グッドモーニングアメリカ、感謝の気持ちを音楽に乗せたツアーファイナル

1

348

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 72 275
  • 1 シェア

グッドモーニングアメリカが3月25日に東京・TSUTAYA O-EASTにてライブツアー「502号室のシリウスツアー」の最終公演を行った。

グッドモーニングアメリカ「502号室のシリウスツアー」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(Photo by watanabe'kool'syo)

グッドモーニングアメリカ「502号室のシリウスツアー」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(Photo by watanabe'kool'syo)

大きなサイズで見る(全12件)

このツアーは彼らが最新アルバム「502号室のシリウス」を携えて昨年12月にスタートさせたもの。この日を含め、終盤の東名阪公演はワンマンライブとなった。

金廣真悟(Vo, G)(Photo by watanabe'kool'syo)

金廣真悟(Vo, G)(Photo by watanabe'kool'syo)[拡大]

渡邊幸一(G, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)

渡邊幸一(G, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)[拡大]

会場が暗転するとどこからともなくたなしん(B, Cho)の声が。着ぐるみをかぶったたなしんが客席内に現れ、「ありがとうという気持ちと、今からライブができる喜びを噛み締めております」とライブへの意気込みを口にしながらフロア内を練り歩く。彼がステージにたどり着くと、金廣真悟(Vo, G)、渡邊幸一(G, Cho)、ペギ(Dr, Cho)もステージに。金廣の「グッドモーニングアメリカ、502号室のシリウスツアーファイナル、始めます」という挨拶のあと、彼が弾き語りで「風と鳴いて融けてゆけ」を歌い始める。途中から渡邊、ペギ、たなしんの演奏が加わり、バンドは金廣の伸びやかな歌声と疾走感あふれるサウンドでさわやかにライブをスタートさせた。

たなしん(B, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)

たなしん(B, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)[拡大]

ペギ(Dr, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)

ペギ(Dr, Cho)(Photo by watanabe'kool'syo)[拡大]

間髪入れずに「キャッチアンドリリース」「アブラカタブラ」「ハブーブの後に」とアグレッシブなナンバーを続けて観客を惹き付ける彼ら。MCではライブ序盤にも関わらず渡邊がさっそく「最高だ! こんなことがあっていいのかー!」とシャウトし、ハイテンションっぷりをアピールしていた。バンドは「空ばかり見ていた」「拝啓、ツラツストラ」といったライブ定番曲のほか、「ダンスダンスダンス」「ディスポップサバイバー」「あなたの事だよ」といった「502号室のシリウス」収録曲でも盤石なアンサンブルを披露。ファンは掛け声やハンドクラップなどで反応し、場内は一体感に包まれた。

曲間にはメンバーが「終わりたくねえなあ」「1曲ずつ寂しくなっていく」とツアーが終わることを名残惜しむ。一方で、今回のツアーで恒例化したという“ペギさんのありがたいお話のコーナー”ではペギが下ネタ満載のトークを展開。上裸になったたなしんによるお決まりの「ファイヤー」コールも飛び出すなど、MCではメンバーの個性が光る。そんなメンバーを見て「バンドにキワモノが増えて、自分はあんまりしゃべらなくなった」と笑う金廣は、バンドが現体制となって今年で10周年を迎えることに言及。「バンドやり始めた当時は来月で35歳になるこの歳まで高校の同級生とバンドやるなんて思わなかったし、30歳過ぎてからメジャーデビューするとは思わなかった」と振り返り、「今日とか武道館(公演)とか含めてハッピーになれる瞬間があるから、これからもがんばっていこうと思えてます。この感謝の気持ちを、自分の好きな音楽に乗せて伝えられたらと思います」と真摯に語った。

「これくらいの季節の思い出の曲」との前置きから届けられたミディアムチューン「She's…」ではそれまでのアグレッシブな雰囲気から一転。渡邊、たなしん、ペギのコーラスと、切なげな金廣の歌声が広がり、場内はエモーショナルなムードで満たされた。さらに彼らはオーディエンスの合唱から始まった「未来へのスパイラル」、ペギによるパワフルなツービートに乗せた「言葉にならない」を続けたのち、最後にアルバムの1曲目「ハルカカナタ」を投下。雄大なサウンドで本編を締めくくった。

グッドモーニングアメリカ「502号室のシリウスツアー」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(Photo by watanabe'kool'syo)

グッドモーニングアメリカ「502号室のシリウスツアー」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(Photo by watanabe'kool'syo)[拡大]

アンコールで彼らはベストアルバム「the BEST HIT GMA」および前身バンドfor better, for worseのベストアルバム「COMPLETE BEST」を7月11日にリリースすることを発表。またメジャーデビュー記念日の5月8日に、グッドモーニングアメリカとして初めてワンマンライブを行った東京・UNITにてワンマンライブ「GMAオールスター感謝祭」を開催することもアナウンスし、ファンを喜ばせた。その後、「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」で再びファンを踊らせ、金廣がギターを置いてハンドマイクで「STAY WITH ME」を熱唱。さらにアンコールの声に応えてみたび登場すると、最後に「また会えるよね」をうれしそうにプレイし、すがすがしい表情で「502号室のシリウスツアー」の幕を下ろした。

なおバンドのモバイルファンサイト「グドモクルー」では、4月2日まで「GMAオールスター感謝祭」のチケットの先行予約を受付中。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全12件)

グッドモーニングアメリカ「502号室のシリウスツアー」
2018年3月25日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. 風と鳴いて融けてゆけ
02. キャッチアンドリリース
03. アブラカタブラ
04. ハブーブの後に
05. 空ばかり見ていた
06. ダンスダンスダンス
07. ディスポップサバイバー
08. The Sheeple
09. あなたの事だよ
10. そして今宵は語り合おう
11. 拝啓、ツラツストラ
12. 煙に巻かれたい
13. アカクモエテイル
14. コピペ
15. ミサイルをぶちかましてぇな
16. 心臓抉って
17. 花火
18. フライデイナイト
19. She's…
20. 未来へのスパイラル
21. 言葉にならない
22. ハルカカナタ
<アンコール>
23. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
24. STAY WITH ME
<ダブルアンコール>
25. また会えるよね

10th アニバーサリー ファンチョイス ベストアルバム リリース スペシャルライブ「GMAオールスター感謝祭」

2018年5月8日(火)東京都 UNIT

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート】グッドモーニングアメリカ、感謝の気持ちを音楽に乗せたツアーファイナル(写真12枚) https://t.co/SWAigrGj3b https://t.co/8xulpBDDDf

コメントを読む(1件)

グッドモーニングアメリカの画像

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 グッドモーニングアメリカ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。