ART-SCHOOL、10周年記念野音で「よくついてきたね」
2010年5月19日 19:34 4
5月15日、東京・日比谷野外大音楽堂にて
初夏にしては少し肌寒いものの、晴天に恵まれたこの日。イベントにはゲストとして
オープニングアクトを務めたplentyは、江沼郁弥(Vo,G)の浮遊感あるファルセットボイスを軸に展開されるみずみずしいサウンドスケープで会場を魅了。THE NOVEMBERSは繊細さと豪快さをあわせ持つパフォーマンスで、ぐいぐいとオーディエンスをひきつけていく。小林祐介(Vo,G)は「ART-SCHOOL、10周年おめでとうございます。(イベントに呼んでもらえて)光栄です。今日はみんなの姿が見えて楽しいです」と語り、野外ライブを満喫している様子をみせた。
続いて登場したDOPING PANDAは、「beautiful survivor」「MIRACLE」など野外に映えるアッパーチューンを矢継ぎ早に投下。総立ちのオーディエンスを熱狂の渦へと巻き込んでいく。Yutaka Furukawa(Vo,G)は、曲間のMCで口を開くなり「今日はART-SCHOOLの解散ライブにようこそ」という挨拶で会場の笑いを誘う。「結成10周年なのに、昔からの仲間が俺たちしかいないっていうね。あいつらが出てくる頃には、ライトも消えておあつらえ向きの状態になっていると思います」と毒舌混じりの言葉で盟友を祝福しつつ、ラストナンバーの間奏で「ART-SCHOOL、10周年おめでとう!」と絶叫。両バンドの絆を感じさせる一幕に観客は喝采を贈った。
この日の主役ART-SCHOOLはおなじみのSEで登場。総立ちのオーディエンスに迎えられた4人は、1stアルバムの1曲目「BOY MEETS GIRL」からライブをスタート。その後は「DIVA」「車輪の下」「スカーレット」「サッドマシーン」など初期のナンバーを披露し、野音に静かな興奮を呼び起こしていく。
中盤以降も懐かしい楽曲が次々と演奏され、オーディエンスはバンドの軌跡を辿るようなセットリストに満足気な様子。本編終了間際、木下は「結成10年……今日出てくれたバンド、メンバーやスタッフに感謝を伝えたいです。何よりもファンの人に。僕は最低のクズ野郎ですが、本当に今日はありがとうございます」としみじみと語った。
アンコールは「君たちもよくこんなひねくれたバンドについてきたね(笑)」という木下らしい言葉で幕を明け、「ニーナの為に」「斜陽」の2曲が演奏された。そのラストナンバーを全身全霊で鳴らし終えた4人は、丁寧なお辞儀を繰り返しアニバーサリーイベントに幕を下ろした。
「ART-SCHOOL 10th ANNIVERSARY KINOSHITA NIGHT SPECIAL」ART-SCHOOLセットリスト
01. BOY MEETS GIRL
02. DIVA
03. 車輪の下
04. スカーレット
05. サッドマシーン
06. OUTSIDER
07. 欲望の翼
08. MISS WORLD
09. シャーロット
10. プール
11. HEAVEN'S SIGN
12. あと10秒で
13. ロリータ キルズ ミー
14. UNDER MY SKIN
15. FADE TO BLACK
<アンコール>
EN1. ニーナの為に
EN2. 斜陽
※記事初出時、セットリストの一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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