高野寛デビュー30周年公演に坂本美雨、おおはた雄一、ハナレグミ、畠山美由紀ら集結

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昨年10月にデビュー30周年を迎えた高野寛が、5月12日に東京・日本橋三井ホールで「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」を行った。

「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」の様子。(撮影:佐藤早苗)

「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」の様子。(撮影:佐藤早苗)

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高野寛(撮影:佐藤早苗)

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1月にも同ホールで原田郁子、浜崎貴司、宮沢和史、野宮真貴、高橋幸宏らをゲストに、デビュー30周年を記念したアニバーサリーライブ「Spectra Special」を開催した高野。コラボライブ「Spectra Harmony」では宮川剛(Dr)、鈴木正人(B)、坂本美雨おおはた雄一ハナレグミ畠山美由紀といった高野のキャリアを彩ってきたゲストを招き、充実のライブが繰り広げられた。

左から高野寛、おおはた雄一。(撮影:佐藤早苗)

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この日の幕開けを飾ったのは、1990年にリリースされ大ヒットした、高野を代表する1曲「虹の都へ」。アコースティックギターを手にした高野は、鈴木、宮川とのトリオ編成でさらりと聴かせ、「相変わらずさ」では「僕はギターを持って日本橋へ」「令和初の三井ホールで」と歌詞を一部変更する遊び心でオーディエンスを沸かせた。

左から坂本美雨、高野寛。(撮影:佐藤早苗)

左から坂本美雨、高野寛。(撮影:佐藤早苗)[拡大]

ここでステージには、おおはたもギタリストとして加わる。高野は「ライブのセットリストを決めないと聞いて、カルチャーショックを受けた」とおおはたのエピソードを語りつつ、おおはたの人気曲「おだやかな暮らし」や、イベントで共演経験があるというハース・マルティネス「Altogether alone」のカバーをバンドメンバーと共に披露した。

畠山美由紀(撮影:佐藤早苗)

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続いてステージに姿を見せた坂本美雨は、高野と初対面を果たした13歳当時を懐かしみ、出会いの場所が坂本龍一のワールドツアーのフランス・パリ公演だったことを明かす。会場が和やかな雰囲気に包まれる中、高野は、おおはたと坂本によるユニット・おお雨と共にアコースティックセットで細野晴臣のカバー「終わりの季節」をパフォーマンス。さらにこの日は坂本がスキャットのアレンジを盛り込んだ「美しい星」や、「虹の都へ」に続く高野のヒットナンバー「ベステンダンク」がおお雨とのコラボで披露された。

左からハナレグミ、高野寛。(撮影:佐藤早苗)

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2組目の女性ゲスト、畠山は「ここにお招きいただいて幸せです」と挨拶し、Peter, Paul and Mary「500マイル」のカバーや、自身の地元である宮城・気仙沼への思いを込めた「わが美しき故郷よ」でふくよかなボーカルを響かせる。その後高野と畠山は、世界中のアーティストに歌い継がれるキャロル・キング&ジェイムス・テイラー「You've Got a Friend(君の友だち)」で優しく温もりのある歌声を届けた。

「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」の様子。(撮影:佐藤早苗)

「デビュー30周年記念・コラボレーションライブ『Spectra Harmony』」の様子。(撮影:佐藤早苗)[拡大]

次にステージに現れたハナレグミは、セットリストの流れを汲むように「きみはぼくのともだち」を披露。ハナレグミこと永積崇がかつて所属していたバンド・SUPER BUTTER DOGについて振り返り、高野は「1998年に出会った頃、もうレキシはあったよね。まだDJユニットだったけど、芸風は今と同じ(笑)」と当時のエピソードを語った。永積がコーラスで参加した高野の「hibiki」では2人が美しいコーラスを響かせる。さらに永積のリクエストでThe Rolling Stones「Wild Horses」をカバーしたのち、坂本を再びステージに招いた永積は「皆さんの声を聞かせてください! Say Ho! Somebody scream!」と観客とのコール&レスポンスを楽しんだ。

高野寛(撮影:佐藤早苗)

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本編のラストナンバーは、高野がプロデュースしたSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」。「今までいろいろなレコーディングセッションに立ち会ってきたけど、一生忘れられない曲です」「思い出がありすぎて、半分自分の曲のような感じがする」と高野はこの楽曲への思い入れの深さを明かし、この日のゲスト全員で盛大にパフォーマンスした。

アンコールのステージにもゲストが勢ぞろい。晴れやかな表情の高野を中心に記念撮影を行い、高野が提供したザ・キングトーンズ「夢の中で会えるでしょう」でオーディエンスと共に大合唱を巻き起こした。ゲストがステージを去り、1人ステージに残った高野はSMAP「がんばりましょう」に影響を受けて制作したという「On & On(& On)」を弾き語り、アニバーサリーライブを締めくくった。

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デビュー30周年記念・コラボレーションライブ「Spectra Harmony」2019年5月12日 日本橋三井ホール セットリスト

高野寛×宮川剛×鈴木正人(3P)
01. 虹の都へ

3P+おおはた雄一
02. 相変わらずさ
03. いつもの珈琲
04. おだやかな暮らし
05. Altogether Alone
06. Another Proteus

高野寛×坂本美雨×おおはた雄一
07. 終わりの季節

坂本美雨×3P×おおはた雄一
08. The Other Side of Love
09. 美しい星
10. ベステンダンク

畠山美由紀×3P×おおはた雄一
11. 500マイル
12. Dog Year, Good Year
13. わが美しき故郷よ
14. You've Got a Friend

高野寛×ハナレグミ
15. きみはぼくのともだち

ハナレグミ×3P×おおはた雄一
16. hibiki
17. Wild Horses

ハナレグミ×坂本美雨×3P×おおはた雄一
18. 明日天気になれ

ハナレグミ×坂本美雨×3P×畠山美由紀×おおはた雄一
19. サヨナラCOLOR

<アンコール>
ハナレグミ×坂本美雨×3P×畠山美由紀×おおはた雄一
20. 夢の中で会えるでしょう

高野寛
21. On & On(& On)

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文・佐野郷子

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