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lynch.が再び5人に、夢を現実に引き寄せた幕張メッセワンマン

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「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」の様子。(撮影:江隈麗志)

「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」の様子。(撮影:江隈麗志)

lynch.が3月11日に千葉・幕張メッセ国際展示場にて結成13周年記念ワンマンライブ「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」を開催。この公演で2016年12月にバンドを脱退した明徳(B)が復帰し、5人編成での活動を再びスタートさせた。

lynch.史上最大規模の会場でのワンマンライブとなった本公演。オープニング映像で葉月(Vo)、玲央(G)、悠介(G)、明徳、晁直(Dr)が紹介され、5人はフロアとステージの間に紗幕が降ろされた状態でライブ開始の狼煙を上げた。2曲目「GALLOWS」の演奏開始と同時に紗幕が落とされ、明徳を含む5人がはっきりと観客の前に姿を見せると、場内は大歓声に包まれた。

葉月は「ようこそ、処刑台へ!」と改めて開演を宣言。明徳は関係各所やファンに迷惑をかけたことを謝罪してから「こうやって5人でステージに立てることを夢見ていました。これから5人で精一杯がんばりますのでよろしくお願いします!」と挨拶した。また続く「CREATURE」で多数のレーザーが使用されたほか、この日のライブでは火柱などの特効や、フロア中央に設置されたセンターステージ、フロアの両サイドに長く伸びる花道が用意され、大規模の会場ならではの迫力ある演出やステージセットが5人のパフォーマンスを際立たせた。

次々に楽曲を畳みかけた彼らは、9曲目に「TRIGGER」を披露。明徳不在の昨年、ゲストベーシストにJ(LUNA SEA)を迎えて発表されたナンバーだったこともあり、5人による同曲の初パフォーマンスに見入っている観客の姿が多く見られた。そんな観客に向けて葉月は「聞こえるか! この音が!」と叫び、5人が奏でるバンドサウンドを改めてアピールした。ライブ後半、ステージで火柱が高く上がった「PHOENIX」のあと、「お前ら暴れに来たんだよな? あとは暴れるだけです!」という葉月の言葉に続けて晁直が鋭いビートを刻んで「MIRRORS」をプレイ。彼らはさらに「ALL THIS I'll GIVE YOU」「NEEDLEZ」とアグレッシブなナンバーを次々に届け、明徳のスラップ奏法で始まるキラーチューン「INVADER」でフロアの熱気を一段と高めた。その後、曲中に銀テープが発射されるといった華やかな演出もありつつ、ライブ本編は「from the end」で締めくくられた。

アンコールではリラックスした様子でメンバーが再び登場。ドラムセットが設置されたセンターステージで「らせん」「BE STRONG」の2曲をアコースティックアレンジで披露した。メインステージに戻ったあと、葉月は「胸熱ってやつですね。14歳、中2ですべてが自信に満ちあふれていた時期、『俺はプロのポーカリストになる、勉強はしない!』と思い、夢見ていた会場はまさに今日のこんな感じです」と発言。「ようやく現実としてたどり着くことができました。広い会場だけど、みんなの熱量が届きました! もっとでかいところでワンマンをやりたいです」と今後の活動への思いをみなぎらせた。そして本公演の動員数が約6000人であることを発表してから「今日は5人に戻った最初の日。5人のlynch.がめちゃくちゃカッコいいと思いました」と話し、ライブやレコーディングに参加したベーシストたちにお礼の言葉を述べた。

またほかのメンバーもそれぞれコメントし、晁直は「現時点で思っているのは、今まで目の前にあったハードルを乗り越えた気がします。これまでも5人で背伸びをしながらいろいろなハードルを越えてきたので……また来てね」と話し、悠介は東日本大震災から7年を迎えた日であることから、「3.11って悲しい思い出というか、あの日の記憶が強いです。俺らはメジャー1stアルバムのミックス作業中でした。この中にも被害に遭って、悲しい思いをした人がいると思います。今日はこの日が悲しいことだけでなく、楽しいこともあった日になってほしいと思いながら演奏していました」と自らの思いを吐露。玲央は「ステージに立てるのはファンのおかげです。これまでいくつもバンドをやって、夢の途中で諦めていった仲間もいます。夢みたいな景色を見せてもらったので、いい意味でそのときの仲間にも自慢したいです。みんなともっといい夢が見られたらと思います。どうもありがとう」と語った。

そして明徳は「クソバカなことをやって、本当にすみませんでした。今日のライブは楽しみな反面、怖いと言うかビビっていた部分もありました。でも5人でスタジオに入って音を出していると心が落ち着いて、メンバーと気持ちが1つになった気がして。そして今日、みんなの顔を見て、俺は何にビビっていたんだろうって。いろんな気持ちの人がいると思うんですが、今日は戻って来れてうれしかったです」と思いを伝え、温かい拍手を受けた。その様子を見た葉月は「みんなやさしいね、本当に。皆さんのためにお前は音楽に一生尽くすんだぞ! 俺のためにも!」と笑顔で明徳に檄を飛ばした。

続けて彼らは4月25日に新作CD「SINNERS -no one can fake my blood-」をリリースすることをアナウンスしたほか、5月23日からファンクラブ会員限定のワンマンツアー「TOUR'18 UNDEAD SOULS -SHADOWS ONLY-」を行うこと、このツアーを通して持ち曲すべてを披露することを発表した。その後、ダブルアンコールにも応えたlynch.はラストナンバー「TIAMAT」まで全32曲を演奏。熱狂する観客に向けて明徳は「ありがとうございました! ただいま!」とマイクを使わずに挨拶し、葉月は「これから先の未来はこの景色を超えるためだけに存在しています!」と声高く宣言してステージをあとにした。

「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」2018年3月11日 千葉 幕張メッセ国際展示場 セットリスト

01. PLEDGE
02. GALLOWS
03. BLOOD
04. GREED
05. CREATURE
06. INVINCIBLE
07. DAMNED
08. THE OUTRAGE SEXUALITY
09. TRIGGER
10. UNELMA
11. KALEIDO
12. THIS COMA
13. PHANTOM
14. SORROW
15. PHOENIX
16. MIRRORS
17. THE FATAL HOUR HAS COME
18. ALL THIS I'll GIVE YOU
19. NEEDLEZ
20. INVADER
21. pulse.
22. EVOKE
23. from the end
<アンコール>
24. らせん
25. BE STRONG
26. EVIDENCE
27. DIES IRAE
28. discord number
29. ADORE
<アンコール2>
30. MOON
31. A GLEAM IN EYE
32. TIAMAT

「SINNERS -no one can fake my blood-」発売記念CDジャケットサイン会

2018年4月29日(日)大阪府 TSUTAYA EBISUBASHI 6F イベントスペース
2018年5月3日(木)愛知県 タワーレコード名古屋パルコ店 店内イベントスペース
2018年5月12日(土)東京都 SHIBUYA TSUTAYA 2F 特設会場

TOUR'18「THE NITES OF AVANTGARDE #2」"A BLOODY REVENGE"

2018年4月30日(月・振休)大阪 なんばHatch
2018年5月2日(水)愛知県 Zepp Nagoya
2018年5月11日(金)東京都 Zepp Tokyo

TOUR'18 UNDEAD SOULS -SHADOWS ONLY-

2018年5月23日(水)北海道 BESSIE HALL
2018年5月24日(木)北海道 BESSIE HALL
2018年5月27日(日)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2018年5月29日(火)神奈川県 新横浜 NEW SIDE BEACH!!
2018年6月1日(金)岡山県 IMAGE
2018年6月3日(日)福岡県 DRUM Be-1
2018年6月5日(火)兵庫県 Live House Beta

※文中「blood」1つ目の「o」と、「BLOODY」1つ目の「O」はストローク符号付きが正式表記。

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