Official髭男dism、初の武道館で1万2000人にグッドミュージック届ける

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Official髭男dismが昨日7月8日に東京・日本武道館にて全国ツアー「Official髭男dism one-man tour 2019」の追加公演を開催した。

左から藤原聡(Vo, Pf)、楢崎誠(B, Sax)。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

左から藤原聡(Vo, Pf)、楢崎誠(B, Sax)。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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定刻を少し過ぎた頃、髭男のメンバー4人は5人のサポートメンバーと共にステージに登場。7色のスポットライトがステージ中央に集まると、藤原聡(Vo, Pf)は光を浴びながら「115万キロのフィルム」をピアノ弾き語りで歌い始め、静かにライブの口火を切った。2曲目「異端なスター」ではオーディエンスが一斉にステップを踏んで左右に体を揺らし、会場内は一体感に包まれていく。「Tell Me Baby」では楢崎誠(B, Sax)、小笹大輔(G)の2人がステージ前方に歩みを進め、アグレッシブなプレイで観客を沸かす。バンドの演奏に合わせて照明が目まぐるしく変わる演出も相まって、曲が終わると堰を切ったように拍手と歓声が上がり、ライブは序盤から大盛り上がりとなった。

藤原聡(Vo, Pf)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

藤原聡(Vo, Pf)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

彼らにとって初の武道館公演ということもあり、メンバー4人は気合い充分。藤原は「ヘイ、武道館」と呼びかけ、オーディエンスにシンガロングを促す。「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」で盛大な合唱が巻き起こると、藤原は「素晴らしい」とオーディエンスを賞賛した。「ブラザーズ」では楢崎がベースからバリトンサックスに楽器を持ち替え、松浦匡希(Dr)以外の8人が列になってステージをぐるりと一周。左右や後方にいるオーディエンスにもしっかりと充実した表情を届けていく。演奏がひと段落すると小笹は、自室にKen Yokoyamaの武道館公演のポスターが貼られていることを明かし、「ただのギター好きの少年がまさかここに立てるなんて」と、初の武道館公演を開催できた喜びを語る。楢崎は「そうは言ってもこのバンド、あと15年は続くよ」と話し、それに対して「あと20年」「30年は」「100年!」とメンバーは口々にバンドを続けたい年数を言い合うひと幕もあった。

楢崎誠(B, Sax)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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藤原が「まさか武道館で響くとは思ってなかった曲」という言葉のあとに弾き始めた楽曲は「コーヒーとシロップ」。その後は「バッドフォーミー」「LADY」といったラブソングが披露され、藤原のビブラートを効かせたハイトーンが会場内にこだますると、客席からは自然と拍手が巻き起こった。未発表の新曲「明け方のゲッタウェイ」は「みんなで、武道館で作る曲」と紹介された楽曲で、藤原はオーディエンスと一緒にこの曲を歌い上げた。

小笹大輔(G)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

小笹大輔(G)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

松浦匡希(Dr)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

松浦匡希(Dr)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

ライブ終盤はタイアップ曲が連発される流れに。アニメ「火ノ丸相撲」のオープニングテーマ「FIRE GROUND」では、ステージ上にいくつもの火柱が上がり、会場内の熱気を急上昇させる。「Pretender」「ノーダウト」とドラマ作品「コンフィデンスマンJP」の主題歌を続けて披露し、勢いを付けた彼らはラストナンバー「宿命」の演奏へ。ホーン隊のサウンドが楽曲を華々しく彩る中、藤原は最後まで熱のこもった歌声を届け、ライブの幕を閉じた。

熱烈なアンコールに応え、ステージに再び姿を現わした4人は「発表ごとがある」とステージの垂れ幕に注目するよう促す。しかし、オーディエンスが読み上げるカウントダウンがゼロになるも幕がうまく広がらず、急きょメンバーがトークで場をつなぐことに。一度仕切り直しをしたのち、垂れ幕が広がるとそこには「10月 ニューアルバム発売決定」「全国29公演 大ホールツアー決定」と書かれており、ファンは喜びの声を上げてバンドを祝福した。会場内が祝福ムードに包まれる中、髭男は「Amazing」でライブを再開。曲中、せりに乗ってステージ中央にドラムセットが登場すると藤原はその前に座り、松浦と2人でドラムソロの掛け合いを展開した。ソロを叩き終えた藤原は、松浦のところに歩み寄り、拳を合わせてお互いのプレイを称え合った。

(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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髭男の初ライブが7年前の2012年7月7日であることに触れた藤原は「7年と1日、重なった先に今日という1日がありました。自分たちの音楽を通じて、これだけの人が今日集まってくれているというのが本当にうれしいです」とファンに向けて感謝の言葉を述べる。「1日でも長くこのバンドを続けて、グッドミュージックを1曲でもたくさん作って、音楽を通して1日でも多くあなたと時間を重ねていきたい」と、自身の思いを口にした藤原は最後に「Stand By You」を熱唱。曲中では1万2000人のオーディエンスが一体となってハンドクラップを打ち鳴らし、この日一番のシンガロングを響かせた。藤原は最後に「また絶対ライブで会いましょう」とオーディエンスに伝え、メンバーと共に笑顔でステージをあとにした。

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Official髭男dism one-man tour 2019 ※終了分は割愛

2019年7月13日(土)大阪府 Zepp Namba
2019年7月14日(日)愛知県 Zepp Nagoya
2019年7月21日(日)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2019年7月22日(月)東京都 Zepp DiverCity TOKYO

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読者の反応

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ましゃ @mashamasha1974

読むだけで思い出して鳥肌。でもまだツアー中なのにいいのかなこれ。

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