miwaが日本武道館でライブを行うのは、2013年、2015年、2016年に続き4度目。彼女は日付にちなんで1日目を"38DAY"、2日目を"39DAY"とそれぞれ銘打って、公演を行った。
開演時間が過ぎた頃、ステージにバンマス・eji(Key)、オバタコウジ(G)、種子田健(B)、よっち(Dr)、藤田真由美(Cho)からなるサポートバンドが登場。舞台下から昇降ステージに乗ってmiwaが現れ、大歓声の中「行くよ!」とライブの始まりを告げた。彼女が元気いっぱいにコールを起こしながら、まず最初に届けたのは「リトルガール」。そしてギターをタオルに持ち替え思いきり振り回しながら、「ストレスフリー」でオーディエンスを煽っていった。両手を広げ決めポーズで楽曲を終えたmiwaは「武道館最高ですね!」と場内を見わたし、「今日は“miwaの日”ということで、今私が歌いたいと思う曲を集めました」とこの日のセットリストの趣旨を説明。そして「最後まで一緒に楽しみましょう!」と客席に呼びかけ、楽しそうに左右に体を揺らしながら「Chasing hearts」で透き通った歌声を響かせた。続く「ミラクル」では観客がキャッチーな振り付けを楽しみ、それを見たmiwaは「さすが“miwaの日”! めっちゃ踊れてますね!」と絶賛。1月に配信リリースされた受験生応援ソング「Live Fast Die Young」やこの季節にぴったりのナンバー「春になったら」も披露され、場内に温かな空気が広がった。
日本武道館公演のセットリストを組むにあたり、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「miwaのオールナイトニッポンPremium」で楽曲のリクエストを募集していたmiwa。彼女は「次の曲はたくさんリクエストをいただきました。私にとって大事な曲が、みんなにとってもそうなんだと思ってうれしかったです」と語り、デビュー曲「don't cry anymore」を凛とした佇まいで歌い上げた。miwaが「ここからは初めての試みを武道館でやってみたいと思います!」と前置きし、設けられたのはサポートメンバーとのセッションコーナー。eji以外のメンバーが一度舞台袖に捌け、ステージには彼女とmiwaの2人のみが残った。彼女たちは5年前に初の日本武道館公演で1曲目に演奏した思い出の曲だという「Wake Up,Break Out!」をアコースティックギターとキーボードのみで披露。2人は時折目を見合わせながら、躍動感あふれるアレンジで楽曲を届けた。演奏を終えるとステージの中央にもう1台キーボードが運び込まれ、miwaがその位置に付く。彼女たちは2台のキーボードで「片想い」を演奏し、最後の一音まで丁寧に音を鳴らした。
続いてejiと入れ替わる形で、オバタがステージに呼び込まれた。miwaは「オバタさんは歌声もすてきなんです」と称賛したうえで、昨年公開された主演映画「君と100回目の恋」の挿入歌であり、坂口健太郎が歌唱参加した「アイオクリ」をオバタとアコースティックギターでセッション。間奏ではmiwaとオバタの歌声が重なり、美しいハーモニーを生み出していた。miwaと観客がオバタを見送ると、種子田とよっちの2人がステージに。彼女たちはスリーピースのバンド編成で「醒めない夢」を力強く届け、大喝采を浴びながらセッションコーナーを締めくくった。再びサポートメンバー全員がステージに出そろうと今度はmiwaが舞台を一度あとにし、その間よっちのテクニカルなドラムソロプレイが展開された。
白い衣装に着替えて再びステージに現れたmiwaは、アッパーチューン「ATTENTION」「LOUD!~憂鬱をぶっとばせ~」を連投。「LOUD!~憂鬱をぶっとばせ~」でmiwaは熱いコールに包まれながら華麗なライトハンド奏法で会場を盛り上げた。歌い終えた彼女は「みんなの『オイ! オイ!』っていう声、めっちゃ届いてます!」と笑顔を見せ、「『We are the light』ということで ここからは“光”をテーマにした曲を届けたいなと思っています」とライブ終盤の楽曲のコンセプトを語った。彼女が「こうしてみんながいてくれるから音楽を続けて来れたし、これからも続けていけるんだと思っています。私なりに『音楽をやるぞ』という誓いを込めた、みんなをいつも思い出させてくれる曲をやります」と切り出し、穏やかな表情で真っすぐに歌い上げたのは「Delight」。そして彼女は一度ギターを置き、エレクトロなナンバー「B.O.Y」を衣装の裾をひらめかせながら自由に体を動かし歌唱した。
「ヒカリへ」を届けたあとmiwaは「携帯のライトを付けてください」と客席に呼びかけ、会場に光が広がっていくと「きれい……」と感嘆した様子を見せる。そんな美しい光景の中、彼女は「今日『We are the light』というタイトルでお届けしたいと思ったのは『ここにいるみんなが誰かの光なんだよ』っていうことを伝えたかったからです。私にとっては、みんなが光です。だから今日はみんなが照らしてくれる光の中で歌いたいです」と語り「We are the light」をアカペラで歌い始めた。楽曲の途中で伸びやかな歌声にサポートメンバーによるサウンドが重なり、壮大な世界観が生み出されていく。そしてmiwaは昇降ステージに乗って上昇し、会場中の光を浴びながらこのナンバーを歌い上げた。
アンコールを求める声に呼ばれたmiwaは、ツアーTシャツを着てステージへ。miwaは「楽しかった?」と観客に問いかけ、会場に響く大きな声を確認すると「よかったー!」と顔をほころばせた。ここでmiwaから5月9日にニューシングル「アップデート」をリリースするという発表が。会場から「歌ってー!」という声が上がると、「でもまだラジオでもかけてないし、みんな(楽曲が)できてたことも知らないくらいだよ?」と言いながらも彼女は「じゃあ、初披露しちゃう?」とスタンバイし始める。そして彼女は「でもみんな聴いたことないから、今からやる曲がその曲かどうか答え合わせできないね!」と茶目っ気を見せつつ、大盛り上がりの中キャッチーなメロディをさわやかに届けた。その後は“miwaの日”が日本記念日協会から記念日として正式に登録されたというサプライズ発表も。記念日登録証を受け取ったmiwaは「本当!? えー!」とはしゃいで喜び、「みんなのおかげだね。こうやって毎年武道館とか代々木でも“miwaの日”にライブをやらせてもらってきて、そういう実績があったからだよ」とファンに感謝の思いを伝えた。
「アンコールまだまだ行ける!?」と元気いっぱいに客席を煽ったmiwaは、ピースフルなムードの中「360°」を披露。彼女はステージの端から端まで動き回り、オーディエンス1人ひとりに手を振りながら楽曲を届けた。そしてこの日のラストナンバーを飾ったのは「君に出会えたから」。オーディエンスのシンガロングに包まれながら彼女は、満面の笑みを浮かべて“miwaの日”のライブを終えた。
なおmiwaは、3月24日よりアコースティックライブツアー「miwa acoustic live tour 2018 "acoguissimo 4"」を開催する。各プレイガイドでは、明日3月10日にチケットの一般販売がスタートする。
miwa「We are the light ~38/39DAY~」2018年3月9日 日本武道館 セットリスト
01. リトルガール
02. ストレスフリー
03. Chasing hearts
04. ミラクル
05. Live Fast Die Young
06. 春になったら
07. don't cry anymore
08. めぐろ川
09. Wake Up,Break Out!
10. 片想い
11. アイオクリ
12. 醒めない夢
13. ATTENTION
14. LOUD!~憂鬱をぶっとばせ~
15. Delight
16. B.O.Y
17. ヒカリへ
18. We are the light
<アンコール>
19. アップデート(新曲)
20. 360°
21. 君に出会えたから
miwa acoustic live tour 2018 "acoguissimo 4"
2018年3月24日(土)栃木県 鹿沼市民文化センター 大ホール
2018年3月31日(土)広島県 JMSアステールプラザ 大ホール
2018年4月7日(土)福島県 いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
2018年4月8日(日)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2018年4月14日(土)三重県 三重県文化会館 大ホール
2018年4月15日(日)千葉県 市川市文化会館 大ホール
2018年4月21日(土)北海道 幕別町百年記念ホール
2018年4月28日(土)山梨県 東京エレクトロン韮崎文化ホール 大ホール
2018年4月30日(月・祝)福井県 福井県県民ホール
2018年5月12日(土)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2018年5月16日(水)大阪府 フェスティバルホール
2018年5月18日(金)埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
2018年5月20日(日)群馬県 太田市民会館
2018年5月27日(日)茨城県 茨城県立県民文化センター 大ホール
miwa live at 横浜アリーナ "acoguissimo 47都道府県 ~完~"
2018年6月10日(日)神奈川県 横浜アリーナ
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