lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS] PR

lynch.|結成13周年ライブに向けて 明徳(B)復帰を前にしたバンドの意気込み

lynch.に明徳(B)が戻ってくる。明徳は2016年11月に大麻取締法違反で逮捕され、それを理由に同年12月にバンドを脱退。それから約1年後の2017年12月31日に地元の愛知でのカウントダウンライブ「lynch. COUNTDOWN LIVE『2017-2018』」のアンコールでファンの前に姿を現し、カムバックを宣言した。これにより、lynch.は3月11日に千葉・幕張メッセ 国際展示場で行うバンド結成13周年ライブ「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」にて、再び5人編成となる。

音楽ナタリーでは13周年記念公演の開催を前に、この1年間でサポートメンバーを迎えて活動を継続したメンバー4人へのインタビューを実施。カウントダウンライブで明徳復帰を発表するまでの経緯や真相、そして5人で臨むこととなる幕張メッセ公演に向けた意気込み、lynch.の未来像などについてじっくりと話を聞いた。

取材・文 / 増田勇一 撮影 / 草場雄介

2018年の幕開けと共に明らかになった明徳の復帰

──2017年の12月31日、名古屋でのカウントダウンライブのステージで、明徳さんの復帰が公になりました(参照:lynch.にベーシスト明徳が復帰、春の幕張ワンマンで再び5人に)。皆さんにとってかつて味わったことのない年越しだったはずだと思います。

葉月(Vo)

葉月(Vo) ええ。とにかく慌ただしかった。当日やらなければならないことが多過ぎて、バタバタしてるうちに「もう年越しか!」みたいな。あまり年末感を味わえませんでしたね。過去に年越しイベントに参加したことはありましたけど、ワンマンでやるのは初だったんです。だから大晦日と言えば、普段はイベントで酔っ払っているか、家で「ガキ使」を観てるかのどちらかで(笑)。今回の場合、年を越したところで明徳の復帰を発表したわけですけど、正直あのタイミングでそれを発表できるかどうかはわからなかったんですよ。正式な復帰に向けていろいろ調整しなければならないこともあって、それがなんとかつながってああいう形での発表になったんですけど、個人的にはすごく緊張感もあって。まず、ファンからどんなリアクションが返ってくるかがわからなかった。受け入れてもらえるかもしれないし、ブーイングが起こるかもしれない。あと「ここでいきなり明徳のベースの音が出なかったらどうしよう?」とか、そういうことまで気になり始めて。演出的にも彼の登場シーンではけっこう凝ったところがありましたし。

──そうですね。幕張メッセ公演の開催を発表した昨年8月の野音公演での告知映像にはメンバー4人だけが登場していましたが、カウントダウンライブでは、そこに明徳さんが加わった映像が追加されていて。しかもそこで、ライブの前半でサポートベーシストを務めていた人時(黒夢)さんが明徳さんにベースを手渡すシーンも感動的でした。

葉月 映像については僕から提案させてもらったんですけど、ベースを手渡すあの場面については人時さんが「よければ僕が渡すよ」と言ってくださったんです。大半のお客さんに喜んでいただけたんじゃないかと思っています。もちろんすべての方に受け入れてもらえるとは思ってないんですけど……例えばTwitterなどでの反響を見てもポジティブなものが多くて安心できたと言うか。かと言って「やったぞ!」という感覚でもないし、「ヤバいことしちゃったのかな?」というのでもない。なんだか不思議な感覚で2018年を迎えましたね。ある意味、どこか冷静だったりもします。

全員が同じ志を持って決めたこと

──晁直さんはいかがでしたか?

晁直(Dr)

晁直(Dr) 明徳をバンドに戻すことをカウントダウンライブで発表するということが決定してから、やっぱり当然のことながら不安は抱えてました。発表が終わってからも、ああいう演出が正解だったのかどうかを自分では判断できなかった。かと言って普通にさらっと発表するというのは違うだろうとも思ったし。映像を含め、ああいった演出で納得できた人も、逆に批判的な感情を持った人もいただろうけど、現時点ではあれがベストな選択だったんじゃないかな。何をどうやっても批判的な意見は出てくると思うんで。その中で、よりみんなに喜んでもらえる発表のやり方だったのかな、とは思う。……そう思うようにしている、と言ったほうがいいのかもしれないけど(笑)。

悠介(G) 僕の中でカウントダウンライブは幕張に向けての準備の始まりという位置付けでした。だから正直、AK(明徳)の復帰発表については特別に意識していなかった。そこで発表はしたけども、彼が本当に戻ってくるのは3月11日の幕張なんで。それまでは、あんまりああだこうだと考えないようにしようと思っていて。

──悠介さんはカウントダウンライブのステージ上で、「本当の“おかえり”だとは思ってないから」と発言していました。それはそういう意味だったんですね?

悠介(G)

悠介 それもあるし、戻ってきてからがあいつ自身にとっても、戻すことを決めた僕らにとっても険しい道のりになると思っているんで。もちろんこれから先がどうなるかはわからないけども、そうなる可能性がある。その中で100%とまではいかなくても、みんながウエルカムな気持ちに近付いたとき、改めて「おかえり」と言ってやりたいなと。とにかくあいつの言動1つひとつが信頼を回復するための一番の判断基準になってくるわけだから、そこはシビアに見ていかないといけないし。

玲央(G) うん。「明徳が出てきて演奏する」というのが、あの日の中でもっとも緊張した場面でした。葉月が話したように「失敗するわけにいかないな」という普段とは違う雰囲気がありました。実は公演当日、僕と明徳はスタッフと一緒に一番早く会場入りをしたんですね。と言うのも、脱退のきっかけになった1件を起こした彼が、あとから来るというのはちょっと違うだろうと思ったからで。「待ち時間は長くなるけど、俺も一緒に入るから」と、当日は同じ車で会場入りしたんです。その車に乗り込む時点で緊張感がありました。

──そういう雰囲気だったんですね。

玲央 僕は葉月が提示してくれた演出案にしても、それが明徳のためではなく、彼の復帰を期待しているファンに向けてのものならすばらしいなと思ったんです。明徳自身もその意図を理解したからこそ、当日の演出を受け入れたはずだと思うし、「自分のためにこれだけの演出が用意された」という勘違いは1mmもしてないと思う。そこには当然、悠介の言うように「まだ本当に帰ってきたわけじゃない」という現実もあるので。だから、複雑と言うか不思議な感覚ではありました。あの時点での明徳はメンバーでもなくゲストでもなく、サポートベーシストでもない。彼自身、当日はずーっと楽屋で固まっていました(笑)。ただ、彼も含めた全員が同じ志を持ってあの場に臨んでいたことに間違いはなかったはずです。

lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]
lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]

2018年3月11日(日)千葉県 幕張メッセ 国際展示場
OPEN 15:00 / START 16:00

プレイガイド情報

lynch. TOUR'18「THE NITES OF AVANTGARDE #2」"A BLOODY REVENGE"
  • 2018年4月30日(月・振休)大阪 なんばHatch
    OPEN 16:45 / START 17:30
  • 2018年5月2日(水)愛知県 Zepp Nagoya
    OPEN 18:15 / START 19:00
  • 2018年5月11日(金)東京都 Zepp Tokyo
    OPEN 18:15 / START 19:00
lynch.(リンチ)
lynch.
名古屋出身のロックバンドで、2004年8月に葉月(Vo)、玲央(G)、晁直(Dr)の3人にサポートベーシストの4人を加えた形で始動。2005年4月に1stアルバム「greedy dead souls」をリリースし、並行して精力的なライブ活動を行うことで、地元・名古屋で話題を集める。2006年に悠介(G)が加入し、年内に4枚のシングルをリリース。2010年12月にはサポートメンバーだった明徳(B)が正式加入。2011年6月、アルバム「I BELIEVE IN ME」でメジャーデビューし、ライブを行う会場の規模を徐々に拡大させていく。2015年10月にはアルバム「D.A.R.K. -In the name of evil-」でヨーロッパデビュー。2016年9月にアルバム「AVANTGARDE」を発売し、10月にはヴィジュアル系の大型ライブイベント「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016」に出演する。同年12月に明徳が脱退したことによりライブ活動を一時休止するも、2017年2月に活動再開を発表。4月に東京・新木場STUDIO COASTでワンマンライブ「THE JUDGEMENT DAY」を行い、成功を収めた。5月にゲストベーシスト5人を迎え、新作CD「SINNERS-EP」を発売。6月より全国ツアー「THE SINNER STRIKES BACK」を実施し、千秋楽を東京・日比谷野外大音楽堂で迎えた。11月にシングル「BLOOD THIRSTY CREATURE」をリリースし、12月に開催した地元愛知でのカウントダウンライブ「lynch. COUNTDOWN LIVE『2017-2018』」では、明徳(B)の復帰をアナウンスした。2018年3月11日に千葉・幕張メッセ 国際展示場で行う結成13周年ライブ「lynch.13th ANNIVERSARY-Xlll GALLOWS- [THE FIVE BLACKEST CROWS]」をもって再び5人編成となり、4月からは東名阪ツアー「lynch. TOUR'18『THE NITES OF AVANTGARDE #2』"A BLOODY REVENGE"」を実施する。