映像で幕を開けた。続いて、アリーナエリア中央に設置された巨大なバルーンが2つに割れ、赤を基調にした衣装を着用した4人が「HAPPY SWING」を奏でながら登場。TAKURO(G)HISASHI(G)、JIRO(B)は背中合わせになって演奏を繰り広げ、その間をTERU(Vo)が歩きながら熱唱する。TERUがカメラに向かって笑顔を投げかけると、オーディエンスもおもわず笑みをこぼした。

ひさしぶりのスタジアムライブらしく、この日のライブでは序盤からダイナミックな演出が続出。赤い照明が刺激的に明滅し、火炎が飛び交った「口唇」、水柱が盛大に上がり、涼やかな空気を醸し出した「グロリアス」など、多彩な演出の数々がオーディエンスを興奮させた。JIROの「OK! 初日は初っ端からぶちかますけど、みんなぶっ倒れるなよ!」という掛け声から「SHUTTER SPEEDSのテーマ」になだれ込むとドーム内の熱気はさらに上昇した。「More than Love」では、TERUとTAKURO、HISASHIとJIROの二手に分かれてトロッコに乗り込み観客とコミュニケーションをするように近い距離でパフォーマンス。メインステージに戻った瞬間にTERUは「最高! みんなありがとう。最高に気持ちいい」と噛みしめるようにつぶやき、最新曲「はじまりのうた」を伸びやかな声で歌い上げた。

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:岡田裕介)

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ライブの中盤に入ると、4人は新曲を織り交ぜつつデビュー25周年ライブらしく懐かしい曲も惜しみなくプレイ。20年前に行われた千葉・幕張での20万人ライブ「GLAY EXPO'99 SURVIVAL」でも披露されたヒット曲「サバイバル」では、3万人の“GLAYチョップ”が炸裂したほか、TERUの音頭でコール&レスポンスが行われステージ前に壮観な景色が広がった。「デビュー25周年に、このメットライフドームでライブができる幸せを噛み締めながらこの曲を歌いたいと思います!」というTERUの言葉から始まった「SOUL LOVE」では、TAKUROとJIROがステージの両脇に足を運び、ファンに語りかけるようにしながら音を奏でる。そして、アウトロの余韻が残る中でTERUは「みんな、愛してるぜ!」とファンへの熱い思いを叫んだ。

夕日が差し込み始めた頃、ヒートアップしたスタジアムをクールダウンさせるように披露されたのは「夏音」と「COLORS」の2曲。穏やかで憂いを帯びたサウンド、TERUの情感豊かなボーカルがスタジアムにこだました。しっとりした雰囲気を変えるように始まった「YOUR SONG」では、TERUとTAKUROがアリーナエリアまで伸びる花道へ繰り出す。TAKUROは小気味のいいフレーズをつま弾きながらステップを踏み、ときには観客のコールに合わせて体を揺らすなど、ライブを存分に楽しんでいる様子を見せた。

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)[拡大]

10分の休憩を挟み、メンバーは黒をベースにした衣装に着替えてステージに再登場。そして、TERUの「デモクラシー!」の掛け声で、ファン参加企画「GLAY DEMOCRACY Photo 3D」の撮影会が行われ、スマホのシャッター音がスタジアム中に響いた。無事撮影会が終わるとTAKUROが特設サイトで募集していた「メットライフドームで聴きたい曲」企画の結果をランキング形式で演奏していくことを明かし、HISASHIが弾く涼やかなギターの音色を合図に3位に選ばれた「南東風」が始まりハッピーなムードに。また2位に選ばれた「BEAUTIFUL DREAMER」では力強いサウンドが響き、ラストでTERUが「これからも夢を見ていこうぜ!」とシャウトすると観客は賛同するように大歓声で応えた。ランキング最後のコーナーで、TAKUROの「投票結果を見て、自分たちが何を求められて、どうあるべきかを教えてもらえた気がします」という言葉に続いたのは「pure soul」。投票の結果1位に選ばれた懐かしいナンバーを、メンバー4人は愛おしそうな表情を浮かべながら丁寧に披露し、優しい音色と歌でドームを満たした。

「pure soul」同様に温かな歌詞が印象的な「春を愛する人」を経て、ライブの後半戦では一気に“暴れるモード”にスイッチした4人。「JUST FINE」でエンジンをかけた後は、アップテンポな「ピーク果てしなく ソウル限りなく」、ライブに欠かせない「彼女の”Modern...”」を間髪入れずに投下する。演奏中には各曲の世界観に合わせるように、レーザーが飛び交ったり、観客に配られた「GLAY DEMOCRACYバンド」が盛大に点滅したり、ド派手な演出や仕掛けがオーディエンスを楽しませた。十二分に観客のテンションが高まったところで本編のラストナンバー「HIGHCOMMUNICATIONS」に突入。JIROがヘビーなリフを弾き、HISASHIが荒々しく歪みまくったディストーションギターを奏で、TERUが激しいボーカルを挑発的に聴かせる。クライマックスではメンバーの雄々しい声と観客のコールが融合し、圧巻の景色がスタジアム内に作り出された。

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)

GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」8月17日公演の様子。(撮影:田辺佳子)[拡大]

一気に駆け抜けた本編からひと息つくように、アンコールではサポートメンバーを含む全員が時間をかけてトーク。この日のセットリストを考案したというJIROは「今日はこの一言しかない。暑い中ありがとうございます。明日になって、『道中待ってる時間はつらかったけど、最高だったな』と言ってもらえたら本当に幸せです」「デビュー25周年にこのメットライフドームでできて、本当にうれしく思います」と語り、前日にテンションが上がって飲みすぎてしまったというHISASHIは「昨日、迷子になりました。夜中にコンビニ行ったらホテルまで帰れなくてタクシーに乗りました」と激白し観客を爆笑させた。一方で「明日は“悪く”ならなきゃいけないから、今日、言いたいです。本当にありがとうございます。好きなようにコンサートできているのも、みんなが25年間付き合ってくれたからだと思ってます。これから30年に向けてGLAYは進化していきます」と今後について触れ、「それでは“悪いGLAY”で会おう!」と翌日の公演に向けて叫んだ。

TAKUROは「いろいろとアイデアを練ってやってきましたが、みんなの顔を見てやってよかったなと心から思います」と感慨深そうにしながら、「悲しいお知らせがあるかもしれない」と意味深につぶやく。「えっ?」とどよめく観客に向かって彼は、「明日の“悪いGLAY”が言葉に引っ張られて、本当に悪くなりすぎちゃった……さよならコンサートになるかもしれない。HISASHIさんが『どれくらいだったら捕まらないの?』って言うんですよ。いくら俺ががんばっても、明日のHISASHIを止められないかもしれない! HISASHIの暴走を止められないかもしれない! そんなときは『そんな日もあるさ』とすっと消える覚悟でいます。明日来られる皆さん、1分1秒を目に焼き付けておいてください」と意味深にアピールした。TERUは「大変な思いをして、ここに来てくれた皆さんに本当に感謝しています。明日の“悪いGLAY”は嫌いになってもいいですけど、“良いGLAY”は好きでいてください!」と叫び爆笑を巻き起こした。

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介)

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メンバーそれぞれが思いを語ったコーナーのあとは、アンコール1曲目の「BELOVED」がゆったりと始まる。観客の美しいハーモニーがドーム中に広がり、穏やかな時間が紡ぎ出された。一転して「誘惑」では、赤い照明で染まったステージに火柱が上がる中、4人が激しいパフォーマンスを展開。観客は腕を前後に揺らしながら盛大にシンガロングし、再びドームに熱気をもたらした。その後、TERUの「これが最後の曲だ!」と言うシャウトから、ラストを飾る「XYZ」へ。4人は「GLAY LIVE DEMOCRACY」の文字が流れるスクリーンをバックに、笑顔を浮かべながら花道を練り歩きファンとの別れを惜しんだ。

GLAYの25年間を飾ってきたヒット曲や人気曲を惜しみなく披露した“良いGLAY”の日は、TERUの「本当にありがとうございました!」の挨拶でフィナーレへ。ステージの縁から花火が一斉に上がり、祝祭ムードたっぷりの余韻を残して大団円を迎えた。

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GLAY「GLAY 25th Anniversary "LIVE DEMOCRACY" Powered by HOTEL GLAY」2019年8月17日 メットライフドーム公演レポート

01. HAPPY SWING
02. 口唇
03. グロリアス
04. SHUTTER SPEEDSのテーマ
05. More than Love
06. はじまりのうた
07. サバイバル
08. SOUL LOVE
09. 夏音
10. COLORS
11. YOUR SONG
12. 南東風
13. BEAUTIFUL DREAMER
14. pure soul
15. 春を愛する人
16. JUST FINE
17. ピーク果てしなく ソウル限りなく
18. 彼女の”Modern...”
19. HIGHCOMMUNICATIONS
<アンコール>
20. BELOVED
21. 誘惑
22. XYZ

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あきぴ @minc_unk

https://t.co/Og9IaRyylI
うぇ…くるくるしてるの見て…🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️

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