小林歌穂19歳、懐メロ満載「ぽーランド」で明かしたラスト10代の夢

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6月12日に19歳の誕生日を迎えた私立恵比寿中学の小林歌穂が、昨日6月13日に東京・マイナビBLITZ赤坂でソロライブ「ぽーランド4!!!!」を開催した。

小林歌穂生誕ソロライブ「ぽーランド4!!!!」の様子。

小林歌穂生誕ソロライブ「ぽーランド4!!!!」の様子。

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小林歌穂

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エビ中は2016年より各メンバーの誕生日前後にそれぞれの自主企画によるソロライブを行っており、小林は毎年そのトップバッターを務めている。自身のニックネーム「ぽーちゃん」にちなんだ夢の国「ぽーランド」をテーマにした小林のソロライブも今年で4度目。「ぽーランド4!!!!」と銘打たれた今回は、彼女が生まれた2000年より前のヒット曲が並ぶ“懐メロ”カバーが披露された。

オープニングムービーのワンシーン。

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いつもより長めの自己紹介で「あっちむいてぽー」を繰り返す小林歌穂。

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オープニングムービーではエビ中のインストナンバー「吟遊詩人」に乗せて、小林が手書きのスケッチブックで今回のコンセプトを説明。先日終了した春ツアー、6月22日に開催を控えた初の主催フェス「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫~」など今年はエビ中の“開校”(結成)10周年を記念したライブが立て続けにあることから、小林はこの日のライブをリラックスして楽しんでもらうべく「本日はゆっくりしたいと思います。みんなでゆっくりしよう」と手書きメッセージで呼びかけた。そして中森明菜が1984年にヒットさせた「北ウイング」を歌いながら、自身のイメージカラーである黄色いワンピースを着て大きな麦わら帽子をかぶった小林がステージへ。続けて小林は1986年の松田聖子「瑠璃色の地球」で優しい歌声を響かせた。「ぽーランド4!!!!」を開催するにあたり、家族や年配のスタッフなどから綿密なリサーチを行い、セットリストを組み立てた小林。開演前の場内BGMも、泣く泣く選曲候補から外された楽曲で構成したという。

小林歌穂

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その後も平松愛理「部屋とYシャツと私」、荒井由実「やさしさに包まれたなら」、Mi-Ke「想い出の九十九里浜」、DREAMS COME TRUE「銀河への船」、スピッツ「ロビンソン」といった懐かしいヒットナンバーが続く。「銀河への船」は小林の母がカラオケで歌う十八番とのことで、小林は母が歌うこの曲の壮大な世界観を気に入り、セットリストに選んだという。「聴いてて自分でも『あー、そうだなあ』って思った曲です」という前置きから歌われたのは、椎名林檎のデビューシングル「幸福論」。本家の持つシニカルさや情念を一切感じさせない、さわやかな「幸福論」で場内を幸せなムードに包み込んだ。

フロアに放たれる金テープ。

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続けてYEN TOWN BAND「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」を歌った小林は「ホントにいい曲……」としみじみ。終始「世代じゃない人もいると思いますけど、楽しめてますか?」と観客の様子を伺っていた小林だったが、「いやあ……いいよね。落ち着くよね。今の時代の歌もいいけど、ちょっと難しいじゃん? 私たちもいっぱい難しい歌を歌わせてもらってるけど(笑)、今日はすごく実感しました。懐メロってすごいなって。いやあ、いいなあ。いいよね」と自ら歌うことで改めてその魅力に触れた様子だった。ライブが残りわずかであると告げると、小林はJUDY AND MARY「Over Drive」を元気に歌い、最後に高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」を熱唱。ラストのフレーズ「少年よ神話になれ」でフロアに金テープが放たれた。

「凶林」について説明する小林歌穂。

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11個のプレゼントを持ってきた小林歌穂。

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盛大な「ぽーちゃん」コールを受けて再登場した小林は、「ぽーランド」恒例となっているエビ中ナンバー「ゼッテーアナーキー」の合唱を観客に要求。会場の全員でサビを歌い、4年目にしてこの曲をぽーランドの“国歌”と定めた。また小林は観客に来場時配布されていた謎のカード「小林おみくじ」についてここで説明。カードには「大林」「小林」「凶林」のいずれかが記入されていたが、小林は「もうどうしようもない」凶林カードを引いた11名にプレゼントを用意していた。ステージに呼び込まれたファン11名に、小林は直筆イラストが入った絵馬を手渡しした。オープニングムービー、おみくじ、絵馬など多数の手作り作品を用意したうえ、ロビーでイラストや粘土製の亀の甲羅を展示する“プチ展覧会”を催した小林。高校卒業後にできた自由な時間を創造的な活動に使っているという彼女は「個展を開いてみたい」「文章能力が付けば、絵本を描いてみたい」と“ラスト10代”の意欲を見せ、「19歳に限らず、人の役に立てる人になりたいです。いつもいろんな方に支えてもらっているので、私も何かしらでみんなを支えていける人間になりたいです」と抱負を述べた。アンコールはエビ中のナンバー「踊るロクデナシ」と、昨年のクリスマス公演で披露されたエビ中内ユニット曲「リフレインが、ずっと」の2曲で終了。「本当に素敵な時間をありがとうございました!」と笑顔で立ち去る小林に、「ぽーランド」国民は惜しみない拍手を贈った。

なお7月1日には4年目のバースデーライブ第2弾として、安本彩花のソロライブ「歌って踊って歌謡show!!!安安~10年経っても中学生文句ありますか~♪~」が行われる。

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小林歌穂生誕ソロライブ「ぽーランド4!!!!」
2019年6月13日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. 北ウイング(中森明菜)
02. 瑠璃色の地球(松田聖子)
03. 部屋とYシャツと私(平松愛理)
04. やさしさに包まれたなら(荒井由実)
05. 想い出の九十九里浜(Mi-Ke)
06. 銀河への船(DREAMS COME TRUE)
07. ロビンソン(スピッツ)
08. 幸福論(椎名林檎)
09. Swallowtail Butterfly ~あいのうた~(YEN TOWN BAND)
10. Over Drive(JUDY AND MARY)
11. 残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)
<アンコール>
12. 面皰(私立恵比寿中学
13. ゼッテーアナーキー(私立恵比寿中学)
14. 踊るロクデナシ(私立恵比寿中学)
15. リフレインが、ずっと(私立恵比寿中学)

安本彩花生誕ソロライブ「歌って踊って歌謡show!!!安安~10年経っても中学生文句ありますか~♪~」

2019年7月1日(月)東京都 マイナビBLITZ赤坂
※チケット完売

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※記事初出時、セットリストに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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【ライブレポート】小林歌穂19歳、懐メロ満載「ぽーランド」で明かしたラスト10代の夢(写真35枚) - 音楽ナタリー https://t.co/H3TTXyjs06

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