忘れらんねえよベーシスト梅津拓也、5月Zeppワンマンを最後に脱退

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忘れらんねえよの梅津拓也(B)が、5月1日に東京・Zepp Tokyoで行われるワンマンライブ「サンキュー梅ックス」を最後にバンドを脱退することが発表された。

忘れらんねえよ。左から柴田隆浩(Vo, G)、梅津拓也(B)。

忘れらんねえよ。左から柴田隆浩(Vo, G)、梅津拓也(B)。

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梅津は脱退の理由について「自分がこのバンドでできることは全てやりきったと感じたこと、そして、自分自身の人生に悔いが残らないよう、ここから先は自分の意思で音楽を続けていきたいという思いが強くなったからです」と説明。またもう1人のメンバーである柴田隆浩(Vo, G)は、最初は慰留したものの「やりたいことだけをやるのが、ロックバンドです」「このバンドではやりたいことだけをやらないといけません。梅津くんが新しい人生に向かいたいのであれば、もうひとつの道に光を感じているのだとしたら、そちらに進まないといけません」と考え、梅津を送り出す気持ちを固めたと語っている。

オフィシャルサイトでは梅津のラストライブのチケット先行予約を2月18日まで受付中。脱退後も梅津は音楽活動を続け、柴田は1人で忘れらんねえよの活動を継続する。

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忘れらんねえよ 10周年&梅津卒業ワンマン「サンキュー梅ックス」

2018年5月1日(火)東京都 Zepp Tokyo

梅津拓也 コメント

私、梅津拓也は、5月1日のライブをもって、忘れらんねえよを脱退することとなりました。

理由は、活動をしていく中で、自分がこのバンドでできることは全てやりきったと感じたこと、そして、自分自身の人生に悔いが残らないよう、ここから先は自分の意思で音楽を続けていきたいという思いが強くなったからです。

忘れらんねえよを応援してくださっている方々には、突然このようなお知らせとなってしまったこと、本当に申し訳なく思っています。
皆さんがライブを楽しんでくれている姿を見て、また、バンドの音楽を聴いて思いを伝えてくれたりすることが何よりも励みになり、ここまで活動を続けることができました。
それ以外に続けられた理由はありません。

そして、バンドをサポートしてくださったメンバー・スタッフの皆さま、全国のライブハウスで出会えたバンドの皆さま、お世話になった関係者の方々、忘れらんねえよの活動を通じて出会えたすべての大切な方々に、心から感謝しています。

忘れらんねえよを始めて今年で10年、活動を経て人として成長させてもらったのはもちろん、音楽の力で何ができるか、何のために音楽をやるのか、それまで自分の中でぼんやりしていたものがはっきりと見えた気がします。
とても大切なものを教えてもらいました。
本当にありがとうございました。

最後に、柴ちゃん。
自分一人の音楽人生では到底起こりえないことを経験させてもらいました。
絶対に、人生で一度しかできないことをできたと思ってます。
柴ちゃんがいなかったらできなかった。
本当にありがとう。

バンドは続きます。僕たち二人の音楽も、それぞれ続きます。
二人が前に進むために、より純粋に音楽と向き合うために、必要なことだということを理解してもらえたら幸せです。

柴田隆浩 コメント

梅津くんから脱退したいという話があったのは、去年の10月でした。理由は、この前のアルバムで忘れらんねえよのベーシストとして全てをやり切れた、やり切ってしまったということ。そして、これからの人生を誰かに頼るのではなく、自分で決めて、自分で責任を取るものにしたいということ。その二つでした。それを聞いたとき、僕はひどく動揺して、梅津くんと離れるなんて不安でさびしくてたまらないと思って、止めました。忘れらんねえよの活動をちょっと抑えてもいいから、ながらでもいいから、なんとか続けてくれないか、もう少し考えてもらえないか、しばらく時間をおいてからまた話し合おうよ、と話しました。

でも、そのあとひとりで考えて気付いたんです。俺の言ってること、全然ロックバンドじゃねえよなって。やりたいことだけをやるのが、ロックバンドです。9年前、僕らは虐げられていて、言いたいことも全然言えなくて、やりたいことも全然やれなくて、だから、絶対に誰にも邪魔させない自分たちだけのための場所を作りたくて、忘れらんねえよを始めました。だから梅津くんも僕も、このバンドではやりたいことだけをやらないといけません。梅津くんが新しい人生に向かいたいのであれば、もうひとつの道に光を感じているのだとしたら、そちらに進まないといけません。僕は堂々と、だったら仕方ねえよな!お互い頑張ろうな!って言わないといけません。そうじゃなければ、僕らはロックバンドでなくなってしまうから。

それからしばらくたって、最後の話し合いを梅津くんと僕とマネージャーの三人でやりました。覚悟は決まっていました。僕から、それぞれ別の道を歩むべきだよねって話をしました。梅津くんは、そうだねって答えて、それから、「これだけは言おうと思ってたんだけど、自分が野音まで行けるなんて夢にも思ってなかった、柴ちゃんほんとにありがとう」って、泣きながら言ってくれました。つられて僕もマネージャーも泣きました。そしてみんなで、ああ、これからそれぞれの新しい人生が始まるんだねって話して、なんだか晴れやかな気持ちだねって話して、そうやって僕らは、別々の道を歩いていくことを決めました。

梅津くん、ありがとう。君が一緒にいてくれたから、この9年間、最高にハチャメチャで、どっきどきで、すばらしい日々を過ごせた。君の新しい人生を応援します。これからも友達でいようね。

忘れらんねえよを愛してくれているみんなへ。気にしてくれているみんなへ。いつもありがとう。そしてさびしくさせてごめん。僕はもちろん、忘れらんねえよを続けます。これまで作った歌をまだまだ聴かせたい人がいる、ていうか死ぬまでずっと歌っていたい。新しいメロディと言葉はどんどん溢れてきてて、やべー歌がたくさんできてるから、それをすぐにでも形にして歌いたい。ライブやって、誰かの表情が変わる瞬間を、心が動く瞬間を、この目でもっともっと見たい。なんかもうとにかく、ドキドキしたい。ワクワクしたい。むっちゃ笑いたい。たまに泣きたい。つまり僕にとっての忘れらんねえよは、生きる理由なんです。だから大丈夫、続けます。これからも明るく、おもろく、元気にやっていくよ。

というわけで、Zeppで待ってます。それぞれの未来へ旅立つ日です。てか、未来はふっつーに輝いてんじゃないかな。だから明るくいこうぜ。サンキュー梅ックス!

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読者の反応

デ ミ さ ん @Takenoco0803

「この高鳴りをなんと呼ぶ」とかめちゃくちゃ聴いてた…

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