フォーリミ主催、たくさんの愛にあふれた4度目の「YON FES」終幕

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04 Limited Sazabys主催のライブイベント「YON FES 2019」が4月6、7日に愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で開催された。この記事では2日目の模様をレポートする。

「YON FES 2019」2日目の出演者の集合写真。(撮影:ヤオタケシ)

「YON FES 2019」2日目の出演者の集合写真。(撮影:ヤオタケシ)

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KEYTALKのパフォーマンスの様子。(撮影:浜野カズシ)

KEYTALKのパフォーマンスの様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

daipon(Vo, B / ENTH)(撮影:ヤオタケシ)

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SKY STAGEのトップバッターを務めたのは「YON FES」初年度以来の出演となるKEYTALK。序盤から「MATSURI BAYASHI」「MONSTER DANCE」とキラーチューンが続き、朝一にも関わらず場内はお祭り騒ぎとなった。寺中友将(Vo, G)は長い付き合いであるフォーリミとの関係性を「まだ全然結果が出てない頃から一緒に切磋琢磨してやってきた仲間であり、ライバル」と述べ、「彼らがこうやって大きくなっていく中で、僕たちももっともっとやっていかなきゃなって刺激を受けています!」と意気込む。その後KEYTALKはフォーリミのKOUHEI(Dr, Cho)をゲストプレイヤーとして呼び込み、お互い小さなライブハウスでライブをやっていた頃にフォーリミがよくフロアで観てくれていた曲だという「夕映えの街、今」をプレイ。ステージ袖でフォーリミの3人が見つめる中、KEYTALKとKOUHEIは楽しげに疾走感あふれる演奏を繰り広げた。一方、LAND STAGEのトップバッターは「YON FES」3度目の出演となるENTH。「Will」でライブを開始した3人は「"TH"」「HANGOVER」といった攻撃的なナンバーでフロアをどんどんヒートアップさせていく。「LOVE ME MORE」「Gentleman Kill」ではオーディエンスが合唱。「今日くらいはとにかく! とことん! テメエが気持ちよくなって帰ってください!」というdaipon(Vo, B)の呼びかけに応じた観客は、激しいサウンドに乗って思うままに体を動かした。

SUPER BEAVERのパフォーマンスの様子。(撮影:日吉“JP”純平)

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Hump Backのパフォーマンスの様子。(撮影:日吉“JP”純平)

Hump Backのパフォーマンスの様子。(撮影:日吉“JP”純平)[拡大]

続いてSKY STAGEに登場したのは、SUPER BEAVER。渋谷龍太(Vo)はステージに登場するなり「同期として尊敬してます!」とフォーリミへのリスペクトを言葉にし、熱い思いをぶつけるような「青い春」「秘密」の演奏でシンガロングを巻き起こす。渋谷は3度目の「YON FES」出演にあたって「友達だけど、友達だからじゃない理由で呼ばれてる気がして、とってもうれしいです。仲がいいから歌が聴きたいんじゃなくて、そのバンドが好きだから歌が聴きたいと思えるバンドでありたい」と真摯な思いを述べ、「27」でアクトを締めくくった。LAND STAGEに登場した初出演のHump Backは、エモーショナルな「月まで」でライブを開始した。フォーリミのファンだったというぴか(B)が「夢みたい」とつぶやき、林萌々子(Vo, G)が「メンバーの夢が自分の夢です! バンドをすることが私の一番の夢です!」と叫ぶと、3人は「拝啓、少年よ」をエネルギッシュに演奏。GENから直接電話で出演依頼を受けたことを明かした林は「どこまで大きくなってもバンド対バンドで付き合ってくれる04 Limited Sazabysに感謝します!」と話し、その思いを「星丘公園」に込めて歌った。

SiM(撮影:ヤマダマサヒロ)

SiM(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

SPECIAL OTHERSとGEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)のコラボパフォーマンスの様子。(撮影:ヤオタケシ)

SPECIAL OTHERSとGEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)のコラボパフォーマンスの様子。(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

「YON FES」初出演となるSiMは昼下がりの会場に鮮烈なサウンドを轟かせ、熱狂の渦を巻き起こした。SiMも主催イベント「DEAD POP FESTiVAL」を行っていることから、MAH(Vo)は「バンドがフェスをやることの大変さ、支えてくれる仲間たちへの感謝の気持ちは痛いほどわかってるつもりです」と述べ、「ずっとブレずにやり続けて、今年も開催できてて、すごく素晴らしいなと思います。おめでとう!」とフォーリミに賛辞を送る。「KiLLiNG ME」ではフォーリミよりHIROKAZ(G)が参加し、重厚なギターサウンドを響かせた。初年度ぶりの出演となるSPECIAL OTHERSはLAND STAGEに登場すると、新曲「Puzzle」に続けて「BEN」をパフォーマンス。スリリングなバンドアンサンブルで観客の体を揺らしていく。ゆるいMCで観客を笑わせた宮原“TOYIN”良太(Dr)と芹澤“REMI”優真(Key)が「『YON FES』であの曲をやらないわけにいかないよね」と話すと、スペアザはフォーリミのGENを交えてコラボ曲「loop」の演奏を開始。GENはゆったりとしたサウンドに伸びやかな歌声を乗せ、心地よい空間を作り出した。

クリープハイプのパフォーマンスの様子。(撮影:浜野カズシ)

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Survive Said The Prophetのパフォーマンスの様子。(撮影:ヤマダマサヒロ)

Survive Said The Prophetのパフォーマンスの様子。(撮影:ヤマダマサヒロ)[拡大]

クリープハイプは春にぴったりの楽曲「栞」でライブを始め、ワンフレーズ歌ったところで歌詞になぞらえて「『元気でね』というより『GEN来てね』という感じですね」とひと言。観客が歓喜に沸く中、GEN(B, Vo)をステージに迎え入れたツインボーカルでさわやかなメロディを歌い上げた。GENが去ったあとは「イト」「二十九、三十」といった楽曲を披露。東京出身の尾崎世界観(Vo, G)は「名古屋を背負ってフェスをやったり東京で活躍するという気持ちはわからないんだけど、すごく憧れます」と話し、「これからもこのフェスを続けて、また呼んでほしいなと思います」とメッセージを送った。SUNNY CAR WASHの代打として急遽出演が決まったSurvive Said The Prophetは重々しいインスト曲「s p a c e [ s ]」が流れる中、LAND STAGEに登場。「T R A N S l a t e d」でライブの口火を切ると、混沌としたサウンドで会場の空気を一変させる。挑発的な笑みを浮かべながらステージを縦横無尽に動き回るYosh(Vo)は「found & lost」「Right and Left」といったナンバーで卓越した歌唱力を披露。「When I」で場内に一体感を醸成し、アグレッシブな「Network System」でパフォーマンスを締めくくった。

田邊駿一(Vo, G / BLUE ENCOUNT)(撮影:浜野カズシ)

田邊駿一(Vo, G / BLUE ENCOUNT)(撮影:浜野カズシ)[拡大]

ハルカミライのパフォーマンスの様子。(撮影:日吉“JP”純平)

ハルカミライのパフォーマンスの様子。(撮影:日吉“JP”純平)[拡大]

BLUE ENCOUNTは「1曲目から手加減するつもりはありません!」と「もっと光を」でライブをスタート。フォーリミの「monolith」をコピーして会場を沸かせ、「フォーリミはカッコいいけど、俺たちも負けてねえから!」と「LAST HERO」を力強く放った。田邊駿一(Vo, G)は6年前に初めてフォーリミに出会った日、すぐに打ち解けてお互いの展望や夢を深く語り合ったことを振り返り、「6年前にあいつらと出会えたから、毎日悔しいし毎日負けらんないし毎日楽しい。6年前に出会ってなかったら、音楽を辞めてたと思います」と語る。そしてステージ袖で彼らを見つめるフォーリミに向かって「04 Limited Sazabysっていうバンドを作ってくれてありがとうございます!」と深く頭を下げ、「THANKS」をオーディエンスと共に熱唱した。LAND STAGEのハルカミライはリハーサルからエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げ、橋本学(Vo)の登場と共に「君にしか」で勢いよくライブ本番をスタートさせた。フォーリミがトリを務めるSKY STAGEを指差し「これが終わったらあっちに走るのか? あっち行ってもっと歌う元気を取り戻させてやるよ!」と宣言した橋本は「ファイト!」でフロアにダイブすると、その後は何度もステージと客席を往復する。4人は2度目の「ファイト!」に続いて「世界を終わらせて」「エース」を熱演。予測のつかない破天荒なパフォーマンスで観客を沸かせ続けた。

GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)(撮影:ヤオタケシ)

GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

数々の出演者からバトンを受け継ぎ、「message」で2日目のライブを始めたフォーリミ。「fiction」「escape」を勢いよく連投し、日も暮れた会場を瞬く間に熱気で満たした。GENは「いろんなバンド、いろんな人が愛をくれて。愛の容れ物があるとしたらキャパを超えまくっています」と感極まった様子。そして「昨日確信したんですけど、『YON FES』は愛知県で一番エネルギーが高い場所なんじゃないかなと思います」と述べ、「Chicken race」を軽快に演奏した。

左から芹澤“REMI”優真(Key / SPECIAL OTHERS)、GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)。(撮影:ヤオタケシ)

左から芹澤“REMI”優真(Key / SPECIAL OTHERS)、GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)。(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

04 Limited Sazabysのパフォーマンスの様子。(撮影:ヤオタケシ)

04 Limited Sazabysのパフォーマンスの様子。(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

フォーリミならではのキャッチーなメロディを持つ「days」「Brain sugar」で、場内にはピースフルな空気が広がる。さらに彼らはSPECIAL OTHERSの芹澤を迎え入れ、晴々しい表情で「Shine」を演奏した。GENはイベントの出演者について「先輩だったり友達だったりいろんな人に出てもらったんですけど、友達だから出てもらってるわけじゃなくて、僕たちが全国で活動する中で出会った痺れるような音楽を愛知に持って帰りたいなという気持ちでやっています」と改めて語る。「みんな半端ないライブをしてくれて、俺たちは最後にバトンを受け取ってライブをしなきゃいけない。毎回すごいプレッシャーです」と述べたうえで「でもやっぱり最後にフォーリミが一番カッコよかったっていうふうにしなきゃいけない。だってここ名古屋だし!」と力強く言い切り、「Squall」を演奏。最後にはありったけの力を放つように「monolith」を全力でプレイし、大歓声の中ステージをあとにした。

GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)(撮影:日吉“JP”純平)

GEN(B, Vo / 04 Limited Sazabys)(撮影:日吉“JP”純平)[拡大]

観客のフォーリミコールに呼ばれ、4人は再びステージへ。GENは「出身もスタイルも性格も全然違うようなバンドが集まってくれて。どこにも俺たちは属せなかったんですけど、やっと居場所が作れて、本当にこの『YON FES』は俺たちの宝物になっています。今後もずっと守っていきたいので、皆さん一緒に守っていってください。よろしくお願いいたします」と観客に呼びかけ、大きな拍手を浴びた。「名古屋に光が差しますように」とフォーリミがアンコールで演奏したのは「swim」。KOUHEIは満面の笑顔でドラムを叩き、RYU-TA(G, Cho)は観客を思いっきり煽る。HIROKAZは広い会場を見渡しながら生き生きとギターを鳴らし、GENは夜空まで突き抜けるような澄んだ歌声を響かせた。最後には「友達呼んでもいい?」とKEYTALKの首藤義勝(Vo, B)を呼び込んで「Remember」を披露し、GENはハンドマイクで楽しそうにステージを飛び跳ねる。さらにSUPER BEAVERの柳沢亮太(G)とBLUE ENCOUNTの江口雄也(G)も迎えてもう一度「Remember」を演奏し、大盛り上がりの中、フォーリミは仲間と共に4度目の「YON FES」に幕を下ろした。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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みつと @mitsuto_

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