音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

ジャンルレス競演にセッションで熱狂「LUNATIC FEST.」2日目

2347

「LUNATIC FEST. 2018」2日目公演のセッションの様子。

「LUNATIC FEST. 2018」2日目公演のセッションの様子。

LUNA SEAによる音楽フェス「LUNATIC FEST. 2018」が、6月23、24日に千葉・幕張メッセ国際展示場1~5ホールで開催された。

「LUNATIC FEST.」は2015年にバンド結成25周年のファイナルイベントとして初めて行われたイベントで、今回が2回目の開催となった。この記事ではYOSHIKI大黒摩季BRAHMANらが出演した2日目の公演の模様をレポートする。

LUNACY~THE ORAL CIGARETTES~OLDCODEX

初日に続いてオープニングアクトには、LUNA SEAが結成当初のLUNACY名義で登場。大歓声に迎えられた彼らは「幕張、飛ばしていこうぜ!」とRYUICHI(Vo)が呼びかけ、「CHESS」でライブの幕を切った。さらに5人はCD音源化されていないレアナンバー「SUSPICIOUS」、そして「SEARCH FOR REASON」を間髪入れずにプレイ。集まったファンを喜ばせ、ステージを去って行った。

LUNACYに続いて現れたのは、本フェス初出演となるTHE ORAL CIGARETTES。山中拓也(Vo, G)は「ずっとこのフェスに出たかったんです!」と叫び、アッパーチューン「カンタンナコト」「CATCH ME」を連投した。MCでは山中が「小学校や中学校からずっとこの界隈の音楽を聴いて育ってきたんです」と涙ぐみ、思いの丈を述べる場面も。その後も彼らは「BLACK MEMORY」などを熱く届け、観客に強いインパクトを与えた。

OLDCODEXはエモーショナルなボーカルと熱いペイントパフォーマンスで観客の目を強く引きつけた。ライブ後半にはTa_2(Vo)が「俺たちがピンチのときに、手を差し伸べてくれた先輩がいました。いろんな背中を見せてもらって、俺らはここに立っています」と話し、INORAN(G)をステージに呼び込む。そしてINORANが作曲とプロデュースを手がけた楽曲「HEAVEN」を共に披露し、ペイントボードには「Thank you INORAN」の文字が描かれた。

lynch.~MUCC~大黒摩季

lynch.はLUNA SEAのナンバー「SLAVE」を艶やかにカバー。「LUNA SEAでロックに目覚めた者として、このステージに立てたことをうれしく思います! でも、ただ思い出を作りにきたわけじゃない。ここにいる全員の心を奪いにきました!」と葉月(Vo)は力強く語り、明徳(B)とゲスト参加したJ(B)のダブルベースによる「TRIGGER」で迫力のあるパフォーマンスを見せた。

MUCCは7月25日にリリースするニューシングル「時限爆弾」の収録曲「TIMER」でライブを始める。「ハイデ」でスケール感のある美しいメロディを響かせるも、逹瑯(Vo)の「こんな多幸感に満たされた空気で終わるわけねえだろ! 幕張、その首全部よこせ!」という言葉で場内の空気は一転。彼らは「蘭鋳」で重厚なサウンドを轟かせ、オーディエンスを熱狂させた。

大黒摩季は真矢(Dr)を含むバックバンドを従え、「熱くなれ」でライブの口火を切ると、「チョット」「あなただけ見つめてる」などのヒットナンバーを連発。大黒はLUNA SEAの最新アルバム「LUV」にコーラスで参加した際のエピソードなどを話して会場に笑いを起こしつつ、「夏が来る」「Anything Goes!」といった楽曲で観客をヒートアップさせると、最後は「ら・ら・ら」の大合唱で一体感を高めた。

AA=~BRAHMAN~LOUDNESS

登場するなり凶悪なノイズで観客を圧倒したAA=は「ちょっとばかしやかましいですが、俺らと一緒に楽しんでいってください」と挨拶し、「2010 DIGItoTALism」「GREED...」といった攻撃的な楽曲で観客を熱狂させる。「Such a beautiful plastic world!!!」で「俺たちだけでもしっかりつながっていようぜ」と語りかけた彼らは、「The Klock」で観客を聴き入らせると、最後はJと共に「FREEDOM」を演奏してフロアを狂乱の渦へと巻き込んだ。

BRAHMANはSUGIZOとのコラボによる「初期衝動」でライブを開始。続けて「SEE OFF」など強力なナンバーを畳みかけるように披露すると、フロアにはモッシュとクラウドサーフが絶え間なく起こった。ライブ後半に観客の中へ飛び込んだTOSHI-LOW(Vo)は、彼に飛びかかるサーファーを払いのけながらオーディエンスの上に仁王立ち。再び登場したSUGIZOがバイオリンを奏でる中、「満月の夕」をエモーショナルに歌い上げたTOSHI-LOWはステージに戻ると「真善美」でライブの幕を閉じた。

LOUDNESSは最新アルバム「RISE TO GLORY -8118-」収録の「Soul on Fire」でライブを始めると、卓越した演奏力と爆音で観客の心を一気につかむ。代表曲「CRAZY NIGHT」で往年のファンを喜ばせた彼らはその後も「IN THE MIRROR」「CRAZY DOCTOR」といった名曲を演奏し、磨き上げられたテクニックを炸裂させた。勢いを落とすことなく6曲を続けて演奏した彼らは最後に「S.D.I.」を熱演。貫禄のパフォーマンスで出番を終えた。

YOSHIKI

イベントの終盤、YOSHIKI(X JAPAN)はクリスタルピアノの前に座り、ストリングスカルテットと共にベートーベンの「MOONLIGHT SONATA」を披露。スクリーンにHIDE(G / X JAPAN)がYOSHIKIとの出会いや思い出を語る映像が投影されたあとhideの「HURRY GO ROUND」を演奏し始める。ここではhideのボーカルトラックが使用され、会場には堰を切ったようにすすり泣く声であふれた。その後、このイベントにX JAPANとして出演する予定だったことを明かしつつも、LUNA SEAのためにソロ出演を決めたと話したYOSHIKI。「Say Anything」ではステージにバイオリンを持ったSUGIZOと、初日公演に出演したGLAYのTERU(Vo)が登場し、コラボセッションを展開した。アシュリー・ナイトを迎えての「Miracle」のあとにはRYUICHIが登場し、「紅」を歌唱。MCではTERU、SUGIZO、MUCCのミヤ(G)と逹瑯を呼び込んでトークを繰り広げ、途中でYOSHIKIが「お腹空いた」と言うと、ラーメン店「天雷軒」の岡持ちを持った真矢がやって来るなどにぎやかな場面もあった。YOSHIKIはMCに参加した面々と「X」のアコースティックバージョンを届けたあと、再びストリングスカルテットとのインスト編成でTAIJI(B)とhideに向けて「Without you」を捧げ、続けて「ART OF LIFE」を演奏した。ラストナンバー「ENDLESS RAIN」ではYOSHIKIの伴奏に合わせて観客が合唱し、トリのLUNA SEAへバトンを渡した。

LUNA SEA

LUNA SEAはカラフルなレーザーが多数飛び交う中、「LOVELESS」でドラマチックにライブの幕を開けた。続けてキラーチューン「ROSIER」を投下。RYUICHIは2日間の出演者に拍手を送り、「馴れ合いじゃなく、本気でやってくれて、いいフェスじゃん。気持ちがキュンとするというか。やっぱりフェスっていいね」と語った。

また「Providence」の演奏後には突然、X JAPAN「Forever Love」を奏でるピアノの音が。するとステージの下からクリスタルピアノごとリフトで上がってきたYOSHIKIが姿を見せ、笑顔を見せてから「I for You」の伴奏を奏で、RYUICHIが歌い始める。2番からはバンド演奏も入り、SUGIZOのギターソロパートがYOSHIKIによるピアノソロになるなど、この日限りの特別なアレンジで届けられた。胸が熱くなったと興奮した思いを吐露したRYUICHIの言葉のあと、YOSHIKIは「X JAPANは僕の人生だけど、LUNA SEAも人生の一部です」とコメント。感動した表情を浮かべるLUNA SEAメンバーの中で、SUGIZOは「TAKURO(GLAY)の真似していい? 抱き締めていいですか?」と、2015年のGLAYの東京ドーム公演でYOSHIKIがサプライズ登場した際のTAKUROの言葉を借りつつ、YOSHIKIと抱擁を交わした。ここでは続けて真矢、INORAN、J、RYUICHIもYOSHIKIと順番にハグをした。

ライブ後半、LUNA SEAはシンガロングで一体感が高まった「BLACK AND BLUE」や、「PRECIOUS...」「TONIGHT」をプレイし、RYUICHIの「まだまだお前らやり足りないだろう! お前ら全員でかかってこーい!」とおなじみの煽りを入れてからラストに「WISH」を投下。銀テープが発射され、きらびやかな照明の中で彼らはエモーショナルなパフォーマンスで観客を魅了した。

アンコールでは、メンバー紹介のあとに続々と出演者や、遊びに来ていたというSIAM SHADEの栄喜(Vo)、初日公演に出演したDIR EN GREYの薫(G)、Shinya(Dr)らがステージに上がり、「STORM」をセッション。RYUICHIとオーラルの山中が顔を寄せ合い、1本のマイクで熱唱したほか、lynch.の葉月や、大黒摩季、TERU、栄喜らも代わる代わる歌声を響かせた。初日とは異なるメンツでの1夜限りのセッションで大いに沸いた観客に向け、RYUICHIが最後に「幕張、愛してるよバイバイ!」と叫び、「LUNATIC FEST.2018」は大団円を迎えた。

※記事初出時、RYUICHIの発言に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

「LUNATIC FEST.2018」2018年6月24日 幕張メッセ国際展示場1~5ホール セットリスト

MOTHER STAGE

THE ORAL CIGARETTES
01. カンタンナコト
02. CATCH ME
03. トナリアウ
04. 容姿端麗な嘘
05. 狂乱 Hey Kids!!
06. BLACK MEMORY

lynch.
01. EVOKE
02. SLAVE(※LUNA SEAカバー)
03. TRIGGER feat. J
04. GALLOWS
05. pulse_
06. CREATURE

大黒摩季
01. 熱くなれ
02. チョット
03. あなただけ見つめてる
04. 永遠の夢に向かって
05. Because...You
06. 夏が来る
07. いちばん近くにいてね
08. Anything Goes!
09. ら・ら・ら

BRAHMAN
01. 初期衝動
02. 賽の河原
03. SEE OFF
04. BEYOND THE MOUNTAIN
05. AFTER-SENSATION
06. 雷同
07. ANSWER FOR…
08. 警醒
09. 鼎の問
10. 満月の夕
11. 真善美

YOSHIKI
01. MOONLIGHT SONATA
~YOSHIKI / HIDE talk video~
02. HURRY GO ROUND
03. Say Anything
04. Miracle
05. 紅
06. X
07. Without You
08. ART OF LIFE
09. ENDLESS RAIN

LUNA SEA
01. LOVELESS
02. ROSIER
03. Dejavu
04. 誓い文
05. Sweetest Coma Again
06. IN SILENCE
07. Providence
08. I for You
09. BLACK AND BLUE
10. PRECIOUS...
11. TONIGHT
12. WISH
<アンコール>
13. STORM(Session)

MOON STAGE

LUNACY
01. CHESS
02. SUSPICIOUS
03. SEARCH FOR REASON

OLDCODEX
01. Feed A
02. Dried Up Youthful Fame
03. Deal with
04. Eyes in chase
05. HEAVEN
06. Growth Arrow

MUCC
01. TIMER
02. G.G.
03. KILLER
04. ハイデ
05. 蘭鋳
06. 生と死と君

AA=
01. 無題
02. 2010 DIGItoTALism
03. posi-JUMPER
04. GREED...
05. Such a beautiful plastic world!!!
06. The Klock
07. FREEDOM

LOUDNESS
01. Soul on Fire
02. I'm Still Alive
03. CRAZY NIGHT
04. BLACK WIDOW
05. IN THE MIRROR
06. CRAZY DOCTOR
07. S.D.I.

写真提供:LUNATIC FEST. 2018

音楽ナタリーをフォロー