miwaがギター1本持ち47都道府県巡る「acoguissimo」地元神奈川で完結

miwaが本日6月10日に神奈川・横浜アリーナでアコースティックライブ「miwa live at 横浜アリーナ "acoguissimo 47都道府県～完～"」を開催した。

「acoguissimo」はmiwaがギター1本で47都道府県を回ることを目標に、2011年にスタートさせたツアーシリーズ。彼女は約8年をかけて各地でライブを行い、地元である神奈川公演をもってシリーズの1週目を完結させた。

暗闇の中静かにステージに登場し、miwaが歌い始めたのはデビュー曲「don't cry anymore」。アコースティックギターをかき鳴らし、真っすぐに前を見据えながら歌う彼女の姿にオーディエンスの目は釘付けとなった。「ついにファイナルだよー！」と告げ、彼女は次のナンバー「君に出会えたから」の演奏をスタート。ギターが刻む軽やかなリズムに合わせて、観客は笑顔でタオルを振った。その後miwaは5月にリリースした最新シングルの表題曲「アップデート」でみずみずしいギターサウンドを響かせ、「自分の出身地で完走できるのをうれしく思っています。アコギ1本でやることで、こんなメロディなんだな、こんな歌詞なんだなと再発見してもらえたらいいな」と述べた。

「acoguissimo」恒例の“miwaに言いたい聞きたいコーナー”で観客から募ったメッセージを楽しそうに読み上げたmiwaは、アットホームな空気の中「46都道府県、すべての公演で歌ってきた楽曲です」と初期ナンバー「441」を演奏し「私にとってまた特別な曲になりました」と感慨深げに語った。miwaは幼い頃から歌が好きだったことや初めてライブハウスに立った頃のことを振り返り、「8年かかって、こうして47都道府県を回るという夢が叶ってうれしいです、小さなライブハウスからスタートしましたが、今では横浜アリーナという大きなステージに立たせていただき、こんなにたくさんお客さんが集まってくださって感謝しています」と客席に向かって頭を下げる。そしてありったけの思いを込めるように「super heroine」などをエモーショナルに歌い上げたあと、彼女は客席から選ばれた9歳の女の子と共に「夜空。」を温かなハンドクラップに包まれながら届けた。

続いて設けられたのは、観客からの楽曲リクエストコーナー。miwaはリクエストが一番多かったナンバー「Wake Up, Break Out!」を「1回目の『acoguissimo』で最初に歌った思い入れのあるナンバーです」と語り、生き生きと披露した。「『acoguissimo』のために買った、新しいギターで弾きたいと思います」とmiwaがMartinのギターを手に取り、センチメンタルなアルペジオを響かせたのは「泣恋」。そして彼女は穏やかな表情を浮かべながら、「Chasing hearts」をしっとりとしたアレンジで届けた。ここまで観客はmiwaの歌にじっくりと聴き入っていたが、続くナンバー「chAngE」で空気は一変。オーディエンスは勢いよくタオルを振り回し、熱いコールを飛ばした。「みんな最高！」と弾けるような笑顔を浮かべたあと、彼女は交錯する光に包まれながら「We are the light」を歌唱。歌い終えた彼女が涙で声を詰まらせながら「誰もが誰かの光だというメッセージを込めて、この曲を作りました。今日ここに来てくれている皆さんが、私にとっての光です」と思いを伝えると、客席から大きな拍手が沸き起こった。miwaが「私の歌がみんなを照らす光となれるように、最後に心を込めて歌います」と述べ、本編の最後に届けたのは「ヒカリへ」。力を込めてこの曲を歌い上げると、彼女は深くおじぎをしてステージからはけていった。

アンコールでmiwaはアリーナの外周に立ち、オーディエンスの傍で「春になったら」や「360°」といったナンバーを演奏。彼女は客席の隅々まで見渡し、ファンの歓声や拍手を直に浴びながら温かみのあるギターの音色を響かせた。外周を一周しステージに戻ったmiwaは「今回いろんな県を回りながら、『acoguissimo』の曲を作りました。私とアコギの物語を詰め込んだ曲です」と語り、新曲「アコースティックストーリー」を披露。彼女は柔らかなギターの音色に乗せて、丁寧にこの曲を歌い上げると「初めてすごくパーソナルな歌詞を書きました。弾き語りは私の原点なので、ずっと大切にしていきたい。これからも自分とアコギの物語を続けていきたいと思います」と思いを述べた。そしてmiwaはオーディエンスとラストナンバー「結 -ゆい-」を合唱。最後に一緒に各地を回ってきたアコギを高く掲げ、彼女は笑顔で「acoguissimo」の1週目を締めくくった。