天月-あまつき-「Loveletter from Moon」ツアー東京で完結「歌を好きになってよかった」

天月-あまつき-が3月30日に東京・片柳アリーナで全国ツアー「Loveletter from Moon～Winter Tour 2018-2019～」の最終公演を開催した。

「Loveletter from Moon」は、昨年8月に天月が開催した初の日本武道館公演のライブタイトル。日本武道館公演と同じタイトルを冠した本ツアーは昨年12月から全国9会場で行われ、2万人を超す動員を記録した。

開演時間を迎え、日本武道館公演でも上映されたオープニングムービーがスクリーンに流れると、天月が背を向けながらステージ中央に登場。彼は手を高く掲げて「アストロスト」を歌い始め、ライブの口火を切る。2曲目「きみだけは。」では客席からも盛大な歌声が上がり、会場内はライブ序盤から大盛り上がりとなった。

衣装チェンジでイヤホンマイクを装着した天月は「かいしんのいちげき！」「月曜日の憂鬱」でバックダンサーと共にダンスを披露。MCではオーディエンスの保護者にも呼びかけ、老若男女を巻き込んだコール&レスポンスを展開。振り付け指南をしたあとに繰り出された「Sing! Swim! Swing!」では、観客も天月の振り付けに合わせて一斉に手を動かし、会場内は一体感のある空気に包まれた。

「1曲1曲噛みしめながら歌いたい」と口にした天月は、最新シングル「恋人募集中（仮）」のカップリング曲「恋に溺れて」「STARTRAiN」の2曲で伸びやかな歌声を届け、会場内の喝采をさらう。さらにアコースティックギターを手にした天月は、ペンライトを好きな色に変えるように促し「ツナゲル」を披露。色とりどりの光が灯る客席を見渡した天月は「めちゃめちゃキレイです。ありがとう」とファンに感謝の言葉を贈った。

ライブ後半のMCで「最初は生配信の来場者が10人しかいなかった」と活動当初のことを振り返った天月。約4000人のオーディエンスに囲まれて歌を披露していることを「奇跡のようなこと」と表現した天月は、ファンとのつながりを歌った曲「キミトボク」を歌い上げた。クライマックスに向けて「マリオネットラヴァーズ」「ヒロイックシンドローム」といったアッパーチューンが披露されたあとには、ゲストとしてはしやんが登場。天月とはしやんはデュエット曲「ロキ」で声を合わせ、息の合ったパフォーマンスで客席を沸かした。本編最後の曲、「君が僕の心に魔法をかけた」の歌唱前には「歌を好きになってよかった。だって、君に会えたから」と熱いメッセージを贈り、計18曲を届けたところでライブ本編の幕を閉じた。

アンコールの1曲目に披露された「恋人募集中（仮）」では天月がトロッコに乗り込み、オーディエンスの目の前で歌を届けた。MCで天月はツアーを共に回ってきたバンドメンバーそれぞれとの馴れ初めを語り、名残惜しそうにしながら「終わりたくなかった」と口にする。この日のラストナンバー「Hello, My story」の曲中で天月がマイクから口を離し、オーディエンスに歌を委ねると、会場内は盛大なシンガロングに包まれた。イヤーモニタを外し、ファンの歌声に耳を傾けた天月は「やっててよかったよ。本当に」と感慨深そうに語り、全国ツアー「Loveletter from Moon～Winter Tour 2018-2019～」を大団円に導いた。

ライブ終了後、ステージ上のスクリーンには6月26日発売のニューシングル「スターライトキセキ / Ark」の情報が映し出され、会場内は歓喜の声であふれた。シングルの収録曲などの詳細は、後日天月のオフィシャルサイトにてアナウンスされる。