本日3月17日に東京・テアトル新宿で映画「
「素敵なダイナマイトスキャンダル」は、“実母が隣家の息子と不倫の末にダイナマイト心中”という体験を持つ編集者、作家、サックス奏者の末井昭が1982年に発表した同名エッセイを原作とした作品。本日の舞台挨拶で冨永は「最初のカットから最後まで気合いが入っている映画なんでよろしくお願いします」と挨拶し、末井は「いち原作者なんですけどスタッフみたいに関わってます。今日は空を見ると晴れて真っ青でね、これはうまくいくと思いました」と晴れやかな笑顔を浮かべた。
続いて、登壇者たちは司会者からの質問に○×の札を挙げて回答することに。「出演に迷いはあったか」という問いに○の札を挙げた尾野は「台本に出てくる言葉がとっても過激で、一瞬迷いました」と述懐。同じく出演することに迷いがあったと言う、本作で音楽を担当した菊地は「俳優じゃないんで絶対無理と言い続けてました」「末井さんと女優さんのデュエットが成立するなら出ると言ったんです」と主題歌「山の音」で末井と尾野のデュエットが実現したことについて触れ、×を出した峯田は「原作も読んでいて末井さんと交流はあったけど、仕事を一緒にする機会はなかったので出たいと思いました」と述べた。
「もともと末井昭を知っていた」という問いに×を掲げた末井役の柄本は、「(原作の)文庫の表紙を見て、昔夜中にパチンコのCMに出ていた人だと一致しました」「目のちっちゃいところが自分と似てるし、全体的に似てるなあと思いました」と末井に親近感を持ったことを話す。次の「この映画で初めて経験したことがあったか」という問いに対しては、全員が○を掲げ、三浦は「ベッドシーンや年齢に幅がある役をやるのが初めてだった」と説明。菊地は「決まったセリフを言いながら動くのは初めて。もう二度とやらない」と話しつつも、「荒木先生をやるならと思って(ロバート・)デ・ニーロメソッドで若い頃の荒木さんの体型に似せた」と役作りについて明かし、柄本は「途中から荒木さんにしか見えなくてすげえなあと思いました」と撮影を振り返った。
最後に「究極の選択、エロ雑誌の編集長とストリーキング(公共の場を全裸で走り抜けるパフォーマンス)、やるならどっち」と劇中での末井の行動にちなんだ問いが投げかけられると、前田はエロ雑誌の編集長を選び「劇中で雑誌作りのお手伝いをしましたが、当時末井さんが作られていたものは1周回っておしゃれでした」とコメント。同じく編集長を選んだ峯田が「脱ぐのはやってきたんで……」とつぶやくと、会場からドッと笑いが巻き起こった。
その後柄本は「末井さんを通した1970年代から1980年代がぎゅうぎゅうに詰まっています。爆発力と瞬発力を感じて、冨永さんのストーリーテリングを楽しんでいただけたらなと思います」とアピール。冨永は「若い人たちに観てほしいという思いで作った。末井さんの半生に隠されたヒントを受け取って、自分のほうが面白いことができると思ってもらいたい」と舞台挨拶を締めくくった。
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- 映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』 オフィシャルサイト | 2018年3月17日(土) テアトル新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー!
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「ダイナマイトスキャンダル」舞台挨拶で“究極の選択”、峯田和伸の回答と理由は(写真17枚) - 音楽ナタリー https://t.co/GGfkkdeUga