amazarahiの新曲「リビングデッド」の“検閲済み”バージョンのミュージックビデオがYouTubeで公開された。
「リビングデッド」は11月7日にリリースされるニューシングルの表題曲にして、11月16日に東京・日本武道館で行われる単独公演「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」のテーマ曲。先日より日本武道館公演の軸となる秋田ひろむ書き下ろし小説「新言語秩序」が掲載されたiOS / android向けアプリが配信されており、このアプリ自体が楽曲、小説、公演に施された“検閲”を解除するためのツールとなっている。このたびYouTubeにアップされたMVは小説に登場する、自由な発言を検閲する自警団「新言語秩序」によって検閲されたものとして公開されており、楽曲はノイズ混じりで歌詞を聴き取ることができなくなっている。
この“検閲済み”MVは、検閲された影響によって「同じ空の下で」「こぼれた涙の数だけ」など50行以上のテンプレート化された典型的な歌詞が画面を埋め尽くす構成に。この“テンプレ歌詞”は産業技術総合研究所が研究開発した「典型的歌詞フレーズ生成技術」を応用し、株式会社シンクパワーが配信する約20万曲の日本語歌詞を統計的に解析して自動生成されたフレーズを、MV制作チームが独自に選択および配置して、“典型的な歌詞フレーズから構成される日本語の歌詞”を作り出したものだ。
なおYouTubeで公開された“検閲済み”バージョンは、iOS / android向けアプリを使うことでその検閲を解除できる。“検閲解除済み”バージョンは、何者かに連れ去られた女性が閉鎖空間の中で洗脳を受けて悶え苦しむという内容で、“検閲済み”MVよりもショッキングな映像に仕上がっている。気になる人はアプリをダウンロードして“検閲”を解除しよう。
amazarashi「リビングデッド(検閲済み)」テンプレ歌詞
あと少しだけでいい
声を聞かせてよ
時計の針が止まったまま
いつだって君のことを
感じていたの
どこまでも続く道を
ずっと一緒にいて
いつものように君が
こぼれた涙の数だけ
話をしてた
静かに目を閉じ
探してたのは
10年後の未来
強い風に吹かれ
確かなものは何もない
まだ見ぬ世界へと
辿り着いたの
同じ空の下で
今日もまた君に
ごめんねと言って
ふと目を閉じて
終わらない夢を見ていた
時は流れてく
深い闇に包まれ
変わりゆく街の中で
電話のベルが鳴る
気付かないふりして
嘘をついてきた
怖いものなんてないよ
二人の心には
抱えきれないほどの愛
悲しみの中で君を見て
約束の場所へと続く道
永遠に続く道を歩いてく
上を向いて歩いた道は
まぶしい太陽が昇るまでは
瞳を閉じてもいいよね
一緒にいてもいいよね
切ないよね君のことを
そうさ君のことを
ああ 君のこと
思い出すよ君のこと
涙がこぼれてくの
まっすぐに見つめていたの
遥かな空には
夜空に浮かぶ月の光が
キラキラと輝いているの
少年は今もまだ知らないまま
きらめく星の数だけ強く
溢れ出す涙の数だけ
命の限りに叫んでも
もう何もないのにね
ちっぽけな僕の心には
あふれる想いを伝えたいことが
心からあなたを愛している
朝日が昇るまではまだ
物語は続いてくのさ
amazarashi 武道館公演「朗読演奏実験空間“新言語秩序”」supported by uP!!!
2018年11月16日(金)東京都 日本武道館
関連記事
関連商品
タグ
リンク
- amazarashi 『リビングデッド(検閲済み)』Music Video | 新言語秩序 テンプレート言語矯正プログラム - YouTube
- amazarashi『朗読演奏実験空間“新言語秩序”』特設サイト
- amazarashi official HP
- _「新言語秩序 amazarashi 武道館公演」をApp Storeで
- 新言語秩序 amazarashi 武道館公演 - Google Play のアプリ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
綿毛 @sanse_iu
公式には自動生成されたフレーズの選択及び配置とされているが、中盤一気にありふれた言い回しの組み合わせによるありそうで無い歌詞にもっていっているのは何らかの意思を感じた。少なくとも全くの考えなしに配置したわけではなさそう。 https://t.co/CopM8YgaoF