「XYZ TOUR」最後の夜にluzとピコがキス

3月31日に東京・EX THEATER ROPPONGIにてライブツアー「XYZ TOUR 2018 -DJ Style-」の最終公演が実施された。昼夜2公演行われたこの日のライブのうち、この記事では夜公演の模様をレポートする。

出演者に先んじてステージに登場したDJ Kung-fu-jumperは「最初から最後までブチ上げていこうぜ！」とフロアに呼びかけ、オーディエンスを煽っていく。この日のトップバッターは「XYZ TOUR」のオーガナイザーであるluz。ハットを被り、フォーマルな衣装に身を包んだ彼はDECO*27のボカロ曲「ヒバナ」を歌い上げ、オーディエンスのテンションを一気に引き上げていく。曲が終わり、赤い照明に切り替わるとステージ上にun:cとSILVANAが登場。2人は「エイリアンエイリアン（DIVELA REMIX）」で息の合った振り付けを披露し、フロアを熱狂させた。Eveが登場すると会場内のペンライトは彼のイメージカラーである青一色に。彼は自身のオリジナル曲「お気に召すまま」と、ぬゆりの楽曲「命ばっかり」をカバーしてファンを魅了した。

ピコが「テオ」を熱唱した後には、あらきとnqrseが登場。2人は「ロキ」で息の合ったかけ合いを披露して会場内を盛り上げる。「ダンシング☆サムライ（Remix ver）」では“あらなる”の2人にピコも加わり、刀の小道具を使ったコミカルな動きでオーディエンスを楽しませていた。今回のツアーのレギュラーメンバーとして全公演に参加してきたun:cは「32公演分の愛をお伝えします」というひと言から「産声」を披露。また本ツアーで初めて「XYZ TOUR」に参加したSILVANAは「君が生きてなくてよかった」「フィクサー」の2曲を堂々と歌い上げた。MCでSILVANAは「この光景を見るために僕は生まれてきました」と語り、ステージを見守るオーディエンスに感謝の言葉を送った。

みーちゃんはハチのボカロ曲である「砂の惑星」「パンダヒーロー」の2曲をソロで歌唱したほか、luzとのコラボとして「ネコミミアーカイブ」を披露。歌いながら2人が顔を近づけると、会場内は割れんばかりの歓声に包まれた。un:cは「ナンセンス文学」を、同曲のオリジナルアーティストであるEveとデュエット。歌唱後、2人はお互いの歌を称え合うように笑顔でハイタッチを交わした。luzとnqrseによる「パラサイト」、あらきとピコによる「ゴーストルール」など、「XYZ TOUR」ならではのコラボが次々と披露され、会場内はすさまじい熱気に包まれていく。「一心不乱」でluzがコラボ相手のピコを引き寄せてキスをすると、フロアのテンションは最高潮に達した。本編の最後には出演者全員がステージに集結し「Secret Answer」を歌唱した。曲中、luzは「愛してるよ」とささやき、女性ファンの歓声をさらっていった。

アンコールではSNSで騒動となっていた事態について、luzが謝罪をするひと幕も。「誠意を行動で示したい」と口にしたluzは被っていた帽子を取り、坊主頭で深々とおじぎをした。一瞬の静寂のあと、フロアからはluzに向けて盛大な拍手が送られた。ステージに全員が揃い、それぞれがツアーの感想を口にしていく中、un:cは「愛の伝道師」と自己紹介してお立ち台の上に立ち、「ライブはセックスである」という持論を展開した。最後は改めて「XYZ TOUR」のオーガナイザーであるluzがマイクを取り「みんなに囲まれて、僕は本当に幸せだと思いました」と出演者やオーディエンスに感謝の気持ちを伝えた。さらに彼は「絶対もっとパワーアップして、またみんなに会いに来ます」と再会を約束。「至高の夜をお届けします」と宣言すると、この日最後のナンバー「CocktaiL」を出演メンバーと共に歌い上げた。計29曲が披露され、ライブがエンディングを迎えると、最後にluzはマイクを置いて「ありがとうございました」とファンに向けて改めて感謝の言葉を伝え、ステージをあとにした。