普段は弾き語りメインでライブを行っている中村だが、今回はバンドメンバーと共にステージに登場。白いワンピースを身にまとった彼女は、最新ミニアルバム「女の袋とじ」のリードトラック「失恋の神さま」を1曲目に届けた。ミュージックビデオ同様、8人の白装束ダンサーと共にキャッチーなサウンドでファンを引き込み、会場はさっそく大きな盛り上がりを見せる。
「キラキラ号」を披露すると中村は「改めまして中村千尋です」と挨拶。そして、ライブが楽しみすぎてギターのストラップが取れてしまったと茶目っ気たっぷりにハプニングを伝え、笑いを誘った。そして「東京に出てきて10年経ちましたが、ふるさとの熊本を思って作った」とちょっぴり切ない「カレーライスのうた」を歌うと、「さよならハリネズミ」「涙の鍵」と続く。オープニングとは雰囲気が変わり、しっとりと歌い上げる中村のボーカルに観客は酔いしれた。
自身のコンプレックスをキュートな応援歌に仕立て上げた「あたしにおっぱいがあったなら」を歌うと、ライブは中盤戦へ。彼女は今年行った自身2度目となる「47都道府県フリーライブ」を振り返り、「(47都道府県を)回りきれたのはファンのみなさんのおかげです」と感謝の気持ちを伝えた。そして「今日は長いのでいろいろやりたいと思っています」と、アコースティック編成で「さとうくん」「A子さんとBくん」をパフォーマンスする。
自身のヒット曲「カサネテク」は「今年はこの曲のおかげでラッキーだったなと思いました。ずっと音信不通だった友だちからも連絡が来ました(笑)。音楽ってすごいなと思いました」という言葉と共に披露された。ダンサーを従えてこの曲を歌い上げると、ギターを再度手にして「ネクタイしようぜ」を演奏。「恋なんてクソッタレ」では「クソッタレ」と言うコール&レスポンスを実施して会場を盛り上げた。
終盤には新曲「大切になりたいの」が初披露されるなど、ファンにはうれしいサプライズも。最後は「明るくお別れしたい」と、中村はギターを置いて手を振りながら「グッバイ」を歌い、大きな歓声の中で本編を終えた。
アンコールでステージに戻った中村は、ファンからラジオでリクエストがあったというピアノ弾き語りで「あたしなんて」を歌い上げた。そしてバンドメンバーを呼び込むと、「みなさんに重大発表があります」と日本コロムビアよりメジャーデビューが決定したことを発表した。彼女は「こうやって続けてこれたのは皆さんのおかげです。もっともっといい曲を作って楽しんでいただきます。これからも付いてきてください!」とファンに呼びかける。そして「スタートにピッタリな曲」と「ファンファーレ」を披露して、盛況のワンマンライブの幕を下ろした。
中村千尋 コメント
東京に出てきて10年、、
音楽やめようと思った時も1万回くらいありましたが、ここまで続けてこれたのは紛れもなく応援してくれたあなたのおかげです。
でも30歳の年にメジャーデビューできるなんて思っていませんでした。
人生面白いですね!
もっともっと良い曲作って、一発当てられるように頑張ります!!
中村千尋「行き当たりバッチリ!!」
2017年12月28日 品川インターシティホール セットリスト
01. 失恋の神さま
02. キラキラ号
03. カレーライスのうた
04. さよならハリネズミ
05. 涙の鍵
06. あたしにおっぱいがあったなら
07. あなたのパペット
08. さとうくん
09. A子さんとBくん
10. たいむかぷせる
11. カサネテク
12. ネクタイしようぜ
13. 潮時チェッカー
14. ねぇ先生
15. 恋なんてクソッタレ
16. 大切になりたいの
17. グッバイ
<アンコール>
18. あたしなんて
19. ファンファーレ
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