フジファブリック&ユニコーン、念願の初対バンで「WAO!」「虹」コラボ

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フジファブリックの対バンツアー「フジフレンドパーク」の東京公演が、7月13日と14日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて行われた。この記事では14日のツアーファイナル公演の模様を中心にレポートする。

「フジフレンドパーク」7月14日公演のアンコールの様子。

「フジフレンドパーク」7月14日公演のアンコールの様子。

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5年目の開催を迎えた今回の「フジフレンドパーク」は、6月22日の東京・LIQUIDROOM公演からスタート。全国3都市にてGLIM SPANKY、スガシカオ、東京スカパラダイスオーケストラといったゲストを迎えて行われてきた。

「フジフレンドパーク」7月13日公演のアンコールの様子。

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13日公演のゲストとして出演したのは竹原ピストル。昨年3月の弾き語りイベント「TOKYO GUITAR JAMBOREE」にて山内総一郎(Vo, G)が竹原と共演した際、竹原のファンだった山内が話しかけたことがきっかけで竹原の作品に参加するなど親交を深め、今回の出演に至った。竹原は「大切な大切なツアーの仲間に入れてくれたフジファブリックの皆さんに感謝を込めて歌います」と語り、「よー、そこの若いの」や「Forever Young」「僕は限りない ~One for the show~」といった楽曲を圧巻のパフォーマンスで披露していった。フジファブリックのステージを挟み、アンコールでは山内がアレンジとプロデュース、ギター演奏を手がけた竹原の楽曲「オーバー・ザ・オーバー」を2組のコラボレーションでパフォーマンス。竹原が「総ちゃん」、山内が「ピーちゃん」とお互いを呼びあうフレンドリーなエンディングで、Zepp DiverCity TOKYO公演の1日目は幕を閉じた。

ユニコーン

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ツアーファイナルの14日公演のゲストはフジファブリックとは縁の深いユニコーン。1組目としてステージに現れたユニコーンは「Feel So Moon」の力強いサウンドでライブの幕を開けた。奥田民生、手島いさむの骨太なギターの音色がフロアを圧倒したあとは「スターな男」で場内の熱気を急上昇させる。奥田はステージ後方のバックドロップを指し「今日は……これに呼んでいただきありがとうございます!(笑)」と挨拶して観客を笑わせ「今年はフジのイベントとフジロック(「FUJI ROCK FESTIVAL」)に出るんですけど、(リハーサルで)曲順とか話してるときに訳がわからなくなったときがあって(笑)」とぼやき、さらなる笑いを誘った。

その後5人は「裸の太陽」「おかしな2人」「ペケペケ」と初期のナンバーを連発。そして重厚なミディアムチューン「デジタルスープ」で場内の空気を一変させた。ABEDONがメインボーカルを務める「TEPPAN KING」のイントロで、ビーチサンダルでステージ前方にゆうゆうと進み出た彼に奥田が「靴にやる気が感じられないぞ!(笑)」と突っ込んだ瞬間、ABEDONが台につまづいて転倒するというハプニングが発生。どよめきと爆笑がフロアに響く中、奥田は「明日から普通の靴になるな(笑)」と苦笑いしていた。

そんなハプニングを乗り越え、フライングVを提げたABEDONが堂々と歌声を響かせた「TEPPAN KING」が終わると、終盤では「Boys & Girls」「大迷惑」「OH! MY RADIO」を演奏。最後までパワフルなパフォーマンスを展開し、続くフジファブリックへバトンを渡した。

フジファブリック

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フジファブリックのライブは、山内と金澤ダイスケ(Key)がツインギターを奏でる「SUPER!!」でスタート。「電光石火」で山内の伸びやかなボーカルを聞かせたあとは、加藤慎一(B)とサポートメンバーのBOBO(Dr)が高速のビートを刻む「B.O.I.P」へ。さらに心地よいスカのリズムでフロアを揺らした「夜の中へ」と、一気に駆け抜けていった。

MCでは金澤が「先ほど阿部さんがこのへんで滑ってらして……(笑)。先輩が滑ったからには後輩が滑るわけにはいかない! しゃべりでも滑るわけにはいかないです」と気を引き締める。加藤は中学生のときに初めてユニコーンの楽曲を聴いたと振り返り「それから何十年、ついにユニコーンがこのイベントに出てくれるという。こんなにうれしいことはないです」と笑顔を見せた。山内はフジファブリックにとって大きな存在だというユニコーンについて「志村(正彦)くんにバンドに誘われたとき『(ユニコーンのように)それぞれの個性を生かしたバンドになりたい』と言われて。ユニコーンの影響がなければ今の自分たちはないです。今日は志村くんの夢でもあったし、フジファブリックの念願が叶っています」と語り、念願の初対バンを喜んだ。

「思い描いていた姿とはちょっと違うところもあるけど、絶対的に前を向いて進んでいきたい」という山内の言葉に続いて披露されたのは「LIFE」。その後はユニコーンの「与える男」のカバー、そして「TEENAGER」を演奏していく。「TEENAGER」のエンディングでは山内が「志村正彦!」と叫び、志村へ捧げるかのように披露した3曲を締めくくった。

フジファブリック

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「Surfer King」のあと、山内は「最後に新曲を聴いてもらいたくて」とファンに語りかけた。「会えない人、思い出の中だけの人に今の自分を伝えるような曲です。僕らに故郷というものを与えてくれた東京で、この曲を歌いたいです」と曲に込めた思いを丁寧に明かした山内だが、直後に「聴いてください、『東京』……あっ、じゃなかった!」とまさかの曲名間違いをしでかし、金澤から「おいちょっと待て!(笑)」と突っ込まれる。場内に爆笑が響く中、金澤から「これは志村のイタズラだな」と言われた山内は「だとしたらやりすぎだぞ!(笑)」と言い返していた。そんなやり取りが落ち着くと、彼らは改めて新曲「手紙」を披露。思いを込めた丁寧な演奏とボーカルで、オーディエンスを感動に導いた。

アンコールで先にステージに登場したフジファブリックに招かれ、ユニコーンの5人もステージへ。ABEDONはEBIと川西幸一に両肩を支えられながら登場し、フジファブリックの面々やファンを笑わせた。9人全員がステージにそろって演奏されたのはユニコーンの「WAO!」と、フジファブリックの「虹」。メンバーはそれぞれ笑顔を交わし、貴重なセッションを心から楽しんでいる様子をうかがわせた。

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フジファブリック「フジフレンドパーク」 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

2018年7月13日

竹原ピストル
01. オールドルーキー
02. LIVE IN 和歌山
03. よー、そこの若いの
04. ゴミ箱から、ブルース
05. RAIN
06. みんな~、やってるか!
07. Forever Young
08. ぼくは限りない ~One for the show~
09. Amazing Grace
10. STAY FREE!!
11. 復興の花
12. ドサ回り数え歌

フジファブリック
01. STAR
02. 電光石火
03. バタアシParty Night
04. 夜の中へ
05. LIFE
06. Forever Young
07. カンヌの休日
08. Surfer King
09. 手紙
<アンコール>
10. オーバー・ザ・オーバー
11. 若者のすべて
12. 虹

2018年7月14日

ユニコーン
01. Feel So Moon
02. スターな男
03. 裸の太陽
04. おかしな2人
05. ペケペケ
06. デジタルスープ
07. TEPPAN KING
08. Boys & Girls
09. 大迷惑
10. OH! MY RADIO

フジファブリック
01. SUPER!!
02. 電光石火
03. B.O.I.P
04. 夜の中へ
05. LIFE
06. 与える男
07. TEENAGER
08. Surfer King
09. 手紙
<アンコール>
10. WAO!
11. 虹

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