KREVA、三浦大知や高畑充希らと“今日ここにしかない音色”響かせた「908 FESTIVAL」

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昨日8月31日、東京・日本武道館にてKREVA主催のライブイベント「908 FESTIVAL 2018」が開催された。

KREVA

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2012年にスタートし、今年で7回目の開催となる「908 FESTIVAL」。今回は三浦大知絢香、JQ from Nulbarich尾崎裕哉高畑充希という多彩なゲストが登場し、KREVAとバンドメンバーの柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、熊井吾郎 (DJ、MPC)、白根佳尚(Dr)、岡雄三(B)と共にさまざまなコラボレーションを繰り広げて観客を楽しませた。

アリーナで歌うKREVA。

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暗転した場内をレーザーの光が包む中、ステージ中央の床下からKREVAがせり上がってくると観客は大歓声で彼を迎えた。バンドのダイナミックな演奏をバックに「存在感」を歌唱したあと、彼は再びリフトで床下へ。バンドが「全速力」を演奏し始めると、KREVAと三浦大知がアリーナに登場。2人は客席の間を駆け抜けて場内の熱気を一気に高めた。

尾崎裕哉

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左からKREVA、JQ from Nulbarich。

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KREVAの「それじゃ始めるか、『908 FESTIVAL』!」という宣言を受けてステージに現れたのは尾崎裕哉。彼は伸びのあるさわやかな歌声で「Glory Days」を披露してから、これが自身初の武道館ライブであることを明かした。アコースティックギターを手にすると、KREVAが作詞作曲したナンバー「想像の向こう」の演奏へ。KREVAもタンバリンを叩きつつ、優しい表情でコーラスを支えた。続いて登場したJQ from Nulbarichは「ain't on the map yet」「NEW ERA」といったリラックスしたナンバーで観客を揺らす。「神様をお呼びしてもよろしいですか?」とKREVAを呼び込んだJQは、自身がトラック、KREVAが作詞を手がけた開放感のあるナンバー「Stay The way feat. KREVA」を歌唱。観客の大きな拍手を受けて「もう忘れらんないすね」と感激した様子を見せた。

高畑充希

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左から絢香、KREVA。

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JQがステージを去ったあと、KREVAは「誰かと曲をやったあとって、なんか……さみしくなっちゃうな」とぽつり。そして「くればいいのに」を歌い始めると、高畑充希がパフォーマンスに加わり観客を喜ばせる。彼女は「KREVAさんのおかげで、初めてのフェスです。今日は『紅』は歌いません!」とキュートに挨拶してから、まっすぐな歌声で「木蓮の涙」を届けた。彼女の紹介でステージに現れた絢香は、カラフルな照明が場内を彩る中「にじいろ」を1曲目に披露する。三浦大知を招いてコラボ曲「ハートアップ」で美しいハーモニーを響かせたあとは、昨年の「908 FES」に出演した際に彼女が書き下ろしたナンバーで、イベント当日に配信リリースされたKREVAとのコラボ曲「Glory」をKREVAと共に歌唱。最後にバラードナンバー「The beginning」を力強く歌い上げて観客を圧倒した。

「ライミング予備校」で尾崎豊「卒業」を歌う尾崎裕哉。

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「ライミング予備校」の様子。

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絢香のアクトを経て場内に授業開始のチャイムの音が鳴り響くと、KREVAが韻の踏み方を教える講師に扮する「ライミング予備校」のコーナーへ。ステージ端でギターを持った学ラン姿の尾崎が父・豊の「卒業」の弾き語りを始めると、客席からは驚きの声が上がる。彼が「この支配からの卒業」と1コーラス目を歌い終わる瞬間に、教室ふうのセットの中にKREVA先生が登場した。KREVA先生に「いつまで校舎の影にいるんだよ!」と呼び戻された尾崎を筆頭に、教室にはビン底メガネの真面目な三浦、クールな転校生の絢香、そして教育実習生の高畑が現れる。KREVA先生は個性の強い生徒たち相手に四苦八苦しながらも、丁寧に韻の踏み方を説明していった。また高畑先生と目が合った瞬間に、三浦が恋に落ちてしまうひと幕も。その瞬間小田和正「ラブストーリーは突然に」のイントロが場内に鳴り響き、客席は笑い声に包まれた。KREVA先生は“三浦が提出してくれたレポート”として彼の最新アルバム「球体」を題材に授業を行ったあと、これが自身の最後の授業だと打ち明ける。そして感極まった様子で自身の楽曲「終わりたくないオーワラナイ」を歌い出すと、生徒たちもこれに加わり教室が1つに。最後に尾崎、絢香、高畑が花を、三浦は「球体」つながりでスイカをKREVA先生にプレゼントし、授業は爆笑のうちに終了した。

「飛行船」を歌うKREVA。

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三浦大知

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ステージに1人戻ったKREVAは、先ほどプレゼントされた花とスイカを眺めて「これが楽器になったらステキですよね」と観客に語りかける。そして彼が花とスイカに特別なシステムをセットすると、それらは触れるとコードが鳴る楽器へと変身。観客を驚かせた彼は、この楽器を使って三浦の「飛行船」をカバーしてみせた。そしてライブはそのまま三浦のアクトへと突入。彼は4人のダンサーと共に「Cry & Fight」を披露し、無音ダンスやアクロバティックなパフォーマンスで観客を一気に引き込んでいく。グルーヴィかつファンキーな「FEVER」の歌唱後、彼はKREVAの「飛行船」カバーについて「最高でした。会うたびに愛を感じます」と感謝を伝えた。そして「僕の周りの全員が止めたんですけど(笑)。ただ、何かお返ししたい。“あえてそこ”に攻め込んでみたいなと」と話し、KREVA「あえてそこ(攻め込む)」のカバーに挑戦。途中から三浦とそろいの衣装を着たKREVAもステージに加わり、息ぴったりのラップで観客を喜ばせた。三浦は「『908 FES』はいつも新しいことにチャレンジさせてもらえるステージです」と述べたあと、最新曲「Be Myself」を高らかに歌い上げてステージを去った。

KREVA

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三浦の呼び込みから、いよいよ大トリを飾るKREVAのステージがスタート。1曲目「アグレッシ部」で盛大なシンガロングを巻き起こした彼は、客席を眺め「最っ高だな!」と笑顔を見せた。続く「ひとりじゃないのよ」では高畑と共にステージを端から端まで練り歩き、ファンとの距離を縮めていく。最新作「存在感」から「俺の好きは狭い」を披露したあとは、「イッサイガッサイ」から始まる怒涛のメドレーへ。高速ラップが炸裂する「基準」や炎の演出でオーディエンスを煽り続け、メドレーを締めくくる2回目の「イッサイガッサイ」で場内の熱気を最高潮へと導いた。この日の出演者たちがステージに集合するとKREVAは「全員で、今日ここにしかない音色を一緒に重ねてみましょうか」と声をかけ、彼らと共に「音色」を届けて本編を終えた。

「908 FESTIVAL 2018」の様子。

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アンコールに応えてバンドが「Na Na Na」を演奏し始めると、全出演者が再び舞台に戻る。ステージからは銀テープが発射され、イベントは盛大にエンディングを迎えた。ゲストたちを送り出したあと、KREVAは「次会うときまでみんな元気で。いや、健康で!」と挨拶し、最後に「健康」のサビ部分を歌唱。大きなシンガロングを巻き起こして今年の「908 FESTIVAL」の幕を下ろした。

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「908 FESTIVAL 2018」2018年8月31日 日本武道館 セットリスト

KREVA

01. 存在感
02. 全速力 feat. 三浦大知
03. 蜃気楼 feat. 三浦大知

尾崎裕哉

01. Glory Days
02. 想像の向こう

JQ from Nulbarich

01. ain't on the map yet
02. NEW ERA
03. Stay The way feat. KREVA

高畑充希

01. くればいいのに feat. 高畑充希
02. 木蓮の涙(オリジナル:STARDUST REVUE)

絢香

01. にじいろ
02. ハートアップ 絢香&三浦大知
03. Glory 絢香&KREVA
04. The beginning

ライミング予備校

01. 卒業(オリジナル:尾崎豊)
02. 終わりたくないオーワラナイ

KREVA

01. 飛行船(オリジナル:三浦大知)

三浦大知

01. Cry & Fight
02. (RE)PLAY
03. FEVER
04. あえてそこ(攻め込む)(オリジナル:KREVA)
05. EXCITE
06. Be Myself

KREVA

01. アグレッシ部
02. ひとりじゃないのよ feat. 高畑充希
03. 俺の好きは狭い
04. 908 fes Medley(イッサイガッサイ~パーティーはIZUKO?~基準~ストロングスタイル~OH YEAH~Have a nice day!~C'mon, Let's go~KILA KILA~成功~かも~王者の休日~イッサイガッサイ)
05. 音色
<アンコール>
06. Na Na Na

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※記事初出時、写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

撮影:西槇太一、中河原理英

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高野はやと@江東区 @takano_hayato38

KREVAだけを見たいファン以外にも拡大して定着したなー>【ライブレポート】KREVA、三浦大知や高畑充希らと“今日ここにしかない音色”響かせた「908 FESTIVAL」(写真32枚) - 音楽ナタリー https://t.co/OkE1fn3dsi

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