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[ALEXANDROS]、3万5000人動員「VIP PARTY」でさらなる飛躍を誓う

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川上洋平(Vo, G)(撮影:岸田哲平)

川上洋平(Vo, G)(撮影:岸田哲平)

[ALEXANDROS]が昨日8月16日に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて、ワンマンライブ「VIP PARTY 2018」を開催した。

「VIP PARTY」は[ALEXANDROS]がアルバムリリース直後など、バンドの節目のタイミングで行ってきた“ファン感謝祭”的なスペシャルライブ。2012年に「Premium V.I.P. Party」として東京・渋谷CLUB QUATTROと大阪・Music Club JANUSにてスタートし、その後は毎年規模を拡大しながら全国各地で行われてきた。過去最大規模の会場であるZOZOマリンスタジアムでの「VIP PARTY」は3万5000人を動員。インディーズ時代に発表してきた楽曲から最新曲、ファンからのリクエスト曲など、ベストセレクションな28曲が披露された。

ストリングスチーム“村田一族”、[ALEXANDROS]のライブには欠かせないサポートメンバーROSE(Key)に続いてステージに登場した庄村聡泰(Dr)がマーチングふうのドラムを鳴らす中、磯部寛之(B, Cho)、白井眞輝(G)もバンドに合流。彼らが荘厳な雰囲気の演奏を繰り広げていると、ホームベース側から観客エリアの間を縫うようにして川上洋平(Vo, G)がステージへと到着した。川上が「行くぞ! ZOZOマリン!」とオーディエンスに呼びかけ、バンドは「ワタリドリ」をプレイ。観客たちは躍動感のあるリズムに乗ってジャンプしてスタジアムを揺らし、盛大なシンガロングで[ALEXANDROS]を出迎えた。

「ワタリドリ」の終わりに大量のスモークが焚かれメンバーが一度ステージから姿を消すと、これまで[ALEXANDROS]が発表してきた作品にまつわるモチーフを取り入れたオープニング映像が上映される。スクリーンに「VIP PARTY 2018 R U READY?」の文字が浮かんだところでメンバーが再登場し、彼らは1stアルバム「Where's My Potato?」の収録曲「For Freedom」で演奏を再開。アグレッシブなパフォーマンスにフロアが沸く中、磯部が「行くぞ! マリンスタジアム!」と吠えると、さらにスタジアムの熱気が高まる。1stシングルの表題曲「city」で盛り上がりに拍車をかけた[ALEXANDROS]は、川上の「ZOZOマリンもっと行けるか!?」という声を合図にトリッキーな「Cat 2」を披露。川上が2番の歌詞の一部を「白井が反応しない」に変えて歌うと、巨大なビジョンには白井の笑顔が大写しになった。そんな白井はフライングVで怒涛の速弾きをしたかと思えば、「お元気ですか!?」と唐突に口を開き観客にメロイックサインを掲げさせるなど、フリーダムなパフォーマンスを繰り広げていた。

磯部がオーディエンスを煽りまくり、会場の士気が上がったところでバンドは「Waitress, Waitress!」を披露。情熱的なサウンドと川上の突き抜けるようなファルセットがZOZOマリンスタジアムに響き渡る。観客の熱狂を鎮めるかのように始まったのは初期ナンバーで、[Champagne]時代から大切に歌い続けてきたバラード「spy」。この曲ではストリングスを取り入れた優美でスケール感のあるバンドサウンドに乗せて、川上と磯部の美しいハーモニーが日の暮れた空に溶けていった。[ALEXANDROS]は続く「Forever Young」で爽快感のあるサウンドを鳴らし、川上がそのアウトロに乗せて「Starrrrrrr」のコーラスパートを歌うと、そのまま「Starrrrrrr」へと突入。[ALEXANDROS]の数ある代表曲の中でも人気の高いこの楽曲では観客たちが大合唱していた。

2014年3月の東京・日本武道館公演にて[Champagne]から現在のバンド名へ改名を発表したシーンがビジョンで流れたあと[ALEXANDROS]は「Droshky!」を披露。この楽曲は日本武道館で改名した直後に新曲として演奏したナンバーで、川上が「初めまして、[ALEXANDROS]です!」と日本武道館で放ったセリフをまねたり、ライブ映像と現在のメンバーの姿がシンクロしたりと、当時の光景と重なる演出で観客を沸かせた。バンドは小雨が降り始める中「Run Away」「Girl A」といったライブアンセムを畳み掛けたあと、スケール感満点の「ムーンソング」でシンガロングを巻き起こした。

12曲ほぼぶっ通しで届けた[ALEXANDROS]は花道の先に作られたサブステージに移動。雨が降った場合にはサブステージでのパフォーマンスは中止する予定だったそうだが、[ALEXANDROS]はファンの期待に応えてライブを決行した。川上は「このステージで『みんなのおかげで晴れました』って言おうと思っていたんですけど……雨が降ってきました。でもそれもうちららしいかなと思っています」と笑い、5万通を超える楽曲リクエストの中から選ばれた上位曲を演奏することを告げる。準備の最中には磯部が「(スタジアムは)やっぱり気持ちいいですね。景色もいいし。もっとでかいところで早くやりたいですね。東京ドームとかいろいろありますけど、1個ずつ……でかいところでやりたくなる気持ちが大事ですから。今日は本当に楽しいです。みんな来てくれてありがとう」と満員のZOZOマリンスタジアムを見渡すひと幕もあった。彼らはリクエスト数10位だったという「Oblivion」を皮切りにカウントダウン方式で、楽曲をダイジェスト版で次々と届けていく。3位だった「Starrrrrrr」はすでに披露したためここではやらない予定だったと言うが、残念がるファンの声に応えて急遽サビ部分を演奏。メンバー曰く意外な順位だったというリクエスト数1位の「Leaving Grapefruits」は降りしきる雨の中フルバージョンでパフォーマンスされた。

その後[ALEXANDROS]は鋭意制作中のニューアルバム(タイトル未定)に収録されるナンバーを披露すると宣言し、新曲「LAST MINUTE」をプレイ。続く「明日、また」では銀テープが発射され、夜空にキラキラと輝いた。さらに[ALEXANDROS]は磯部がボンゴを叩く「I Don't Believe In You」を熱演。本編ラストを飾った、映画「BLEACH」の主題歌「Mosquito Bite」ではシンガロングに包まれながらメンバー全員がダイナミックなプレイを繰り広げ、川上と白井は向き合ってギターをかき鳴らしたあと互いの拳をぶつけ合った。最後に川上は「愛してるぜ! 幕張!」と絶叫。4人は深々とお辞儀をしてステージを下りた。

観客がスマートフォンのバックライトを点灯させながらアンコールを求めると、[ALEXANDROS]メンバーは「すごい!」と驚きながら登場。川上が照明を消すようにスタッフにお願いすると、スタジアムいっぱいに白い光が広がった。その光景に感激した様子の川上は照明を点けずにライブを続けると宣言。3万5000人のスマートフォンが放つ光の中で[ALEXANDROS]が「ハナウタ」を演奏すると雨上がりの涼しい風が吹き抜けた。「最高!」と弾けんばかりの笑顔を見せた川上はギターを置いて「Adventure」を歌い始める。この日一番の大合唱を巻き起こし、自身も力強い歌声を重ねた。観客がコーラスパートを歌い余韻に浸る中、庄村が唐突にシンバルを打ち鳴らし、バンドはラストナンバー「Kick&Spin」を披露。ステージではド派手な炎が吹き上がり、メンバーの演奏にも熱が入っていく。ラストまで全身全霊のパフォーマンスを届けた4人は充実した表情でサブステージへ。ライブの成功を祝し、シャンパンで乾杯をした。本来であればここで花火が上がる予定だったそうだが、強風のため打ち上げができなくなってしまったため、川上は客席を使ったウェーブを5周することを提案。観客がスマートフォンのバックライトを点灯させながら5回ウェーブを行うと、川上は「ありがとうございました。[ALEXANDROS]でした。また必ずお会いしましょう!」とうれしそうに笑った。サブステージからメインステージに戻ったあと、川上は「愛してるぜ、幕張!」と再び叫び、メンバーと共に舞台袖へと消えていった。

なおこの日[ALEXANDROS]はニューアルバム(タイトル未定)のリリースが11月に決定したことと、アリーナツアーの開催を発表。公式ファンクラブ「[ALEXANDROS]CREW」では8月27日まで、ツアーチケットの第1次先行予約を受け付けている。

[ALEXANDROS]「VIP PARTY 2018」2018年8月16日 セットリスト

01. ワタリドリ
02. For Freedom
03. city
04. Cat 2
05. Waitress, Waitress!
06. spy
07. Forever Young
08. Starrrrrrr
09. Droshky!
10. Run Away
11. Girl A
12. ムーンソング
13. Oblivion
14. This Is Teenage
15. Wanna Get Out
16. Famous Day
17. Kill Me If You Can
18. Waterdrop
19. Thunder
20. Travel
21. Leaving Grapefruits
22. LAST MINUTE
23. 明日、また
24. I Don't Believe In You
25. Mosquito Bite
<アンコール>
26. ハナウタ
27. Adventure
28. Kick&Spin

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