5人組ダンス&ボーカルグループ・GRIPHAGE(グリファージュ)が、5月5日に1stシングル「Vida mia」で待望のメジャーデビューを果たした。
RION(畠山理温)、KOO(樋口琥大)、SHOU(臼杵将一朗)、そしてミュージカル「テニスの王子様」4thシーズンで主人公・越前リョーマ役を務めるYU-DAI(竹内雄大)、同じくミュージカル「テニスの王子様」や「『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage」に出演するRANJU(蒼井嵐樹)という、アーティストとしてだけでなく俳優としての顔も併せ持つ5人のメンバーが参加しているGRIPHAGE。音楽ナタリーでは、メジャーデビューという新たな“始まりの切符”をつかんだ彼らへのインタビューを通して、デビューシングルの制作の舞台裏やメンバーの「家族以上の絆」を紐解くとともに、5人全員が何よりも強く抱く「この5人で活動し続けること」への揺るぎないこだわりを浮き彫りにする。「時代をつかみ取っていく」というグループ名を背負って羽ばたく“ほかでもないこの5人”の熱い思いを、本稿から感じ取ってほしい。
取材・文 / 岸野恵加撮影 / 藤記美帆
洗っても取れないくらい染み付いてる
──まずはそれぞれ自己紹介をお願いします。ほかのメンバーからの紹介もあれば、そちらも併せてぜひ。
YU-DAI はい! 竹内雄大ことYU-DAIです。GRIPHAGEやらせてもらってます。
RION それは全員そうなのよ!
一同 (笑)。
YU-DAI (笑)。普段はミュージカル「テニスの王子様」4thシーズンで越前リョーマ役を務めるなど、役者活動をしています。趣味は古着屋巡りで、特技は和太鼓。中学生の頃に部活で和太鼓を叩いていました。
RION YU-DAIはめちゃくちゃ天然で、ストイックな子。年齢的には下から2番目だけど意外と兄気質で、いろんな場面でYU-DAIが引っ張ってくれます。そのギャップがカッコよくてかわいいですね。
RANJU 蒼井嵐樹です。僕も役者として「テニスの王子様」や「ヒプノシスマイク」といった舞台などに出演しています。最近は写真に力を入れていて、個展も開催しました。特技は短距離走で、足がめちゃくちゃ速いです。
RION RANJUは最年長で、みんなをまとめてくれます。遊びも率先して誘ってくれるし、プライベートでもお仕事でも舵を切ってくれる人です。ファンの方の中ではかわいいイメージが強いと思うけど、カッコいいし男気もあって。そういう面があまり伝わってない気もするよね。
KOO あとは、睡眠欲がすごく強い(笑)。
RANJU ははは。メンバーの中で一番体力がないし、短期集中型の人間なので、移動中の車ではいち早く寝てしまっています(笑)。
KOO 樋口琥大です。趣味はサウナとドラムを叩くこと。特技はダンス、メイクやヘアセット全般です。今日の撮影中もやっていたんですが、メンバーのヘアメイクなどを整えて、カッコいいところを引き出すのが好きです。
RANJU 髪とか率先してセットしてくれるよね。KOOくんはママ要素が強いというか、世話焼きな人。メンバー愛が強くて、僕らをいろんなところで助けてくれます。
YU-DAI KOOくんはメンバーそれぞれと密にコミュニケーションを取っていると思う。ミーティングのときも、みんなが出したアイデアをうまくまとめてくれるのがKOOくん。ダンスリーダーで、みんなのダンスがそろうようにアドバイスもしてくれます。
SHOU 頼り甲斐があるし、めちゃくちゃ遊んでくれて、本当のお兄ちゃんみたいです。みんなをしっかり見てくれている。勉強面では俺が勝ってると思うけど!
KOO (笑)。めちゃくちゃ褒められてうれしい……! 今日はいい日だなあ(笑)。
SHOU 最年少の臼杵将一朗です。最近の趣味は……外にフラッと出て何もせずに歩くことですね。
KOO それ、散歩って言うんだよ。
SHOU そうなんだ(笑)。特技はスポーツとダンスです!
RANJU 僕は弟が欲しかったんですが、SHOUちゃんがその夢を叶えてくれたような感覚があります。「今何してる? ごはん行こうよ」と頻繁に誘ってくれて、本当にかわいいです。
RION 洗っても取れないくらい、末っ子気質が染み付いてる(笑)。全員がいつも気にかけちゃうし、いじってしまう存在ですね。
──SHOUさんは一見クールな方という印象を受けるので、少し意外です。
RANJU そうなんですよ! カメラが回るといきなり変わるんです(笑)。
YU-DAI クールではあるんだけどね(笑)。SHOUちゃんが僕たちのことをお兄ちゃんのように思ってくれているのがよく伝わってきます。
RION ちなみに、SHOUちゃんにとって俺たちは、それぞれどんな存在なの?
SHOU RANJUは本当のお兄ちゃんみたいで、相談しやすい。RIONはお兄ちゃんだけど、オフでは同級生みたいに感じる。YU-DAIはペット。忘れ物が多くて抜けていたりするから(笑)。年上のように思うときもあるし、年下に感じるときもある。KOOくんはママみたいで、毎日一緒にいます。
KOO 関西出身が俺とSHOUちゃんだけで、一緒に上京してきたので、SHOUちゃんは本当の弟みたいな存在なんですよね。僕が守ってあげたいです。
RION 最後に、僕は畠山理温です。お芝居をしたり、テレビ神奈川の「猫のひたいほどワイド」という番組でレギュラーリポーターを務めていて、神奈川の魅力を伝えています。趣味は自然を見に行くことと旅行で、特技は口笛とギターです。
KOO RIONは盛り上げ隊長であり、切り込み隊長。頼り甲斐があって、いつも先頭を走ってくれる存在感があります。ラジオ番組でもMCを務めることが多くて、全員に均等に話を振ってくれたり、話しやすい空気を作ってくれます。
YU-DAI 最近、RIONってめちゃくちゃ素直でピュアだなと気付いた。素直で健気だから、SHOUちゃんのように年下のメンバーとも同じ目線で盛り上がれるんだろうなと思う。
GRIPHAGEは全員で一緒にお風呂に入れる
──長年一緒に過ごしてきた5人の強い絆を感じますが、お互いは自分にとってどんな存在ですか?
KOO 東京に来てから、家族よりも長い時間を一緒に過ごしているんですよね。家族以上の存在を表現する言葉があったら、それが一番近いと思います。
RION 本当にそう。地元の友達とも違うし……。自分にとっては、外部の仕事で感じたことを話せる場所。年齢は違うけど、同期であり、友達であり、家族であり、全部のいいとこ取りをしているような存在です。
KOO 確かに、メンバーにはなんでも話しちゃう。あと、芸能関係の友達と遊びに行ったときに聞いた話を「あのグループは、こういうときにこうしてるらしいよ」って共有することもある。グループの中にいれば、いろんな考え方を持つメンバーが、自分の考えを磨いてくれるという安心感があります。
YU-DAI 外でどれだけアウェイな環境を経験しても、この5人がいると思うと、自然と安心できます。
──では、この5人でメジャーデビューできると決まったときは、とても感慨深かったでしょうね。
RANJU シンプルに自分の思いを表現するなら、「この形を保ち続けることができてうれしい」というひと言につきます。5人でまとまって活動できていることが、とにかく感慨深いです。
RION 本当に同じ思いです。ファンの皆さんにやっと発表できることがうれしくて。僕たちをずっと待ってくれていた人には不安にさせたこともあったけど、きちんと発表して安心させることができたと思うし、あとは僕らの実力をしっかりと証明していきたいです。
──GRIPHAGEは、メンバー全員が俳優としての顔も持っていることが大きな特徴だと思います。それはグループの個性やパフォーマンスにどんなふうに表れていますか?
RANJU 僕はグループ結成前、俳優の仕事を1人で続けていくことにめちゃくちゃ不安を感じていたんです。でもこの4人の存在があることで、すごく力をもらえて。みんながいることで、自分をもっと大きな存在として認識できるような感覚があります。
YU-DAI 役者活動で得た経験をグループに生かして、グループ活動で得た経験を役者活動に還元できる。両方があることで、どんどん成長できている気がします。
RION 僕はグループ活動をすることで、表現力が磨かれたと思う。最初はカラオケみたいだった歌が、感情のこもった歌に変化したと実感できた瞬間は「お芝居をやっていてよかった」と感じますね。僕は外の仕事も、何かしらグループに還元したいというモチベーションでやっている部分があります。
RANJU 一番変化を実感するのは、コミュニケーション力。もともとコミュニケーションを取るのが得意なほうではないけど、メンバーと話して「RIONはこういうときにこういうテンション感で話すんだ」と学んだことを、ほかの現場で実践してみたりします。グループの中で学ぶことがたくさんありますね。
RION そうなんだ! それは面白いね。
SHOU 僕は歌への意識が変わったと思います。ダンスはわりとすぐに踊り方を研究して踊れるけど、個人的には歌はまだまだ奥が深いと感じていて。そんなときも4人に教えてもらえる部分がたくさんあります。
──GRIPHAGEにしかない魅力、強みだと感じている部分は?
RION 仲のよさです! 全員で一緒にお風呂に入れるグループはなかなかいないんじゃないかな。
KOO いない!(笑) 本当に、よくも悪くも仲がよすぎて。
YU-DAI ケンカができないんだよね。
SHOU あとは、僕たちの楽曲は曲ごとにジャンルが全然違うので……。
RION おっ、いいね! 最年少、しっかり説明して!
SHOU デビューシングルに収録されている3曲も、クールで大人っぽかったり、かわいかったり。色に例えたらレインボーのような、カラフルなところが魅力だと思います。
KOO (拍手を送りながら)最高の表現! いやあ、最年少、大きくなったね……。僕も同じ思いで、それぞれがいろんな道を歩んできたからこそ、メンバーが集結したときにいろんな輝きが生まれると思っています。多種多様な姿を見せられるところがGRIPHAGEの強みです。
“GRIPHAGEのメンバー”になりきった
──デビューシングルの収録曲を聴かせていただいて、3曲の方向性がまったく違うことに驚きました。ラテン調の表題曲「Vida mia」は色気のある大人っぽいナンバーですが、初めて聴いたときはどんなふうに感じましたか?
YU-DAI めちゃくちゃカッコいいと思いました。僕たちは最年長が21歳で、決してまだ老いていないグループなので……。
KOO 老いてない?(笑)
YU-DAI えーと……若くてフレッシュなので(笑)、色気が重要な「Vida mia」を表現するのに最初は苦労したんです。どうやったらこの雰囲気を出せるか、自分なりにたくさん考えましたね。
KOO YU-DAIは練習期間に別件の仕事が入っていて、みんなと一緒に擦り合わせができなかったんだよね。でも自分から「KOOくん、ダンス見てくれる?」と言ってくれて、スタジオで一緒に研究しました。
RANJU 最初は上手に表現できるか不安だったけど、背伸びしているなりにカッコいい部分もあれば、逆に僕らのかわいさも出ている部分もあると思うので、そこに注目して聴いてほしいです。
RION 歌詞には日本語でも英語でもなくスペイン語が使われていて、その響きに「うわっ、何これ」と一気に引き込まれました。ミュージックビデオにも僕たちの魅力が詰まっていると思うので、注目してほしいです。
──セリフと表情で決めるパートにも、皆さんの演技力が生きていると感じました。
KOO 「踊りませんか?」というRANJUのパートですね。
RANJU あそこは、誰か1人に向けて言っているようなニュアンスを意識しました。お姫様に対して、王子様が迎えに来るようなイメージです。
RION 聞いてみたかったんだけど、あのパートは蒼井嵐樹としてやってるの? それとも芝居みたいに、誰かを自分に降ろして演じているの?
RANJU 誰かを降ろしているわけではないけど、蒼井嵐樹ともまた違う人格みたいな感じかな。素の僕ではなく、アーティストとしてのRANJUを降ろしているような。
RION ああ、その感覚はちょっとわかるかも。“GRIPHAGEのメンバー”になりきってパフォーマンスしている部分はあるよね。
RANJU 特にこの「Vida mia」は、ほかの曲よりそういう部分が色濃く出ていると思う。
SHOU 僕はそのセリフが終わったあとに、曲の雰囲気がガラッと変わるところが一番好き。展開がどんどん変わるので、聴いていて飽きない曲だと思います。
RION 1つの物語を見ているような感覚だよね。
──YU-DAIさんが手にキスをしてリップ音を響かせるパートも印象的でした。
RANJU レコーディングの様子を見てたんですけど、YU-DAIが何度も録り直していて……。
YU-DAI ちょっと、それあんまりカッコよくないから言わないで!(笑)
RANJU いやいや、それだけこだわりを感じたんだよ。
YU-DAI 音程が合っているか心配で、たくさん試しました。
KOO メンバー本人のリップ音を収録してる曲ってなかなかないよね。この曲の個性を担ってくれているパートだと思います。
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こいつ……全然デモと違うぞ!


